レボセチリジン〈ザイザル〉武田テバAG発売!DSや2.5mg錠等薬価

薬剤師のしぐです。

2020.4の調剤報酬改定でも後発医薬品調剤体制加算が残ることがわかり、むしろGE変更率が高い薬局にはより高い加算がもらえることになりました。

そして、2020.6に数多くのジェネリック医薬品が発売準備されています。

有名どころも数多くGEが発売する中、注目を集めるAGについてこれまでもいくつかまとめてきました。

そして、2020.6に発売となるAGをご紹介します。

レボセチリジン〈ザイザル〉
について!!

このレボセチリジン〈ザイザル〉のAGは武田テバさんからの発売になります。オーソライズドジェネリックね。

ザイザル錠とは全く関係のなさそうな武田テバさんからのAG発売。オトナな事情がありそうですね、、、。

現在、先発医薬品のザイザルでは5mg錠と、シロップ0.05%が販売されています。

そして、このレボセチリジン製剤のGE発売のタイミングで「先発医薬品のザイザルにもAGの武田テバさんにもない」2.5mg錠やドライシロップといった別規格・別剤形のものを発売してくれるという気の利いたメーカーさんもいらっしゃるみたいなので、一緒に紹介させていただきます!!

先発品ザイザルである剤形のものは「武田テバ」さん。

GEにしかない剤形・規格は「武田テバさんではない、他メーカーさん」って感じで在庫することになりそうですかね〜

レボセチリジン〈ザイザル〉とは

以前、その素晴らしいネーミングセンスについてご紹介したことあるんです。

簡単に書くと、コチラ。

このレボセチリジン〈ザイザル〉についてカンタンに説明すると、元になってるのがセチジリン〈ジルテック〉です。

セチリジンの光学異性体、レボセチリジンがザイザルなわけです。

このザイザル
商品名の由来がまたカッコイイ。

Xyzalです。Xyz +al ですね。

アルファベットの最後のXyzと、アレルギーの頭のalをくっつけてXyzalってこと。

「最後になるべき抗アレルギー薬」って意味を込めてつけられたとか。

いい名前!!好きです。このネーミング

というのが以前このレボセチリジン〈ザイザル〉について書いた簡単な内容でした。

レボセチリジンのAGは「武田テバ」

まさかの武田テバさんから、AGが発売になります。

ヒートもザイザルに似てるし、長く服用を続けている患者さんもすんなり変更できそうな予感ですね。

武田テバさんからのお言葉がコチラ

レボセチリジン塩酸塩錠5mg「武田テバ」は、先発品ザイザル錠5mgのオーソライズド・ジェネリックです。先発品と原薬、添加物、製造方法、錠剤の製造場所および製剤上の特徴、効能効果が同一です。

レボセチリジン〈ザイザル〉錠剤の用法用量

今回の「別規格・別剤形発売」が嬉しい理由がココですね。

まず、【錠剤】

  • 成人:通常、成人にはレボセチリジン塩酸塩として1回5mgを1日1回、就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日10mgとする。
  • 小児:通常、7歳以上15歳未満の小児にはレボセチリジン塩酸塩として1回2.5mgを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

と、いうわけで、基本的に小児には2.5mgで処方されるわけです。

小児なので下に記載もしているシロップの処方が多くなるのですが、小学生になるともう普通に錠剤を飲める子もいるんですよね。

それで、よくある処方が

ザイザル錠5mg 1T 2× 朝食後寝る前

って処方。

1回0.5錠です。割らなきゃいけないんですよね。

このザイザル錠、このようなヒートでして。スゴく、だすのが大変で。

花粉症の子とか2×90日分での処方がくることもあり、90錠を半錠に割って、計180包。

なかなかオニ大変だったりするんです。ザイザル錠には悩まされていいました。

レボセチリジン錠2.5mg発売

そこで、GEメーカーさんによる気の利いたこの2.5mg発売。

とりあえず、「タカタ」さんの資料です。

素晴らしいよねー。

薬剤師のことを考えてくれてる。

待ち時間短縮や、「人の手に触れない」という点を考えると患者さんのためにもなる。

AGの武田テバさんでの販売はないんだけど、他のメーカーさんではけっこうあるみたい。

こちらはOD錠。

先発品のザイザルにはない剤形ですね。

自分の薬局では、写真の通り小児科領域にスゴク力を入れてくれている「タカタ」さんのものを採用することにしました!

