ブデホル吸入!シムビコートとジェネリックの違いや使い方、薬価比較

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薬剤師のしぐです。

ついに発売されました、シムビコートのジェネリック医薬品。
その名も、ブデホル吸入粉末剤!!

今回はこのブデホル吸入についてポイントをまとめてます。とりあえず、日本ジェネリックさんからの発売が1番早かったみたいですね。

自分の薬局でも、その発売の早さからブデホル吸入粉末剤「JG」を採用してます。

ブデホル吸入粉末剤。スゴイ名前。シムビコートのほうが、だいぶスマートな印象ですよね。

シムビコート吸入【ブデソニド+ホルモテロール】のジェネリックでブデホル吸入、、、。

このブデホル吸入もそうなのですが、アムバロ配合錠とか、イルアミクス配合錠とかね。配合剤のジェネリックの名前って大変だよね。

シムビコートという吸入粉末剤については、ご存知の薬剤師さんも多いかと思います。そのジェネリックが販売開始になってるということですね〜

その使い方の簡便さもあり、今や1番使用されてる吸入薬なのでは?と思うほどよく処方されます。シムビコート発売時にうたわれたSMART療法が革新的な使い方ですからね。

自分の薬局では1日20〜30本は調剤するでしょうか。
結構かさばるんですよね。シムビコートに限らず、吸入全般。

肺深部の炎症をしっかり抑える抗炎症作用と、発作時に気管支拡張作用を狙って使用もできる即効性。この両面での確実な効果で「咳や呼吸困難といった呼吸器領域」をもち、さらに使い方の簡便さもあり幅広く使用されている印象のシムビコート。

ではでは、ついに発売されることになったこのシムビコートのジェネリックであるブデホル吸入粉末剤について、練習用キットデバイスの写真をはさみながら空打ち等々使い方の解説をしていくよ。

あ、「シムビコート吸入の作用機序とは!」なんて内容は今更感半端ないので、書きませんので。

ホントに、先発品「シムビコート吸入」とジェネリック「ブデホル吸入」との空打ちやグリップ、使い方の違いを比較しつつまとめます。使うデバイスは、日本ジェネリックさんのブデホル吸入「JG」のものです。

ブデホル吸入粉末剤60吸入「JG」の製剤写真

でーーーーーーーん!!コレがブデホル吸入です!

60吸入用ですね。
うんうん、日本ジェネリックさんのブデホル吸入粉末剤「JG」。見た目はシムビコートとほとんど変わらないね。ジェネリックとしては、大切なポイントですからね

長年先発品「シムビコート吸入剤」を使用している患者さんでもブデホル吸入へのジェネリック変更後はデバイスでの大きな違いもないようなので違和感なく使用できるかも。

キャップを開けるとこんな感じで吸入部が出てきます。シムビコートとの違和感なしですね

うんうん、ブデホル吸入。いいね。

これならシムビコートからブデホルにGE変更しても特に違和感ないですよね。

軽くオレンジ色の持ち部を回すだけで、簡単にキャップは外れました。シムビコートはココの持ち部が鮮やかな赤ですよね。

ここがブデホルの吸入部。サイズ的にもシムビコート吸入剤との違いなし。実際に使用する患者さんも違和感なく使えると思われます。

ほとんど先発医薬品のシムビコートと同じ形をしてますが、少し気になった部分?コレはイイね!という部分だけまとめたものが、コチラ。

ブデホル吸入開封の印象
  • ブデホル吸入のキャップが丸ではなくカクカクしてるので滑りにくそう
  • オレンジ色の持ち部は先発シムビコートよりも大きく設計されて持ちやすい

より使いやすく!を考えた、まさにジェネリックだからこそな品質、デバイス改良ですねー

握り感や持ちやすさはそのまま使いやすさに影響してきますからね!後半で説明する使い方についても、ほぼほぼシムビコートとかわりないので安心ですねー

ブデホル吸入剤の使い方、実際の準備操作

はい、これがJGこと日本ジェネリックさんからいただいたブデホル吸入粉末剤「JG」の使用方法が記載された資料。

えーと、ほぼほぼ、手技含め使い方はシムビコートと同じですね。

ブデホル吸入デバイスの、握ってはいけない部分薬剤充填時の手技も見やすいです。

ブデホル吸入に限らず、吸入ステロイドでは必須の副作用予防「吸入後のうがい」についてもしっかり記載があって良いですね!

