薬剤師のしぐです。
先日の内容でとりあげたプロマック
に引き続き、粘膜保護剤であるムコスタ錠100mgからの〜ムコスタ点眼について!!
ピバレフリン点眼液についてもとりあげてたりするんだけどね。
ではでは、さっそく。
点眼薬なのに、苦味が問題になるこのお薬。
実際に調剤したことのある薬剤師さんも多いのではないでしょうか。
作用機序から、副作用、その苦味の詳細と対策までまとめるよーーー。
ムコスタ点眼液UD2%について
胃の粘膜保護剤として第一線を走り続けるムコスタ錠100mgと同成分の点眼剤。
成分はレバミピドですね。
ちなみに、UDはユニットドーズのこと。ようするに、1回使い切りってことね。
防腐剤を含まず、刺激性が少ない1回使い切りタイプのユニットドーズがうりです。
効能効果・適応症
適応症はドライアイのみ。
用法用量
1回1滴を1日4回。
ユニットドーズの使い方
大塚製薬さんのサイトからいただきました。ちなみにサイトリンクも貼っときますね。
→ https://www.otsuka-elibrary.jp/pdf_viewer/?f=/product/di/mco/file/mco_guide.pdf
点眼前によく薬剤を分散させること、点眼後白くぼやけるため注意が必要なことは指導が必要。
あ、あとこういった1回使い切りタイプの製剤は、開封時の容器破片除去のために開封後最初の1〜2滴は点眼せずに捨てるように指導しますよね。
ヒアレインミニとかね。
1本で5〜6滴分入ってるので、最初の1〜2滴破棄してもちゃんと点眼できるだけの量は入ってますからね。安心してください。
補助器具もあるんだよ
こんな感じです
目的は、「薬剤を確実に目に入れること」ではなく、「小さい力で薬剤を出せること」らしい。
少し硬いからね。容器が。
ギュッとするときにプルプルふるえて液剤を目に入れれない人もいるみたい。
ムコスタ点眼液の作用機序
角膜および結膜のムチン産生を促進し涙の質を正常化させ、角膜と結膜の傷を修復する。
このムチンに働きかけるお薬は、このムコスタ点眼液とジクアス点眼液ですね〜。
ヒアルロン酸点眼はまた作用するところが少し違ってきます。
他にも結膜杯細胞数増加作用もあります。
分泌型ムチンを増やす、ムチンを分泌する細胞自体を増やす、膜型ムチンの発現を促進する、上皮細胞の修復作用、眼表面での抗炎症作用などがあるってことですね。
涙の成分・ムチン!
ちなみに、このムチン。涙に含まれる粘液の成分です。
涙は油層・水層・ムチン層の3層構造になってます。
油層は涙の蒸発を防ぐ役目。
ムチン層では涙が流れ落ちないように目の表面に粘着する役目。
分泌型ムチンが、涙の粘度を高め目の表面に均一に分布するのを助けています。
膜型ムチンが、涙と目の表面をつないでるってイメージ。
ムコスタ点眼液の副作用苦味!!
そんなこんなで、問題の苦味について。
点眼後数分で鼻涙管を通り、喉の奥に流れ落ちて苦味を感じます。そのため、点眼後1〜5分間淚嚢部を圧迫すると喉に流れるのを防ぐことができると言われています。
でもでも、人によってこの苦味に到達する時間は幅があるらしく、30で苦味を感じる人もいれば1時間以上後に苦味を感じたって人もいるくらい。
メーカーさんに聞いた話だと、この苦味はコーヒーで紛らわすことができるんだとか。あと、うがいも意外と効果的だったり。そうじゃなかったり。
保管上の注意
保管の際は、向きがあります。さっきの使用方法の⑥にも書いてあるし、包装にも書いてる。
成分が沈殿すると、均一に分散させるのが難しくなるから見たいですねーー。
UDで変に場所とるし、保管上の向きまであって。なかなか薬局泣かせです。
今回はこんな感じですねーーー。
ホントに簡単に、要点だけをまとめてみました。
余った点眼液を、胃薬かわりに飲んでみる医師なんかもいたりするらしい、、、。
あ、ちなみにムコスタ錠も、苦いんだて!苦味が出ないようにコーティングされてるけど、噛むと同じように苦いって。すごく、苦いって。注意してね。
ではではーーーしぐでしたっ
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