小児への解熱剤の使い方・服用のタイミングについて!

薬剤師のしぐです。

今回は、お父さんお母さんが1度は悩むこの内容。「解熱剤の使い方」!!
目安になる体温やタイミングなど、よく質問される内容をQ&A形式で書いてみます。

① 何℃を目安に使用したほうがいいのか??

これは医師によっても考え方が違ったりしますが、一般的に38.5℃を使用の目安にする医師が多い印象ですね。未就学児は38.5℃、小学生は38℃、中学生は37.5℃、と細かく使い分けてる医師もいるとか。
でも実際に推奨されてるのが、「患者本人が辛そうであれば使ってあげる」という使い方。ふわっとしてますよね、、、。でも、理にかなってるんですよね。コレ。

まず発熱のメリットとして、免疫機能が高まります。次に、ウイルスや菌の増殖も抑制してくれます。体内で原因物質と戦ってる証拠ですよね〜
デメリットとして、体力の消耗、頭痛や倦怠感といった症状発現があります。

「辛そうであれば使う」ということは、デメリットの体力消耗・頭痛・倦怠感が辛ければ使う。ということですね。発熱のメリットを減らしてでも、デメリットを減らす必要がある時に。

大事なのが、解熱剤はあくまで熱を下げるだけということ。発熱の原因を改善するわけではないんですよね。だから解熱剤を使うと風邪は長引くとも言われます。

自分は患者さんからこの質問をされたら、
「38.5℃を目安にする先生が多いですね。でも解熱剤は熱の原因をになってるウイルスや菌をやっつけるものではないので、本人が元気であれば無理に服用する必要はないです。逆に、38℃前後でも本人が辛くてぐったりしてるようであれば使っていただいて大丈夫ですよ。」
と説明してます。

②解熱剤を使う間隔は?

基本的に小児に解熱剤として使われるお薬は「アセトアミノフェン」が多いですよね。
商品名だと飲み薬が「カロナール」、坐薬だと「アンヒバ」「アルピニー」です。
これらであれば少なくとも4時間、できれば6時間開けての使用なら問題なしですね。

ちなみに、お風呂にも入っていいかという質問もたまにありますが、正直お風呂は全く問題ないです。発熱で1℃体温が上がると、体力の消耗が10〜20%増えると言われてます。なので、風邪で発熱していても本人が元気であればお風呂を控える必要は全くないです。逆に疲れてぐったりしてるのに、無理にお風呂に入れる親御さんはいないでしょうからね。

こんな感じですねーーー。
子ども・オトナに関わらず、季節の変わり目や旅行なんかで疲れた時に風邪にかかっちゃう方多いですよね。これからお盆休みや旅行で体力使うご家庭も多いと思いますので、注意してください〜

ではでは〜しぐでしたっ!

コメント

  1. […] あ、あと以前書いた「解熱鎮痛剤を使うタイミングについて」も貼っておきます。少しでも参考になったら嬉しいです! → https://shg11710blog.com/解熱剤の使い方 […]

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