採用の決め手は「オレンジ味」で小児でも飲みやすいように作ってくれているところ。

レボセチリジン〈ザイザル〉シロップの用法用量

次に、【シロップ0.05%】

  • 成人:通常、成人には1回10mL(レボセチリジン塩酸塩として5mg)を1日1回、就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日20mL(レボセチリジン塩酸塩として10mg)とする。
  • 6ヵ月以上1歳未満の小児:通常、6ヵ月以上1歳未満の小児には1回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日1回経口投与する。
  • 1歳以上7歳未満の小児:通常、1歳以上7歳未満の小児には1回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
  • 7歳以上15歳未満の小児:通常、7歳以上15歳未満の小児には1回5mL(レボセチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

シロップになると、6ヶ月以上の小児から使用できるようになるんです。

もともとザイザルシロップの味も悪くなく、飲みやすいのでGEメーカーさんも特にメリットをつけづらいかもしれないですねー。

レボセチリジンドライシロップの用法用量

先発医薬品のザイザルにはない
【DS:ドライシロップ0.5%】

  • 成人:通常、成人には1回1g(レボセチリジン塩酸塩として5mg)を1日1回、就寝前に用時溶解して経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日2g(レボセチリジン塩酸塩として10mg)とする。
  • 6ヵ月以上1歳未満の小児:通常、6ヵ月以上1歳未満の小児には1回0.25g(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日1回用時溶解して経口投与する。
  • 1歳以上7歳未満の小児:通常、1歳以上7歳未満の小児には1回0.25g(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
  • 7歳以上15歳未満の小児:通常、7歳以上15歳未満の小児には1回0.5g(レボセチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

こんな感じ。

この用法用量でバラってあんまり売れなそうですよね。

レボセチリジンDS(ドライシロップ)発売

そして、GEメーカーさんのDS(ドライシロップ)という剤形での発売。

このドライシロップ1番のメリットは分包品でも販売できることですね。

バラしかないシロップ0.05%では調剤に時間がかかりますが、分包品のDSならピッキングだけですぐ終わりますからね。

もちろんバラでの販売もありますが。あんまり売れないよね。多分。

分包品により、2.5mg錠同様患者さんの待ち時間短縮にもつながり業務効率化と患者さん満足度アップの一石二鳥。

GEならではですね。

コチラも「タカタ」さんのもの。

「いちごミルク風味」ときた!!

DSの需要は間違いなくあると思います。(`・ω・´)

レボセチリジン各剤形による薬価比較

ついに薬価収載され、決定しました!!

商品名2.5mg錠5mg錠シロップ0.05%ドライシロップ0.5%
ザイザルなし82.5円/錠15.3円/mLなし
レボセチリジン25.2円/錠33円/錠7.7円/ml77円/g

  レボセチリジン〈ザイザル〉のAG発売日決定!!

ついに決まりました!!

2020.6/12

意外と早いですね。

と、思っていたのですが、なんやらオトナの事情があって

2020.6/19

になってしまったようです、、、

自分の薬局ではすでにこのAGを在庫し、使用しています。患者さんから効き目や見た目に関する意見なんかもなく、安定のAGという印象です。助かりいますよねー。

今回はこんな感じー。

まだまだ後発医薬品体制加算が薬局の技術料のカギになるので、積極的に採用していきましょう!!

ではではーしぐでした

コメント

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