ブデホル吸入使用時の注意点!準備操作空打ちの回数

ただ1つ。ただ1つ!!!

ブデホル「JG」の、ここだけは必ず抑えておかなきゃいけないぞというシムビコートと違ってくる使い方がこちら。

なぜーーーーー!!

ブデホル吸入粉末剤せんせーい!

なぜ使用開始時に行うこの準備操作である空打ちを、「4回」にしたのか!!!なぜそこに、違いを作ってしまったのか!!

シムビコート吸入剤は、ここの空打ちが「3回」なんだよね。

この通り。

まあ、間違えて3回しか空打ちしなかったとしても、そこまで支障は、、、なさそうかな。

でもこういった違いって、高齢者だったりには受け入れ難いよね。ブデホル吸入さん。こういった微妙なとこでのズレはなくしてほしいです、、、

もともとジェネリック変更に抵抗のある高齢者は多いので、ココがネックになってしまうかも、ですね。

もう一度だけ言っておきますよ。

このブデホル吸入の準備操作の空打ちは4回ですよ!!

ブデホル吸入の使い方指導の際に。各部の名称や注意点

ブデホル吸入の指導箋をみてて、特に気になる部分はないかな?

表示カウンターが、30吸入用だと「30→15→0」、60吸入用だと「60→40→20→0」で進んでいくんだね。

通気口もシムビコートとジェネリックのブデホル吸入の間で大差なし。

ジェネリックのブデホルでは淡オレンジの胴部分を手のひら全体でギュッと持ってしまうと、空気の通り道を塞いでしまうのでダメってやつね。

シムビコートとジェネリックのブデホル吸入との薬価の比較

30吸入用60吸入用
先発品:シムビコート吸入3047.7円/本5935.3円/本
後発品:ブデホル吸入「JG」1250.1円/本2348.4円/本

と、シムビコートとそのジェネリック、ブデホルと薬価の違いはこんな感じかな。

やすい!!さすがブデホル!!約1/3だ!

ウチの薬局では普通に1人の患者さんに8本〜12本処方されるので、医療費削減には効果的。

ブデホル吸入の処方状況

自分の門前病院さんでは、完全にブデホル吸入に切り替わりつつあります。

老若男女問わず、ブデホル吸入へ。

よくも悪くも、、、

手技の注意点などなど、説明する調剤薬局の腕の見せどころですね。

これが、そのブデホルさん。

箱開けがなかなか大変。

シムビコート吸入剤のように、このブデホル吸入粉末剤でも10本包装の販売をせつに求む。

ブデホル吸入「JG」の出荷調整。「MYL」や「ニプロ」発売

コレまで日本ジェネリックさんのブデホル吸入「JG」のみだったので、注文が集中して需要が供給を上回ってしまったようです。

それで、ブデホル吸入剤「JG」は出荷調整になってしまいました。

ただ、今後マイランさんのブデホル吸入剤「MYL」やニプロさんのブデホル吸入剤「ニプロ」の発売が控えてますので、コレで注文がばらけることでなんとか安定するかもしれません。

空打ち等、使い方のズレが気になるところですが、、、指導箋もらえるか、手配してみようかな。

そこは追って追記していきます!

ブデホル吸入「二プロ」「MYL」発売!が、出荷調整、、、

ついに発売されました!!が!!!

