薬剤師のしぐです。
6月に新しく発売になるたくさんのジェネリック医薬品の中から今回はコチラ。
「アボルブカプセル」のAG:オーソライズドジェネリックとなるデュタステリドカプセルAV「武田テバ」について!!
2020.4の調剤報酬改定でも後発医薬品調剤体制加算が残ることがわかり、むしろGE変更率が高い薬局にはより高い加算がもらえることになりました。
そして、この6月は大きな節目となります。
なぜなら、大型の処方量の多い医薬品から多数GE医薬品が発売になるからです。
そんな中から、採用率の高いオーソライズドジェネリック:AGについていくつかピックアップしていきたいと思ってます。
NSAIDsで最も使用されているセレコキシブ:セレコックス。
抗アレルギー剤で最も使いやすいと言っても過言ではないレボセチリジン:ザイザル。
脂質異常症で唯一無二の作用機序であるエゼチミブ:ゼチーア。
さすが、とても大型のAGが数多く発売されますね。デュタステリド〈アボルブ〉にひけをとらない、第一線で活躍する有名なお薬ばかり。
ではでは、今回はデュタステリド〈アボルブ〉についてですね。
レボセチリジン〈ザイザル〉のパンフレットと、このデュタステリド〈アボルブ〉のパンフレット。ほぼほぼ同じ!!
ここにお金をかけないで、経費を削減するわけですね、、、武田テバさん!
だがしかし、そんなデュタステリド〈アボルブ〉にはAGの武田テバさんをおびやかす、AGにはできない改良を加えるメーカーさんが多数出てきています。
それがデュタステリドを「錠剤」の発売にて「一包化可能」にしてしまうメーカーさん。
錠剤の方が飲みやすいこと間違いないこのご時世。一包化できるついでにバラ錠まで発売になります。
そんなこんなで、デュタステリドのジェネリック、その錠剤発売による一包化についてまとめていきますよ!
ちなみにコチラ、同成分で適応・効能効果が「男性型脱毛症」であるザガーロカプセルのGE発売についてまとめた内容です
完全に自費での処方になるお薬ですね。
デュタステリド〈アボルブ〉の注意点
これまで、これ系の薬剤について書いたことがないようで、全くのお初になりますが。
作用機序なんかはこのテーマと違ってくるので書きません。
ただ、エゼチミブ〈ゼチーア〉同様、唯一無二の作用機序なので需要は必ずあるお薬。
必ず覚えておかなければならないポイントとして、禁忌・重要な基本的注意よりコチラ。
本剤は経皮吸収されることから、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れないこと。漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗うこと
というわけで、基本的に奥さんや子どもさんには触らせないように注意する薬剤です。
もととなる作用機序が、ホルモンに作用しますからね。妊娠や成長に影響がでてくるリスクがあります。
デュタステリド〈アボルブ〉のAG「武田テバ」さんより発売
先発医薬品のアボルブカプセルは「グラクソ・スミスクライン」さんの商品。
このデュタステリド〈アボルブ〉のAGが「武田テバ」さんより発売になります。
「グラクソ・スミスクライン」さんの医薬品なのに「武田テバ」さんからAGが発売。
この組み合わせ。まさにレボセチリジン〈ザイザル〉と同じ組み合わせ!
武田テバさんは今後こういった他社さんのAG販売に力を入れていくんですかねー。
先ほどの注意点であげた「禁忌」の欄にも、同じことが書いてますね。
デュタステリドカプセル0.5mgAV「武田テバ」の製剤写真
デュタステリド「武田テバ」製剤写真がコチラ。
まさに、先発医薬品のアボルブとAGのデュタステリドでほとんど一緒ですね!
やはりAGのメリットはここですよね。
調剤する側としては、似過ぎてて調剤過誤が怖いですが。
あと、武田テバさんからのお言葉がコチラ。
デュタステリドカプセル0.5mgAV「武田テバ」は先発品アボルブカプセル0.5mgのオーソライズド・ジェネリックです。先発品と原薬、添加物、製造方法、カプセルの製造場所および製剤上の特徴、効能効果が同一です。
デュタステリドカプセル0.5mgAV「武田テバ」の包装
包装も先発品のアボルブカプセルと全く同じ。
- 30カプセル(10カプセル×3)
- 90カプセル(10カプセル×9)
先発品は少し高めだから、30カプセル包装があると助かるかもしれないけど。GEでの需要はあんまりないかもね。
さすがAG!AGバンザイ!!
