イメグリミンを大日本住友が国内申請!ミトコンドリアを介した作用機序の糖尿病薬。

DI情報

薬剤師のしぐです。

これまで、たくさんの糖尿病治療薬についてまとめてきました。

GLP-1作動薬関連

インスリン関連

そして今回の内容が、「新作用機序糖尿病治療薬:イメグリミン」について!

このイメグリミンについて、各情報誌でも取り扱われるようになってきました。

自分が薬剤師になってからも、どんどん新規作用機序の医薬品が販売されているこの糖尿病治療の分野。

DPP-4阻害薬、GLP-1作動薬、SGLT-2阻害薬。この辺はすごく新しい作用機序です。

そして今回の「イメグリミン」。このイメグリミンがまたオモシロイ作用機序を持っています。ではでは早速、まとめていきたいと思います。

イメグリミンとは

テトラヒドロトリアジン系化合物に分類される新規化学物質で、完全な新規作用機序の糖尿病治療薬になります。

イメグリミンはフランスのPoxel SAより導入

イメグリミンは2017年10月フランスの製薬企業であるPoxel SAにて、すでに使用されている成分になります。

イメグリミンの作用機序

イメグリミンによるミトコンドリアの機能改善

これがイメグリミンの1番の特徴です!

「ミトコンドリアの機能改善」

ミトコンドリアの機能改善により「インスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方を改善」するという作用機序になります。

すっっごく簡単にまとめると、「体内のエネルギーであるATPを効率よく生産するミトコンドリアの働きを整えることで、インスリンの機能異常を改善する」という作用機序。

体のほとんどの細胞にミトコンドリアはいるので、ミトコンドリアに効率よくATPを供給してもらうことは体のどの機能においても重要だってことですね。

ミトコンドリア。

ホントに興味をそそられる生物ですね。ミトコンドリア。

ここでも少しだけふれたことがあります。またあらためて、ミトコンドリアについては個別にまとめたいと思います。

結構いろんな医薬品の作用機序に関連してるのでね。ミトコンドリアは。

ミトコンドリアとイメグリミン

少し、このイメグリミンについてググルとすぐにたどり着くと思うのですが、自分のブログからもぜひ紹介させていただきたいブログがコチラ。
http://tenjin.futata-cl.jp/doctor/talking_23.html

糖尿病専門医である二田先生の「糖尿病についてのコラム」でも特集されています。その標題が【ミトコンドリア・ルネッサンス】!スバラシイ。

内容もパラサイト・イヴから始まってます。スバラシイ。

糖尿病について、ミトコンドリアについて、イメグリミンについて調べている方であればぜひご一読していただきたいブログです。

イメグリミンの用法用量

まだ確定しているわけではないですが、実際に行われている臨床試験が「イメグリミンを1回1,000mg、1日2回投与」での試験。

なので、承認される用法用量もほぼ同様のものになると考えられます。

製剤としては「イメグリミン塩酸塩錠500mg」あたりが無難なところですかね。

イメグリミンの申請について:大日本住友製薬

現状、イメグリミンについて下記の報告がされています。

大日本住友製薬は7月30日、2型糖尿病を予定適応とするイメグリミン塩酸塩(一般名)を日本で承認申請したと発表した。ミトコンドリアの機能を改善する新規機序の薬剤で、2型糖尿病の主な成因であるインスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方の改善が期待されている。申請に用いた臨床試験では、単剤療法のほか、既存の経口血糖降下薬やインスリン製剤との併用療法のいずれにおいても有効性、安全性、忍容性が確認されたとしている。

同剤はテトラヒドロトリアジン系化合物に分類される新規化学物質で、ファースト・イン・クラス薬となる可能性がある。ミトコンドリアの機能を改善するとの独自のメカニズムで、2型糖尿病治療において重要な役割を担うすい臓、筋肉、肝臓の3つの器官に作用する。グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促進するとともに、インスリン抵抗性を改善、糖新生を抑制することで血糖降下作用を示すと考えられている。

また、糖尿病によって引き起こされる細小血管・大血管障害の予防につながる血管内皮機能および拡張機能の改善作用や、膵臓β細胞の保護作用を有する可能性も示唆されているという。