ブデホル吸入全般さっそくの出荷調整。

まぁ、需要が大きいジェネリックなのに販売会社が少な過ぎますよねー。吸入機器の製造も必要なので、それなりの設備等必要になるんでしょうけど、、、

というわけで、この大人気商品「シムビコート」のジェネリックは現在どれも出荷調整中でございます。

シムビコートをブデホル吸入にジェネリック変更。メリット・デメリット

ただ、薬局の売上的には、うーーーん。どうなのかな。

難しいよね。シムビコート12本の場合は薬剤料だけで考えても7万円の売上。ジェネリックのブデホル吸入になると3万円弱の売上に。

それで、ジェネリック:GE変更率に換算すると数量「12」ですからね、、、。

6錠3X90日分で540錠処方されるムコダイン錠250mgの場合は4600円の売上がジェネリックでは3000円に。

それで、ジェネリック:GE変更率に換算すると数量「540」になる。

効率悪いよね?そろそろ数量ベースじゃなくて薬価ベースでの変更率で考えた方がいいんじゃないかと思う今日この頃。

雇われ薬局長はこういったことも考えながら毎日業務してるんです。はい。

数量を稼げそうなジェネリック:GEについても色々まとめてるのでみてみてね

と、今回はこんな感じーーー。

簡単にね。シムビコート吸入のGEである「ブデホル吸入」についてまとめたよ。

ウチの薬局では、上記売上への影響もあるので少しずつ変更していく予定です。

販売後しばらく経つけど、2020.5の時点では10人前後、シムビコートもジェネリックに変えて欲しいという事で、ブデホル吸入に変わってます。

調剤報酬改定の短冊もでて、まだ後発品体制加算は残りそうなので、GE変更に追われる2年になりそうですね。

そして、今回の調剤報酬改定の目玉の1つ。

「吸入薬指導加算」についてもまとめたよ。

ちなみに、今回の主役「シムビコート」、そのジェネリックである「ブデホル吸入」はタービュヘイラーです。

この吸入薬指導加算もあり、今回のブデホル吸入の内容もあるので、吸入薬指導に自信が持てる資料のご紹介です。

シムビコート・ブデホルのタービュヘイラーはもちろん、デバイスごとのポイントや注意点が記載されていて、指導の際に活かせる情報がもりもり入ってます。

こうやって、1つの内容を徹底的にまとめてくれてるレシピプラスさんに最近ハマり気味です。

ではではーーしぐでしたっ

医療費削減へ重要な医薬品。ブデホル吸入。

コメント

  1. とのとの より:

    シムビコートのGE品、早速試したけど全然効かんし、効果の違いに驚愕!
    吸入器の精度か薬の粒子径の違いなんか原因はわからんけど、個人的にお勧めはできませんね
    薬価は4掛けで魅力的だけどね。
    先発に戻したら症状落ち着いたし…。JG品 品質悪すぎ日調さんマジ頼むわ

    • shg11710 shg11710 より:

      こんばんは。
      早速使用していただき、さらに貴重なご意見までいただきありがとうございます。
      正直GE医薬品の品質に対するご意見は結構いただきます。

      気温差の大きいこの時期、患者さんの体調等々、いろいろな要因が考えられるのですが、
      やはりご自身の体調に直接関わってくる使用患者さんからの意見はとても重要だと思います。

      治療を続けるのには毎回お薬代金がかかるので、そこがネックで継続できない患者さんにはすごく待望のGEに
      なるとは思うのですが。

      調剤薬局では「シムビコートだけは先発で!」といった希望にも対応できますので、
      それぞれの患者さんに最適なお薬を選んでいただけたら良いかと思います。

  2. […] […]

  3. […] […]

  4. 拡散講座第3研究室 より:

    シムビコートからブデホル(JG)に切り替えました。
    40吸入(10日間)ほど使用しましたが咳が酷くなり改善しないので、シムビコートに戻したところ緩和しました。
    シムビコートは振るとシャカシャカと中の粉剤のようなものの音がしますが、ブデホルは何の音もありません。これが吸引時の粒径などに影響しているのか定かではありませんが、私には合わないのかもしれません。
    薬価は魅力的なのですが、次もブデホルを選択とはならないでしょう。残念です。

    • shg11710 shg11710 より:

      早速使用していただき、さらに貴重なご意見までいただきありがとうございます。
      正直GE医薬品の品質に対するご意見は結構いただきます。

      GEに変えたから症状が出ているのか。
      たまたま調子を崩すタイミングだったのか。

      判断が難しいところもあるかと思いますが、担当の医師と相談してご自身に合ったものを
      選ぶことをお勧めいたします。

      今後、このブデホル吸入に関しても他多くのメーカーさんから発売される予定となっています。
      GEメーカーを変えてためしてみたり、やはりシムビコートで継続したり、調剤薬局薬剤師さん
      とも相談しつつ、納得のいく治療継続ができることを期待しております!

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  12. 岩本 敏子 より:

    シムビコートの詳しい情報、吸入は上向いてする等知らなかったので大変助かりました。私は6年位調子が良かったのですが、引越して3年経つ内に通ってた医院で 飲み薬吸入薬が代わり調子が悪くなり、他の病院に行ったのですが、吸入薬の回数をはっきり言わない、何年も飲んでいた薬を出して貰えなかつた等。
     喘息の予防になるからと長年飲んでいた、ザイザルの情報があれば知りたいです。
     

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