調剤用ブシ末。添付文書をもとに最高用量や上限、用法用量、トリカブトとは!

薬剤師

薬剤師のしぐです。

今回は、自分が勝手に「漢方の中でも異質な存在」と決め付けているお薬。

ブシ末について!処方を受けたことある薬剤師さんどれだけいるんだろう。

自分の薬局では、このブシ末の処方を月1〜2回受けます。

このブシ末の添付文書見たことありますか??

添付文書の紹介から、自分がツムラさんから教えていただいた情報までまとめるよー

ブシ末の添付文書について

まずは、こちらの添付文書をどうぞ。

ツムラさんの、ブシ末の添付文書です。

はい。では、この添付文書をもとに、ブシ末についてまとめていくよ。

ちなみにブシ末のブシ。漢字では「附子」って書きます。

ブシ末の組成

本品は、トリカブトの塊根を高圧蒸気処理により加工した日本薬局方ブシ末である。

なんと、ブシ末の有効成分はトリカブト。すごい。ホント、人間ってチャレンジャーですよね。

毒だと分かってるものを薬として利用したり。

毒を持ってると分かってるフグを高級食材として食べたり。

ウニやナマコだって、あの見た目のものを食べてみようって思います?
ホント、最初に食べてみようって思った人のチャレンジ精神。計り知れないですよね、、、。

あ、ブシ末から脱線してしまいました。

というわけで、毒を持って毒を制す。トリカブトが原料なんですねー。

トリカブトについては、みなさんご存知かもしれませんが、猛毒です。

最後にカンタンにまとめてあるのでぜひ最後までお付き合いください。

ブシ末の効能効果

漢方処方の調剤に用いる。

ふむふむ。えーと、よくわからん。

ブシ末の用法及び用量

漢方処方の調剤に用いる。

あれ?

デジャブーってやつ?

てことは、効能効果も、用法用量も、これ単剤じゃわからないってことか。

ブシ末の副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、
発現頻度は不明である。

それありなのーー!?ブシ末さん!いや、ツムラさん!!

この日本で、こんな「副作用の調査をしてません」ってどうどうと表示してるものを医薬品として処方できるなんて。

いくら漢方といってもね。びっくりですねー。

ってなわけで、ツムラさんに聞けたブシ末に関する情報がこちら。

ブシ末についてツムラさんからの解説

ブシ末の効能効果

一緒に処方されている漢方を補助する目的での処方になる。

単剤で見ると、「冷えや痛みの改善」が主な作用

ブシ末の用法用量

基本的には0.5〜1g/日での処方が多いけど、「補助的」な処方になるため
原則として「上限量はない」

実際の現場だと、開始用量は1g/日あたりからで、患者の状態を診つつの増量により6〜8g/日くらいの量であればそんなに珍しくないんだとか。

院内での化学療法による痛みやしびれに対してであれば初回から3g/日ってのもありえるとか。

マヂかっ。自分の薬局では3g/日ってのが今まで見てきた中での最大量。

上限量はないのかーーホントに異質な医薬品だこと。

こんな感じですねー。

そして、ブシ末の有効成分であるトリカブトについてがこちら。

ブシ末の有効成分:トリカブトについて

トリカブトは日本三大有毒植物の1つ。

名前の由来は、その花が古い衣装にある「鳥兜」や「烏帽子」に似ているからだったり、鳥のとさかに似ているからとも言われるみたい。

根塊を乾燥させたものを漢方薬や毒として用いる。附子は、生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」と呼ばれる。美人ではない人のことを「ブス」ということがあるが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなった人を指すという説もあるとかないとか。

経口摂取後数十秒で死亡する即効性がある。
半数致死量は0.2グラムから1グラム程度。

こんな感じですねーーー。

ホント、漢方って難しいですよね、、、。

でも今や最先端医療には欠かせない漢方。国試では完全に捨ててた生薬も、今後薬剤師として働いていく上ではしっかりお勉強しないといけません、、、。

こちら、コウジン末についても書いてるよ。

これまた、ブシ末同様、なかなか異質です。

ではではーーーしぐでしたっ

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