ジクトルテープの限定出荷が継続|解除時期は未定!欠品時の代替と薬局対応【2026年】

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ジクトルテープの限定出荷が続いている状況のイメージ

こんばんは。薬剤師のしぐです。

2026年4月から限定出荷となっている「ジクトルテープ75mg」。

当初は2026年6月15日までの予定でした。

その後、7月31日まで延長。

そして第三報では、ついに限定出荷の終了時期が「未定」となりました。

出荷量そのものは増やされています。

それでも、限定出荷を解除した直後にすべての注文へ対応できるだけの在庫を確保できていない。

これが現在の状況です。

ジクトルテープは、単なる整形外科の湿布ではありません。

がん疼痛にも使用される全身作用型NSAIDsだからこそ、薬局としては「入らないので別の湿布へ」という単純な対応が難しい薬です。

ジクトルテープの限定出荷はいつから?

限定出荷が始まったのは、2026年4月30日です。

その後の経過は次のようになっています。

発表限定出荷期間
第一報2026年4月30日~6月15日
第二報2026年4月30日~7月31日予定
第三報2026年4月30日~未定

第三報では、解除時期の見通しが立った時点で改めて案内するとされています。日本緩和医療学会による第三報の案内

ジクトルテープの限定出荷解除時期が未定であるイメージ

なぜ限定出荷が続いている?

当初の限定出荷は、需要増加による一過性の需要過多が理由でした。

第三報では、メーカーが出荷量を増やしているものの、限定出荷解除後にすべての受注へ対応できないおそれがあるため、限定出荷を継続するとされています。

最新の区分は次のとおりです。

  • 出荷量:Aプラス「出荷量増加」
  • 対応状況:②限定出荷(自社の事情)
  • 限定出荷期間:2026年4月30日~未定

つまり、

「製造を中止している」

「まったく出荷されていない」

という状況ではありません。

通常より出荷量を増やしていても、それ以上に需要や注文が集中しているため、すべての受注には対応できない状態です。

対象となる包装

第三報で示されている対象商品は、ジクトルテープ75mgの70枚包装です。

  • 1枚/1袋×70袋
  • 7枚/1袋×10袋

発注時には製品名だけでなく、包装単位と卸の入荷状況まで確認しておきたいところです。

ジクトルテープが代替しにくい理由

ジクトルテープを他の鎮痛薬へ単純に代替できないイメージ

ジクトルテープは、ジクロフェナクナトリウムを皮膚から吸収させ、全身的な鎮痛効果を得る薬です。

一般的なNSAIDsテープのように、貼った場所だけを中心に作用させる薬ではありません。

さらに、次の適応があります。

  • 各種がんにおける鎮痛
  • 腰痛症
  • 肩関節周囲炎
  • 頸肩腕症候群
  • 腱鞘炎

整形外科領域で使用している患者さんであれば、他の外用NSAIDs、内服薬、アセトアミノフェンなどを検討できるケースもあります。

しかし、がん疼痛に使用している患者さんでは話が変わります。

  • 痛みの強さ
  • 内服可能か
  • 腎機能
  • 消化管障害のリスク
  • オピオイドの使用状況
  • レスキュー薬の有無
  • 貼付剤が選択されている理由
  • 患者さんの予後や生活状況

こうした背景を含めて検討する必要があります。

「同じジクロフェナクだから、ボルタレンテープに変更」

という単純な置き換えはできません。

ジクトルテープの薬剤特性については、こちらの記事で詳しく整理しています。

ジクトルテープとは?普通の湿布との違い・枚数制限・貼る場所・副作用・がん疼痛への使い方
こんばんは。薬剤師のしぐです。今回まとめるのは、ジクロフェナクナトリウムを含む「ジクトルテープ75mg」。名前だけを見る…