同社は、「イメグリミンは2型糖尿病治療における単剤および併用による血糖降下療法において、幅広く使用される治療薬となる可能性がある」としている。

そして、コチラが大日本住友製薬さんからの発表。

2020年7月30日

各位

大日本住友製薬株式会社

2 型糖尿病を適応症としたイメグリミン塩酸塩の国内における製造販売承認申請について

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:野村 博)は、7 月 30 日付けで、2 型糖 尿病を適応症として、イメグリミン塩酸塩(一般名、以下「本剤」)の国内における製造販売承認申請を行 いましたので、お知らせします。

本剤は、ミトコンドリアの機能を改善するという新規メカニズムを有し、2 型糖尿病の主な成因であるイン スリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方を改善することが期待される化合物です。

このたびの申請には、2 型糖尿病を対象とした 3 本のフェーズ 3 試験(TIMES1、TIMES2、TIMES3)の データが含まれています。これらの試験において、本剤は、日本人 2 型糖尿病患者に対する単剤療法お よび既存の経口血糖降下剤またはインスリン製剤との併用療法のいずれにおいても、有効性、安全性 および忍容性が確認されています。

当社は、作用機序の異なる複数の 2 型糖尿病治療剤を販売しています。本剤が承認されることによ り、新たな治療選択肢を提供し、国内の 2 型糖尿病治療に一層貢献できることを期待しています。

【イメグリミン塩酸塩について】 本剤は、テトラヒドロトリアジン系化合物に分類される新規化学物質であり、同系統の化合物として初

めて臨床試験が実施されている化合物です。本剤は、ミトコンドリアの機能を改善するという独自のメカ ニズムを有しており、また、2 型糖尿病治療において重要な役割を担う 3 つの器官(膵臓・筋肉・肝臓)に 作用し、グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促進するとともに、インスリン抵抗性を改善、糖新生 を抑制することで血糖降下作用を示すと考えられています。さらに、本剤は、糖尿病によって引き起こさ れる細小血管・大血管障害の予防につながる血管内皮機能および拡張機能の改善作用や、膵臓β細胞 の保護作用を有する可能性も示唆されています。本剤は、2 型糖尿病治療における単剤および併用に よる血糖降下療法において、幅広く使用される治療薬となる可能性があります。

当社は、日本、中国、韓国、台湾および東南アジア 9 カ国を対象に、2017 年 10 月にフランス株式市 場上場の製薬企業である Poxel SA より本剤を導入しました。

なお、当社と戦略的提携に関する契約を締結している Roivant Sciences Ltd. の子会社である Metavant Sciences が、米国および欧州における本剤のフェーズ 3 試験を計画しています。

【TIMES 試験について】
TIMES 試験は、2 型糖尿病患者を対象に日本で実施した本剤のフェーズ 3 試験であり、3 本の臨床

試験から構成されています。TIMES 試験では 1,100 人を超える患者に本剤 1 回 1,000mg を 1 日 2 回投 与されました。試験結果の速報は、それぞれ 2019 年 4 月 9 日(TIMES1)、2019 年 12 月 20 日 (TIMES2)、2019 年 6 月 25 日(TIMES3)のプレスリリースでお知らせしています。

・TIMES1:日本人 2 型糖尿病患者を対象とした 24 週間のイメグリミン単剤療法による有効性、安全性お よび忍容性を検討するプラセボ対照二重盲検比較、無作為化試験

・TIMES2:日本人 2 型糖尿病患者を対象とした 52 週間のイメグリミン塩酸塩と既存の血糖降下剤 (DPP-4 阻害薬、SGLT2 阻害薬、ビグアナイド薬、SU 薬、グリニド薬、α-GI 薬、チアゾリジン 薬、GLP-1受容体作動薬)との併用療法およびイメグリミン単剤療法による長期での安全性 および有効性を検討する非盲検、並行群間比較試験

・TIMES3:日本人 2 型糖尿病患者およびインスリン製剤を投与しても効果不十分な日本人 2 型糖尿病 患者を対象としたイメグリミン塩酸塩とインスリン製剤との併用療法による有効性および安全 性を検討する 16 週間のプラセボ対照、無作為化、二重盲検比較試験、およびその後 36 週間 の非盲検継続投与試験

○本件に関するお問い合わせ先
大日本住友製薬株式会社 コーポレートコミュニケーション部

(大阪) TEL 06-6203-1407 / (東京) TEL 03-5159-3300

とりあえず、今回はこんな感じ。

まだまだ未知な部分が多い作用機序ですからね。

イメグリミンと、ミトコンドリア

また今後、色々な情報が出てくると思うので追記していきます。

ではではーしぐでしたっ

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コメント

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