ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉前立腺癌の新薬!特徴や薬価等まとめ

薬剤師のしぐです。

今回は、前立腺がんの新薬「ニュベクオ錠300mg」について!

2020.5/26発売となります。

ちなみに、以前まとめたことがある「ザイティガ錠」についてがコチラ

直接は、あんまり関係ないかもしれないですが「特定薬剤管理指導加算2」がコチラ

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抗がん剤治療に関して、調剤薬局薬剤師にも必須な知識になってきてますよね。

ではでは、まとめていきます。

ニュベクオ錠の有効成分

ダロルタミド

ビカルタミド〈カソデックス〉、フルタミド〈オダイン〉、エンザルタミド〈イクスタンジ〉などなど、同系統薬の成分名も似てますよね、、、。

ちなみに、上記「ザイティガ錠」の成分名はアビラテロン。

ザイティガ錠だけ、作用機序が違ってくるんですよね。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の適応・効能効果

遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌

アパルタミド〈アーリーダ錠〉と同じ適応、効能効果です。

ちなみに、エンザルタミド〈イクスタンジ錠〉とアビラテロン〈ザイティガ錠〉の適応、効能効果は「去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)」です。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の用法用量

通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

4T2Xで服用するってことですね。

用法用量における注意点

外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。

グレード3以上又は忍容できない副作用があらわれた場合は、回復するまで休薬するとともに、回復後は1回300mg1日2回に減量した用量での再開を考慮すること。ただし、患者の状態により、通常用量に増量することができる。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の食事による影響

健康成人6例に本剤300mgを空腹時に単回経口投与したときの絶対的バイオアベイラビリティは30%であった。

遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌患者6例に本剤600mgを食後に単回経口投与したとき、ダロルタミドのAUC及びCmaxは、空腹時投与と比較して、それぞれ2.5及び2.8倍に増加した。

6例ってのはなんだか少な過ぎる気がしますが、要するに「空腹時に服用すると効果減弱の恐れがある」ってことですね。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の作用機序

ダロルタミドは、アンドロゲン受容体(AR)のリガンド結合部位へのアンドロゲンの結合を競合的に阻害するとともに、転写因子であるARの核内移行を阻害し、標的遺伝子の転写を阻害することにより、ARを介したシグナル伝達を阻害し、アンドロゲン依存性腫瘍の増殖を抑制する。

非ステロイド系アンドロゲン受容体シグナル阻害薬と呼ばれています。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の特徴

アンドロゲン受容体(AR)のリガンド結合部位にアンドロゲンが結合するのを競合的に阻害するとともに、転写因子であるARの核内移行を阻害し、標的遺伝子の転写を抑制する。

これらの作用により、アンドロゲン受容体(AR)を介したシグナル伝達を阻害し、アンドロゲン依存性腫瘍の増殖を抑制する。

また、既存の薬剤とは異なる特徴的な化学構造(極性基を有するピラゾール環など)を有しており、アンドロゲン受容体(AR)と高い親和性で結合して強力な阻害作用を発揮する。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

これだけ!

抗がん剤とは思えないシンプルな禁忌。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の薬価

  • ニュベクオ錠300mg:2,311円/錠

用法用量のところでも書きましたが、通常1日4T2Xです。

1日9,244円ということですね。。

ダロルタミド〈ニュベクオ錠〉の包装

8錠PTP×7枚の56錠1箱。

1箱約13万円てことですね。

今回はこんな感じ。

なんか、最後は立て続けにお金の話になってしまいました。

が、治療を受ける上で、重要なことですからね。治療費は。

実際に処方が出た場合や、いろいろな資料が手に入ったらまた更新していきます。

ではではーしぐでしたっ

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