ザイティガ錠!作用機序や副作用、プレドニン(プレドニゾロン)と併用理由

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薬剤師のしぐです。

月末月初は、どちらの薬局さんも忙しくなるかと思います。

自分の会社は毎月初に前月分の受付枚数や売上、利益やGE変更率、薬局内での出来事などをまとめて、報告書として上司に報告することになっています。

どこの会社でも同じかな?同じですよね??

そして、自分が今の薬局の管理薬剤師として配属されてから3年以上経ちますが、その間変わらず毎月売上金額1位を維持し続けている薬剤!!
それがこの「ザイティガ錠」なのです!!!

後でも紹介しますが、まず1錠あたりが高額なのと、服用患者数が多いです。
ほぼ毎日2箱(56錠/箱なので合計112錠)以上は調剤されてるんじゃないかなーーーってくらいです。

ってなわけでザイティガ錠の特徴やら使い方についてまとめてみます。

ザイティガ錠の効能効果

ザイティガ錠の適応症は、「去勢抵抗性前立腺癌」と、
「内分泌療法未治療のハイリスクの予後因子を有する前立腺癌」です。

きょ、、、去勢だと??って感じでゾクッとした方も多いかと思うので、この去勢抵抗性前立腺癌についても説明します。

前立腺癌とは

男性におけるがん患者数では胃がんに次ぐ第2位です。以前は発見が難しかった前立腺癌ですが、近年では前立腺特異抗原:PSAの検査により早期発見も可能になっています。

ちなみにPSAの基準値は4ng/ml程度
4〜10ng/mlではグレーゾーンで、10.1ng/ml以上で癌の疑いが出てくる。

骨転移を認めることが多く、その場合はゾメタやランマークを用いて治療を行う。

男性ホルモンの分泌には、まず視床下部から黄体ホルモン放出ホルモン:LH-RH性腺刺激ホルモン:GnRHが下垂体に働きかけて黄体ホルモン:LHが分泌される。LHが精巣を刺激することで男性ホルモン:アンドロゲンが分泌される。

前立腺癌は男性ホルモンのアンドロゲンによって増加する腫瘍なので、治療には男性ホルモンの95%を分泌する器官である精巣(睾丸)の摘出(睾丸術・外科的去勢術)ホルモン療法(内科的去勢術)が行われる。

去勢抵抗性前立腺癌とは

去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)とは、精巣由来のアンドロゲン分泌を外科的・内科的治療により抑えているにもかかわらず、前立腺癌が進行・再発してしまうもの。

精巣以外でのアンドロゲン供給源として、副腎由来のアンドロゲン分泌、前立腺癌細胞そのものがアンドロゲンを合成するなどが考えられています。

前立腺癌の治療

薬物療法

上記男性ホルモン分泌の過程で要所要所を阻害することで男性ホルモン作用を抑制します。

LH-RHアンタゴニスト

・リュープロレリン(商品名:リュープリン)

・ゴセレリン(ゾラデックス)

男性ホルモン受容体阻害薬

・ビカルタミド(カソデックス)

・フルタミド(オダイン)

・クロルマジノン(プロスタール)

・エンザルタミド(イクスタンジ)

CYP17阻害薬

・アビラテロン(ザイティガ)

その他

・エストラムスチン(エストラサイト)

これまで自分が見たことある治療薬はこんな感じ。

後、新薬であるアーリーダ錠も販売されてます。

ザイティガ錠の作用機序

精巣・副腎・前立腺腫瘍組織でコレステロールから男性ホルモンを合成する上で必要となる酵素であるCYP17活性を不可逆的に阻害することで、抗腫瘍効果発現。

ザイティガ錠の用法用量

プレドニゾロンとの併用において、通常、成人にはアビラテロン酢酸エステルとして1日1回1,000mgを空腹時に経口投与する。

食事の影響で全身曝露量が増加するため、食事の1時間前から食後2時間は服用を避けます。

高脂肪食摂取後だと最高血中濃度(Cmax)17倍血中濃度時間曲線下面積(AUC)10倍にもなるんだとか!!

ザイティガ錠にプレドニゾロンを併用する理由

ザイティガ錠での治療を行う点で、重要なのがココ。プレドニゾロンとの併用
自分の薬局ではほぼほぼプレドニン錠5mgとの併用です。

アビラテロン服用によるCYP17阻害作用により、アンドロゲンだけでなくコルチゾールの合成も阻害されます。コルチゾール産生が低下することでフィードバック効果により副腎でのコルチゾール産生を増加させようとするが、アビラテロンによりコルチゾールの産生は阻害されているので結果的に鉱質コルチコイドのみが増加してしまう。

こうなると鉱質コルチコイド過剰による高血圧、低K血症、浮腫といった副作用が発現してしまいます。なので、もともと不足してしまうコルチゾールを補うためにプレドニゾロン(プレドニン等)を必ず併用するということになるわけですね。

ザイティガ錠を飲み忘れた場合

これはまず、「処方医の指示を第1に」というのが前提です。
対応としての1例として上げますが、

「当日中に気づいた場合は当日中の空腹時を選んで1回分服用する。次回投与まで8時間は空けるのが望ましい。翌日気づいた場合は通常のタイミングで1回分服用する。」

という指示が出ることがあるみたいですね。

ザイティガ錠の薬価

1錠あたり3759.3円。1日1000mgとなると、1日4錠服用。

15037.2円/日ですね。保険制度がないと、この治療は受けられないですよね、、、。

こんな感じですねーーーー!

プレドニゾロンとの併用の理由って結構聞かれる内容なので、ぜひぜひお役立てください〜

あ、ちなみに以前書いたことがあるTS-1配合顆粒の内容がコチラ。

これまで何冊も読んできた書籍の中で、抗がん剤を勉強するのにオススメな書籍3選もまとめてます!みてみてくださいー

ではではーしぐでしたっ

コメント

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