ドケルバン病とは!腱鞘炎の一種である「ドケルバン病」を解説します。

薬剤師

薬剤師のしぐです。

調剤薬局ではあまりなじみのないこの疾患。

「ドケルバン病」

2020.2の今、セカオワのsaoriさんが罹患したってことで、話題になってます。

他にも、元AKB48の川崎希さんも出産後にこのドケルバン病に罹患してるんですよね!アレクの奥さんのね。

アレクのblog、おもしろいよね。ほぼ毎日みてます。アレクのblog。こどももカワイイ。

最近で1番のお気に入りはこちら

https://ameblo.jp/alexander1203/entry-12574678900.html

今回はこの炎症性疾患についてカンタンに解説と、治療薬の紹介もします〜

ドケルバン病とは。概要

ドケルバン病とは、狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)の別名です。手首から親指の付け根の周辺に生じる炎症のことです。

詳しく書くと、こんな感じ。

親指を広げると手首の親指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がります。ドケルバン病はその親指側の線である短母指伸筋腱と長母指外転筋が手首の背側にある手背第一コンパートメントを通るところに生じる腱鞘炎のこと。

1985年に狭窄性腱鞘炎を報告したスイスの医師、フリッツ・ド・ケルヴァンの名前をとり、ドケルバン病、あるいはド・ケルヴァン腱鞘炎と呼ばれることもあります。

ドケルバン病の原因

原因は大きく3つに分けられます。

親指を使い過ぎ:ドケルバン病の一番の原因

親指に負荷をかけすぎることで、親指を伸ばすための腱(短母指伸筋腱)や広げるための腱(長母指外転筋腱)の表面が傷つき、腫れます。

同時に、その2つの腱を覆う腱鞘も厚くなり、腱の通り道が狭くなってしまいます。

さらに、腱の滑りも悪くなるので、親指・手首を使うとより炎症が広がり、腫れや痛みといった不快症状が酷くなるという悪循環に陥ります。

また、近年よくスマートフォンを使う人たちが、「ドケルバン病」と診断されることもあり、「スマホ腱鞘炎」という別名も付けられています。

手首を使う頻度の高いスポーツ

スポーツ活動が原因となる狭窄性腱鞘炎は、特に手首をよく使う競技(テニスやバドミントンなど)を行っている方に起こりやすいといわれています。

また手首を使う楽器の演奏も原因のひとつとして挙げられます。

女性ホルモンの変動:プロゲステロン、エストロゲンの増減

女性に多い「ドケルバン病」ですが、その理由に“女性ホルモン”が関係してるようです。

ドケルバン病になりやすいタイミングとして、妊娠・出産時期があります。最初に紹介したセカオワsaoriさんも、アレクの奥さん川崎希さんもこのタイミングでした。

この期間は、「プロゲステロン」という妊娠の維持に必要なホルモンが通常期よりも多く分泌されています。

このプロゲステロンには、2つの腱を覆う腱鞘を収縮させるという作用も持っていることから、腱の滑りを悪くする原因の一つと考えられています。

一方、更年期の時期には、卵胞ホルモンとも呼ばれる「エストロゲン」が閉経に伴い、減少していきます。

エストロゲンは、女性らしい体つきを作る、髪や肌の潤いを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つという作用を持っているため、減少することで腱や腱鞘が炎症を起こす原因になります。

ドケルバン病の原因は、親指の使いすぎにより、腱や腱鞘に負荷がかかることであるといわれています。

特に妊娠や出産後の女性、更年期の女性に多い腱鞘炎として知られています。またPC作業など、指をよく使う仕事をされている方や、スポーツ選手に多くみられます。

発症のピーク

年齢でみたときに、発症のピークが2回あると言われています。

妊娠・出産時期:20~30代

原因といわれていることが下記内容。

  • 授乳や沐浴で赤ちゃんを支える機会が増え、親指を広く開く動作を頻繁にすることで負担がかかる
  • 妊娠・出産によるホルモンの増減

更年期:50代~60代

  • 閉経に伴うホルモンバランスの変化
  • 家事による手の酷使

ドケルバン病の症状

狭窄性腱鞘炎の主な症状は以下のとおり。

手・指症状

手関節の症状

ちなみに、手関節とは手首のことですね。

  • 腱の部分(手首の親指側)の痛み
  • 腫れ
  • 押したときの痛み(圧痛)
  • 物を握ったとき、掴んだときなどに痛みが強くなる など

このほか、手指が開きにくくなり、ひっかかりを感じることもあります。

ドケルバン病の診断・検査

フィンケルシュタインテスト変法

ご自身でもカンタンにできるテストです。

  • 親指を内に入れて握りこぶしをつくります。
  • 腱鞘の部分を伸ばすようなイメージで、手首を小指側へ90度倒します。

このテストにより痛みが増す場合、ドケルバン症の可能性が疑われます。

フィンケルシュタインテスト

医療機関では、医師が手を使って患者さんの手首を尺屈(小指方向へ曲げる)させ、痛みの有無を確認します。

ドケルバン病の治療方法

ドケルバン病には、大きく分けて3つの治療法があります。基本的には、保存的治療により症状の緩和を目指します。

保存的治療

最初に行う治療になります。

ドケルバン病の治療で一番大事なことは、「親指・手首をできる限り動かさず、休ませること」です。

  • 患部の安静(添え木で固定する場合も)
  • 投薬治療(湿布など消炎鎮痛剤)
  • 患部を温める

軽症であれば、これらを行うことでほとんどのケースで症状が改善すると言われています。

ステロイド注射「トリアムシノロン」

痛みや腫れが強く、仕事や日常生活に支障を来す場合や、投薬治療などを行っても改善が見られない場合には、腫れている腱鞘にステロイド注射(局所麻酔との混合液)を投与して、炎症・腫れ・痛みを押さえます。

このときに用いられる「トリアムシノロン」は効果的と言われています。

手術

力が入らないなど腱鞘の炎症が重症化している場合や、再発を繰り返している場合には、手術が適応されます。

手術では、トンネルの屋根を開いて中の通り道を広げるように腱鞘を切開し、鞘を開きます。その際、腱鞘の中にある2つの腱を分けている壁も切除することとなります。

局所麻酔による日帰り手術(所要時間:15分~30分程度)が可能ですが、大事な知覚神経がそばを通っているので、経験豊富な整形外科医による執刀してもらうほうが安心です。

ドケルバン病まとめ

要点をまとめると、こんな感じ。

  • 女性ホルモンが増減するタイミングでの発症が多い。
  • 手首の親指側の痛みがでる
  • 保存的治療での治療が第一

こんな感じですねー。

ようは、手の甲の親指の付け根あたりの腱鞘炎ってことですかね。

初めて耳にする疾患だったのでまとめてみました。

原因が女性ホルモンってところはスゴく意外でした。

ではでは、しぐでしたっ

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