どもどもーしぐです。
今回は眼科領域のお話です。
他にもこんな内容で書いてます。眼科領域で。
ヒアレイン点眼液を知らない薬剤師さんはいないと思います。
そんなヒアレイン点眼液について!防腐剤も含めてまとめちゃうよ。
ヒアレイン点眼液とは
有効成分
ヒアルロン酸ナトリウム
成分自体もよく聞くよね。
いかにも潤いを与えてくれそうなこの成分。
効能効果
下記疾患に伴う角結膜上皮障害
- シェーグレン症候群
- スティーブンス・ジョンソン症候群
- 眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患
- 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患
用法用量
1回1滴、1日5〜6回点眼し、症状により適宜増減する。なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。
副作用発現は1.74%の患者さんに起こるんだって。
すごく、低確率!安全なお薬なんですねー。
使用上の注意点の一部
ヒアレインミニ点眼液0.1%、ヒアレインミニ点眼液0.3%のみ
使用の際は、最初の1〜2滴は点眼せずに捨てるよう指導すること。
(開封時の容器破片除去のため)
開封後は1回きりの使用とするよう指導すること。
このヒアレインミニって、防腐剤フリーの製剤なんですよね。
なので、ユニットドーズタイプの製剤になってます。
ムコスタ点眼みたいなね。
防腐剤の変更
2018年10月分から、防腐剤がベンザルコニウムからクロルヘキシジングルコン酸塩液に変更となりました。
そのため、「ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること」という注意書きが添付文書から削除となりました!
ベンザルコニウムがコンタクトレンズ不適な理由
点眼薬の防腐剤としては塩化ベンザルコニウムがよく使われ、その濃さと接触時間に関連して角膜障害を引き起こすとされています。
細菌の細胞膜だけでなく角膜の細胞の細胞膜にも作用し、タンパク質を変性させてしまうこのベンザルコニウム。その結果おこるのが角膜上皮障害です。
「角膜のキズ」と呼ばれることもあります。
このベンザルコニウムは、8割の目薬に使われていると言われています。
防腐剤はコンタクトレンズに吸着されやすく角膜への接触時間が長くなることで角膜への影響が強く出てしまいます。さらにレンズの変形、白濁や変色する可能性もあります。
ちなみに、ハードコンタクトレンズはレンズを装着したままで一般的にどの目薬をさしてもかまわないとか。すごいぜハードコンタクト!
PF:Preservative Free(防腐剤無添加)
GEにあるんですよね。このPF製剤。ユニットドーズではないけど、防腐剤フリー。
眼科医の中にはあえてこのGEを指定する先生もいるんですよね。
ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液ね。
他にも、ラタノプロストPF点眼液なんかもあります。
実は、GEだけど先発品より薬価が高かったりします。
でもこういった改良って必要だよね。GEは劣化版だって考えてる患者さんってすごく多いので、こういった先発品よりも高くて高性能なGEを多く発売すれば、その需要もきっとあると思うんです。
まあ「医療費の削減」がGEの大前提にあるので、なかなか難しいのかもしれないですが。
まとめ
今回1番お伝えしたかったのは、「2018.10からヒアレイン点眼液にはベンザルコニウム含まれてないんだよ。ソフトコンタクトレンズ使用者でも使用可能になったんだよ」ってこと。
防腐剤フリーではないんだけどね。刺激が少ない防腐剤になったって感じ。
以前書いた、防腐剤フリーのアレジオンLXについても貼っとくね。
今回はこんな感じーーー。
たまにはこういった、常識だけどみんな忘れつつある内容も書いて復習していきたいと思います!
ではではーーーしぐでしたっ
最近とてもお世話になってるレシピプラスさん。
各目薬の特徴や防腐剤、注意点、使用のポイントがそれぞれまとめられています。
この内容の最初にも紹介してます「調剤と情報2014.9」も少し古いけど、点眼薬のことがすごくわかりやすくまとめられています。
この2冊を読むだけで目薬の服薬指導に自信が持てること間違いなし。
むしろ眼科さんの門前薬局なら常備不可避な2冊だと思えるくらいです。
コメント
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