欠品時に薬局で確認したいこと

1.まず使用目的を確認する

最初に確認したいのは、がん疼痛目的なのか、整形外科領域の疼痛なのかです。

同じジクトルテープでも、使用目的によって緊急性や代替案が大きく変わります。

2.患者さんの手元の残数を確認する

在庫がないことだけで、すぐに処方変更が必要とは限りません。

  • 手元に何枚残っているか
  • 1日何枚使用しているか
  • 次回受診まで何日あるか
  • 痛みが安定しているか

を確認し、対応までの猶予を把握します。

3.卸への入荷見込みを確認する

限定出荷中は、薬局ごと・卸ごとに入荷状況が異なります。

「限定出荷=全国どこにもない」という意味ではありません。

次回の入荷予定、発注可能数、包装単位を確認します。

4.新規患者より継続患者を優先する

限られた在庫をどの患者さんへ確保するか、店舗内で方針を統一しておく必要があります。

特に、がん疼痛が安定している継続患者さんで急な中断が起きないよう注意したいところです。

5.処方元へ共有する

欠品が見込まれる場合は、処方箋を受けてから初めて連絡するのではなく、可能であれば事前に処方元へ供給状況を共有します。

処方変更を相談するときは、

  • 使用目的
  • 現在の使用枚数
  • 残薬
  • 疼痛コントロール
  • 併用鎮痛薬
  • 腎機能や消化管リスク
  • 代替候補の在庫状況

まで整理すると、話が進みやすくなります。

限定出荷時に薬局が在庫確認と処方元への相談を行う流れのイメージ

代替候補は「同じ湿布」とは限らない

考えられる選択肢には、次のようなものがあります。

  • 他の外用NSAIDs
  • アセトアミノフェン
  • 経口NSAIDs
  • ジクロフェナクの他剤形
  • オピオイドの調整
  • 鎮痛補助薬
  • 非薬物療法

ただし、これらはジクトルテープと同等の薬ではありません。

特にがん疼痛では、自己判断による中止や減量、単純な湿布への変更で疼痛コントロールが崩れる可能性があります。

代替薬は、処方医が患者背景を踏まえて判断する必要があります。

患者さんへの説明例

「ジクトルテープは製造中止ではありませんが、現在はメーカーからの出荷が制限され、薬局へ入りにくい状態が続いています。治療が途切れないよう、手元の残りと入荷状況を確認し、必要に応じて先生とも相談しますね」

「出荷量は増やされていますが、注文数に追いついておらず、限定出荷の解除時期はまだ決まっていません」

このように、

  • 製造中止ではない
  • まったく出荷されていないわけではない
  • 解除時期は未定
  • 薬局と処方医で治療継続を調整する

という点を分けて伝えると、不安を抑えやすくなります。

まとめ

ジクトルテープ75mgの限定出荷は、2026年4月30日から現在も継続しています。

当初は6月15日まで、その後は7月31日までとされていましたが、第三報では解除時期が「未定」となりました。

メーカーは出荷量を増やしているものの、すべての受注に対応できるだけの在庫を確保できていない状況です。

ジクトルテープは、整形外科領域だけでなく、がん疼痛にも使用される全身作用型NSAIDs。

だからこそ、欠品時は、

  • 何のために使用しているか
  • 痛みが安定しているか
  • 手元に何枚残っているか
  • 本当に代替可能か
  • 処方医へ何を伝えるべきか

を丁寧に確認する必要があります。

出荷量は増えている。

それでも限定出荷を解除できない。

この状況を見ると、ジクトルテープの需要が想定以上に広がっていることと、代替しにくい薬を安定供給する難しさを、改めて感じますね。

FAQ

ジクトルテープの限定出荷はいつ解除されますか?

第三報では、2026年4月30日から「未定」とされています。解除の目途が立った時点でメーカーから案内される予定です。

ジクトルテープは製造中止ですか?

製造中止ではありません。メーカーは出荷量を増やしていますが、すべての受注に対応できないため限定出荷が続いています。

ジクトルテープはボルタレンテープで代替できますか?

単純な代替はできません。ジクトルテープは全身作用型ですが、一般的なボルタレンテープは主に貼付部位へ作用する製剤です。処方医による判断が必要です。

在庫がない場合は使用枚数を減らしてもよいですか?

自己判断で減量しないでください。特にがん疼痛では、疼痛コントロールが悪化する可能性があります。

限定出荷と出荷停止は同じですか?

