インフュージョン・リアクションの症状まとめ!分子標的薬点滴時には要注意

副作用・相互作用

薬剤師のしぐです。

抗がん剤治療のお勉強をしていると、必ず出てくる言葉。

「インフュージョン・リアクション」

正直、調剤薬局で働く薬剤師には縁のない言葉。インフュージョン・リアクション。

病院薬剤師さんの中ではホントに当たり前に、通常業務で用いられている言葉だとは思います。

このインフュージョン・リアクションを軽減するために処方される医薬品もあるので、調剤薬局では無関係!!というわけではないのです。

では、そんな理由もあるのでカンタンにまとめてみますね〜

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インフュージョン・リアクションとは

インフュージョン・リアクションとは、急性輸液反応、注入反応、点滴反応などの意味で分子標的治療薬の点滴時にみられる副作用のことです。

いわゆる抗がん剤による「過敏症反応とは異なる特有の症状」がみられることから、日本語には訳さず英語読みで表記されます。

過敏性反応とは、生体内に投与された異物に対する生体の防御システムが過剰あるいは不適当に反応して発現するために生じる様々な症状の総称です。

アレルギー反応とインフュージョン・リアクションは似たような症状が起こりますが、その発生機序が異なるとされています。

抗がん剤による過敏性反応のほとんどが薬剤自体あるいは添加物によって惹起される急性の反応です。 

アレルギー反応のなかには、重篤な場合は急激な血圧低下を伴う危険な状態(アナフィラキシー)に陥るものもあります。

アナフィラキシーとは、過敏性反応の最も重篤な状態で、原因物質の投与から、早ければ数十秒後、多くは5~10分以内に出現する比較的急性の全身反応のことをいい、発現が早いほど重篤である場合が多く注意が必要です。

近年開発された悪性腫瘍に対する治療薬としてのモノクローナル抗体は、従来の抗がん剤とは異なった機序で作用する分子標的薬剤で、これらの薬剤が治療に用いられるようになり、これまでと異なった過敏反応が出現し、インフュージョン・リアクションと呼ばれるようになりました。

自分の薬局ではリツキシマブ〈リツキサン〉トラスツズマブ〈ハーセプチン〉オビヌツズマブ〈ガザイバ〉でのインフュージョン・リアクションに対しての予防薬の処方をよく見かけます。

インフュージョン・リアクションの症状

主な症状はくしゃみ、咳、熱感、発熱、寒気、頭痛、発疹、嘔吐、掻痒感、顔面紅潮、口唇浮腫、咽頭不快感、息切れ、呼吸困難、血圧低下などです。

インフュージョン・リアクションの原因

インフュージョン・リアクションの発生機序は明らかでありません。

マウスの異種タンパクが含まれていることや、腫瘍細胞の急速な崩壊によって産生、放出される物質などサイトカイン放出に伴う一過性の炎症やアレルギー反応が原因となっていると推測されています。

インフュージョン・リアクション発生時の対応

その医薬品にもよりますが、高率で煩繁に起こるものもあり、その多くは治療開始後24時間以内にあらわれます。

症状が出現しても軽微なものであれば、点滴の速度を遅らせることにより問題なく薬剤投与を終了することができます。

約90%の人は2回目の治療から症状が消失するとも言われています。

インフュージョン・リアクションの予防

インフュージョン・リアクションが起こりやすい薬剤投与の前処置として、抗ヒスタミン薬やステロイドを投与することで、発生頻度の減少が期待できます。

先ほども記載した、リツキシマブ〈リツキサン〉トラスツズマブ〈ハーセプチン〉オビヌツズマブ〈ガザイバ〉を投与する患者さんは、投与30分前にdークロルフェニラミン〈ポララミン〉とロキソプロフェン〈ロキソニン〉を服用することが多いです。

免疫チェックポイント阻害薬の中にも、このインフージョンリアクションを起こしやすく、上記薬剤を予防投与するものがあります。

それが、アベルマブ〈バベンチオ〉です。
最近数名患者さんでいらっしゃいます。インライタと併用で使用している方。

その他、予防投与ではセレスタミンやアセトアミノフェン〈カロナール錠〉なんかもみますかね。

インフュージョン・リアクションのまとめ

今回はホントに、カンタンにまとめました。

  • 分子標的薬点滴投与による発現が多い
  • アレルギー症状と類似の症状
  • 原因はまだ不明なところが多い
  • ポララミン・ロキソニンでの対応が多いかも

インフュージョンリアクションを起こす免疫チェックポイント阻害剤

これまでこのインフュージョンリアクションを起こしやすい医薬品をいくつか見てきましたけど、最近ではこの免疫チェックポイント阻害薬でも起こりやすい医薬品があるようです。

その名もアベルマブ〈バベンチオ点滴静注〉。最近ではアキシチニブ〈インライタ錠〉との併用で腎細胞がんに対して処方されることが多い印象。

今回はこんな感じー

院内では当たり前に行われているこのインフュージョン・リアクションへの対応。

調剤薬局で働いていても、医師の処方意図を理解するためにも、病院薬剤師との考え方でズレが出ないためにも、こういった有名どころからしっかり理解していきましょう。

ではではーしぐでしたっ

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