デュタステリドの別剤形・錠剤が発売
どの時代でも、カプセルって不人気ですよね。
ランソプラゾール〈タケプロン〉も、タムスロシン〈ハルナール〉も、プレガバリン〈リリカ〉も最初はカプセルでした。
その後、製剤改良が加えられ今やOD錠が主流になっています。
そういう背景もあってか、先発品のアボルブにはない剤形である「錠剤」を発売するGEメーカーさんも出てきています。
デュタステリド錠0.5mgAV「NS」
日新薬品さんから発売になるデュタステリド錠0.5mgAV「NS」です。
いただいたパンフレットがコチラ。
患者さんが飲みやすい剤形にすることで、コンプライアンス向上につながる。
ステキなことですね。
デュタステリドが錠剤でのジェネリック発売で一包化可能に!
そして、自分が気になったのが、ココ。
ま、まさかの、バラ錠!?
え?なになに?一包化までできちゃう的な??
アボルブカプセルの時は、女性や小児は触っちゃいけないという条件があるので1包化希望があってもアボルブはヒートでお渡ししていました。
このフィルムコーティング技術のおかげで、安全に取扱可能になったわけですかね。
でもこの一包化が可能になるということは、多かれ少なかれ必ず需要はあるはず。
技術の進歩は本当に素晴らしいものですね。
と、まだ一包化可能と確認はしていないので、確認出来次第追記します。
でも、バラ錠って、分包するしかないもんね?間違いないよね??
一応、注意点のところには「分割・粉砕しないこと」との記載はあります。
【取扱い上の注意】にも同様の文言。
分割・粉砕はしないけど、分包は、OKってことですよね?おそらく。
1包化。しちゃうからね?バラ錠あるもんね!?
1包化可能!?な錠剤での販売があるGEメーカーさん
一応、今のところ確認できてるデュタステリドの錠剤を販売するメーカーさんがコチラ
- NS:日新薬品
- 明治:Meiji Seika ファルマ
- DSEP:第一三共エスファ
デュタステリド錠。自分だったら錠剤のほうが気が楽でいぃなー。
デュタステリド錠0.5AV「DSEP」やはり一包化可能!
サンプルをもらった、デュタステリド錠0.5AV「DSEP」の製剤写真がコチラ!!
DSEPの製品って、けっこうデザインがしっかり作り込まれててすきです。
色なんかも、ビビットカラーで、ヨロシイですよね〜
デュタステリド錠0.5AV「DSEP」。オススメです。
メーカーさんがきてくれた際に、一包化可能であることの確認も取れました!!
すごいぞデュタステリド錠0.5AV!さすがだデュタステリド錠0.5AV!!
デュタステリド〈アボルブ〉のジェネリック発売日決定!
2020.6/19発売予定!!
2020.6/12になるか、6/19になるかわれているようですが。ほぼほぼ6/19で確定なんだとか。
デュタステリド〈アボルブ〉のGEについて日経DIでの特集
日経DIを愛読されている方は読んだと思いますが、面白い内容があったのでご紹介します。
デュタステリド〈アボルブ〉のGE変更について患者さんに確認する際の出来事。
【行動経済学的に、選択肢を3つ用意すると真ん中が選ばれる傾向にある】
先発医薬品のアボルブカプセル・AGのデュタステリド「武田テバ」・デュタステリド錠。
この3段構えにしておくと、AGのデュタステリドカプセル「武田テバ」が選ばれる傾向にあるという内容。うーーむ。これは、参考にすべき内容。
薬局としては、先発のアボルブカプセルを選ばれると負け。AGのデュタステリド「武田テバ」かデュタステリド錠を選んでもらえると勝ち。いや、勝ち負けの表現はおかしいですが。
やはりヒトとヒトで会話することのある業種になると、こういった心理学や行動学の勉強も必要になってくるのだろうか、、、。
今回はこんな感じー
6月を前に、たくさんのGEの情報が入ってくるので、カンタンにではありますが、次々とまとめていきたいと思っております。
ではではーしぐでしたっ
コメント
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