異なります。限定出荷は、出荷を継続しながら注文量を調整している状態です。今回は出荷量自体は増加しています。

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過去の速報内容はコチラ

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こんばんは!薬剤師のしぐです。

薬局で働いていると、
「あれ?この薬、最近ちょっと出にくいな……」
という空気を感じることがあります。

今回のテーマは、ジクトルテープ75mg。

久光製薬から、ジクトルテープ75mgについて2026年4月30日から2026年6月15日まで限定出荷になるとのお知らせが出ています。理由は、需要増加による一過性の需要過多。すべての受注に対応できない状況とのことです。 

ジクトルテープって、単なる“湿布”と思われがちなんですが、実はけっこう立ち位置が独特なんですよね。

そもそも、ジクトルテープとは?

ジクトルテープ75mgは、
ジクロフェナクナトリウムを有効成分とする、経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。

ジクロフェナクと聞くと、ボルタレンなどを思い浮かべる方も多いと思います。
NSAIDs、つまり非ステロイド性抗炎症薬のひとつで、炎症や痛みに関わるプロスタグランジンの産生を抑えることで、鎮痛・抗炎症作用を示します。

ジクトルテープの特徴は、
局所に貼るだけの湿布薬というより、全身的に効かせる設計の貼付剤というところです。

“がん疼痛にも使える湿布”だからこそ、現場で考えたいこと

効能・効果としては、主に以下があります。

各種がんにおける鎮痛
腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱鞘炎における鎮痛・消炎

がん疼痛にも使える、という点がかなり大きいです。
ここが、一般的な「腰が痛いから湿布出しますね」とは少し違うところですね。 

用法・用量も、適応によってちょっと違う

ジクトルテープは、適応によって使い方が異なります。

がん疼痛に使う場合は、通常、成人に対して1日1回2枚を貼付し、約24時間ごとに貼り替えます。症状や状態により、1日3枚まで増量可能です。

一方で、腰痛症や肩関節周囲炎などの鎮痛・消炎目的では、通常、成人に対して1日1回1枚または2枚を貼付し、約24時間ごとに貼り替えます。 

つまり、同じジクトルテープでも、

がん疼痛なら、基本2枚。必要に応じて3枚。
整形外科的な痛みなら、1枚または2枚。

という感じです。

ここ、薬局ではけっこう大事です。

なぜなら、処方枚数を見たときに、
「これは何目的で出ているのか?」
によって、見方とその対応が変わるからです。

ジクトルテープの“1回処方の枚数制限”について

ここが現場的にはかなり大事なポイントです。

湿布薬には、原則として
1処方につき合計63枚まで
という処方枚数の制限があります。

そして、ジクトルテープ75mgを
腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱鞘炎における鎮痛・消炎
の目的で使用する場合は、この湿布薬の枚数制限の対象になります。

厚生労働省の疑義解釈でも、ジクトルテープ75mgをこれらの目的で使用する場合、湿布薬の1処方63枚上限の対象となり、ジクトルテープを含めて処方された湿布薬全体の合計上限が63枚であると示されています。 

