薬剤師のしぐです。
2020年(令和2年)調剤報酬改定の内容も決まり、高度薬学管理機能をもつ薬局への評価も高まってきています。
その評価の筆頭になるのが抗がん剤の服薬指導に限定して算定可能な「特定薬剤管理指導加算2」の新設です。
もともとあった特定薬剤管理指導加算が10点だったので、30点になるか、50点になるか、予想していたのですが、、、
まさかの100点!!
その分病院との連携必須になり、求められる内容も多いのは事実。
何年も前から言われていた「対物業務から対人業務へ」に対しての評価ってことですね。
調剤薬局の薬剤師は院内での治療を全く知る術がなく、正直苦手意識をもってる方が多いのが現状なんですよね。
今後はそんなこと言ってられません!
調剤薬局に求められている業務なんだから!!
ってことで、これまで自分が何冊も読んできたがん治療に特化した書籍(薬局で購入したもの含む)の中で、オススメのもの3冊紹介します。
とりあえずどれでも1冊を完全に読んでもらえたら、がん治療についての土台ができるので2冊目以降の理解や吸収が段違いに上がっていきますよ!!
抗がん薬おさらい帳:がん治療の概要を学ぶならこれが1番
まずはこの「抗がん薬おさらい帳」です。
薬剤師が「がん治療」を学ぶ入門書としてはコレが1番です!
抗がん剤、レジメンの詳細というよりかは、「がんの概要」から「こういったがんにはこのレジメンを」といった内容が多いです。
自分的に読んでみないと知らないままだったかもと思う内容は、こんな感じ。
- 「癌」と「がん」の違いとは
- 抗がん薬の命名法
- オンコロジックエマージェンシーとは
この3つです。
あんまりこの内容、触れてる書籍やサイトないですよねー。
他にも、パンビタン末のみ処方されてる患者さんへの服薬指導内容や、レボフロキサシンの追加理由等。調剤薬局でよくみる「院内で抗がん剤治療を行なっている患者さん」の処方箋についても紹介してくれてます。
読んでみると「ベテラン忍者」が「初心者忍者」にがんについて教えてくれるとゆう謎設定。
でも最初に要点を書いて、次に詳細を書いて、最後はしっかりまとめてくれています。
すごく理解しやすい構成になっていてオススメ!
忍者さんのおかげで、結構気楽?気を張らずに??読めるのでホント新人薬剤師さんでもオススメの1冊です!!
Amazonさんで購入者評価も高めです。
やはり「読みやすい」というのは、継続する上でみんな同じ感想で、大切なことのようです!!
がん薬物療法標準治療の実践:概要・レジメン・抗がん剤のバランス○
コレは自分が1番の信頼をおいてる「月刊薬事」さんからでてる書籍ですね。
「調剤と情報」という内容充実な月刊紙の増刊号として発売されました。
内容のバランスがすごくよく、「概要」、「治療薬」、「レジメン」の紹介がすごくわかりやすくまとめられています。
1番の特徴は「各がんごと」にまとめられてるところですね。
ホントに、何よりもいいところがみやすい一冊というところです!!
自分はひととおり抗がん剤についてのお勉強が終わった後、この「逸脱症例から学ぶがん薬物療法標準治療の実践」をメインの書籍にして、他で学んだ知識をこの本に書き足していく。というまとめ方をしてます。
もともとの構成のバランスがとてもよいので、後からまとめて追記した内容を見返すのもすごく探しやすく、見やすいですね。
この最初の目次だけで13ページあるので、目次が終わった14ページからさっそくそれぞれのがんについての解説がはじまります。
タイトルの逸脱症例から問題点を提起して、各問題点について解説していく。っていう流れになってます。
まだ発売して間もないからか、評価されてる購入者さんはいないみたいです、、、。
残念。うまくまとめられて、情報量も十分なのは間違いないです!
がん専門・認定薬剤師のためのがん必須ポイント:上級者向けで内容充実
内容が濃く、ボリュームもたっぷりなのがこのがん必須ポイント。
がんの基礎から副作用、診療から治療までがん治療の内容がほとんど網羅されています。
前半はがんについて。
中盤は副作用や緩和ケア。
後半は「各がんごと」の治療について。
結構急に「ゲノム異常がみられる主ながん遺伝子一覧」
だったり、「がん抑制遺伝子一覧」
など、がん診療やがん治療の基本がわかってないと
ナンジャこのアルファベットの一覧は、、、
と、チンプンカンプンな状態になりかねません。
このがん必須ポイントの1番いいところは、「例題がついてるところ」ですね。
要所要所、節目節目で5〜30問の例題がついてきて、自分の知識の再確認ができます。
この問題だけでもわかるように、ホントに勉強してる人じゃないと数ページで睡魔に襲われます。でもしっかり勉強してから読むとすごく充実した内容で、勉強になります!!
あと、このブログ書いてて知ったけど、自分が持ってた第3版の改訂版、「第4版」がいつの間にか発売されてた、、、。
もっといい内容になってるのかなー。欲しい。
Amazonさんでの評価もレビューこそないですが、高評価でした。
今回はこんな感じですねー。
とりあえず厳選した3つの書籍にしてみたけど、もっと書籍数増やしたほうがいいかな?
まだ他にも何冊もみてきたけど、、、、
ホントに胸を張ってお勧めできるこの3冊ってことで。いいよね。
あ、ちなみに以前書いたことがあるTS-1配合顆粒の内容がコチラ。
ザイティガ錠についてはコチラ!
ではではーーしぐでしたっ
コメント
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