たとえば、

ジクトルテープ75mg 1日2枚
30日分
合計60枚

これは63枚以内なので、整形領域の処方としても枚数的には収まります。

でも、

ジクトルテープ75mg 1日2枚
35日分
合計70枚

となると、湿布薬の63枚制限を超えてきます。

このとき、がん疼痛目的なのか、整形外科的な痛みなのかで扱いが変わってくるわけです。

がん疼痛目的なら、63枚制限とは話が変わる

ここがジクトルテープのややこしくて、でも大事なところ。

ジクトルテープは、
各種がんにおける鎮痛
にも適応があります。

がん疼痛で使用する場合、湿布薬の63枚制限と同じ感覚で見ると、現場で混乱しやすいです。

たとえば、がん疼痛で1日3枚使用する場合、
21日分で63枚。
30日分なら90枚になります。

がん疼痛のコントロール目的で必要な処方であれば、単純に「湿布だから63枚までですよね」とは言い切れません。

一方で、処方箋上に目的が見えないと、薬局側としては判断に迷います。

だからこそ、63枚を超えるジクトルテープが処方された場合には、

がん疼痛目的なのか
整形領域の鎮痛・消炎目的なのか
レセプト上、適切に判断できる情報があるか
必要に応じて疑義照会が必要か

このあたりを丁寧に確認する必要があります。

薬剤師としては、ここを機械的に「枚数オーバーです」とするのではなく、
処方意図を読み取る力
が求められる薬だなと思います。

そして今回、ジクトルテープが限定出荷に

そんなジクトルテープについて、今回の資料では、久光製薬から限定出荷に関するお知らせが出されています。

対象は、
ジクトルテープ75mg。

限定出荷期間は、
2026年4月30日から2026年6月15日まで。

理由としては、需要が増加しており、しばらくこの状況が続くことが予想されるため、とされています。出荷量の状況は「A 通常量出荷」ですが、製造販売業者の対応状況としては「④限定出荷(その他)」、理由は「一過性需要過多」により、すべての受注に対応できない状況とされています。 

ここ、ちょっと現場感覚ではややこしいです。

「出荷量:A 通常量出荷」なのに、
「限定出荷」なの?
と思う方もいるかもしれません。

ざっくり言うと、メーカーとしては通常量の出荷はしているけれど、需要がそれを上回ってしまっていて、結果としてすべての注文に応じきれない、ということですね。

つまり、製造トラブルで大きく供給量が落ちたというより、
需要の増加に供給が追いつきにくくなっている状態
と考えるとわかりやすいです。

薬局で困るのは、“代替しにくさ”

ジクトルテープが限定出荷になると、薬局では地味に困ります。

なぜなら、ジクトルテープは単なる外用NSAIDsの湿布というより、
がん疼痛にも使われる経皮吸収型の鎮痛薬
という側面があるからです。

もちろん、一般的な鎮痛・消炎目的であれば、他の外用NSAIDsや内服薬などを検討する余地はあります。

でも、がん疼痛目的で使われている場合は、話が違います。

患者さんの痛みのコントロールに関わる薬なので、
「在庫がないので、似た湿布に変えますね」
とは簡単に言えません。

痛みの程度、内服可否、腎機能、消化管リスク、オピオイド使用状況、レスキュー薬の有無、貼付部位の皮膚状態。
そういった背景を含めて、処方医と相談する必要があります。

限定出荷。こういう時こそ薬剤師の“確認力”が大事

限定出荷のとき、薬局でやるべきことはシンプルです。

まず、在庫状況を確認する。
次に、患者さんの使用目的を確認する。
そして、必要に応じて処方元へ相談する。

特にジクトルテープでは、
がん疼痛目的なのか、整形領域の鎮痛・消炎目的なのか
を確認することが大切です。

がん疼痛目的なら、痛みのコントロールが崩れないようにすることが最優先です。

一方で、腰痛や肩関節周囲炎などで使用されている場合は、処方枚数の63枚制限や、他剤への変更可能性も含めて検討しやすいかもしれません。

ただし、どちらにしても患者さんにとっては、
「いつも使っている薬が急にない」
というだけで不安になります。

だから、薬局ではこう伝えたいところです。

「今、メーカーから限定出荷のお知らせが出ています。必要な治療が続けられるように、処方元とも相談しながら確認しますね」

これだけでも、患者さんの不安は少し和らぐと思います。

まとめ:ジクトルテープは“ただの湿布”では終わらない

ジクトルテープ75mgは、ジクロフェナクナトリウムを含む経皮吸収型の疼痛治療剤です。

腰痛症や肩関節周囲炎などの鎮痛・消炎にも使われますが、特徴的なのは、
各種がんにおける鎮痛
にも使われるという点です。

そして、整形領域の痛みに使う場合は、湿布薬として1処方63枚までの制限対象になります。
一方で、がん疼痛目的ではその文脈が変わるため、処方意図の確認が大切になります。

今回の限定出荷は、2026年4月30日から6月15日までの予定で、理由は需要増加による一過性需要過多です。 

供給不安が起きるたびに思うのですが、薬局の仕事って、ただ薬を渡すだけではないんですよね。

その薬が、
何のために出ているのか。
患者さんにとって、どれくらい必要な薬なのか。
代替できるのか、できないのか。
医師に確認すべきことは何か。

そういうところを1つずつ拾っていく。

ジクトルテープの限定出荷は、まさに
“薬剤師の確認力”が問われる供給問題
だと思います。

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