タブネオスの安全対策は遅かった?死亡20例・肝障害と厚労省の検証を解説

こんにちは!薬剤師のしぐです。
血管炎治療薬「タブネオスカプセル10mg」(一般名:アバコパン)の安全性をめぐり、2026年9月17日に厚生労働省の医薬品等行政評価・監視委員会で、これまでの対応が改めて検証されました。
タブネオス服用後には、胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害が報告され、国内の死亡報告は20例。2026年5月には安全性速報、いわゆる「ブルーレター」が発出されています。
ここで最初に押さえておきたいのは、死亡20例すべてについて、タブネオスが死亡原因と認定されたわけではないということです。
厚生労働省が9月17日の委員会で説明した内容によると、死亡20例のうち、薬との因果関係を否定できないと評価された死亡は2例でした。一方で、因果関係を否定できない症例が確認されたこと自体は重く、添付文書への「警告」新設や、具体的な肝機能検査の頻度を示す安全対策につながっています。
この記事では、タブネオスに何が起きているのか、死亡20例と因果関係の考え方、ブルーレターまでの経緯、海外での承認状況、保険薬局で確認したいポイントを整理します。
この記事のポイント
- タブネオス服用後の死亡は国内で20例報告された
- 20例には薬との因果関係が不明な症例も含まれる
- 厚労省の説明では、因果関係を否定できない死亡は2例
- 2026年5月に「警告」が新設され、ブルーレターが発出された
- 委員からは、より早く安全対策を判断できなかったかとの指摘が出た
- 患者さんは自己判断で中止せず、症状があれば直ちに医師・薬剤師へ相談する
タブネオス(アバコパン)とは?
タブネオスは、ANCA関連血管炎に使用される経口薬です。
国内では、次の2疾患に適応があります。
- 顕微鏡的多発血管炎(MPA)
- 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
通常、成人にはアバコパンとして1回30mgを1日2回、朝夕食後に投与します。
C5a受容体を阻害する薬
タブネオスは、補体成分C5aの受容体であるC5aRを選択的に阻害します。
C5a-C5aRシグナルを介した好中球の活性化を抑え、ANCAによる血管炎の増幅を抑制する薬です。
ANCA関連血管炎では、リツキシマブやシクロホスファミド、ステロイドなどが使用されます。タブネオスは、治療効果を維持しながらステロイドへの依存や負担を軽減できる可能性がある薬として期待されました。

タブネオスで問題となった重篤な肝機能障害
タブネオスでは、承認時から肝機能障害が「重大な副作用」として注意喚起されていました。
しかし販売開始後、胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害が国内で集積し、死亡に至った症例も報告されました。
胆管消失症候群(VBDS)とは?
胆管消失症候群(Vanishing Bile Duct Syndrome:VBDS)は、肝臓内の小さな胆管が減少・消失し、胆汁をうまく排出できなくなる病態です。
胆汁うっ滞が進むと、黄疸、強いかゆみ、褐色尿、白っぽい便などが現れ、重症例では肝不全に至ることがあります。
安全性速報では、肝機能障害の多くが投与開始後3カ月以内に発現しているとされました。開始初期の採血だけでなく、患者さんが日常生活で感じる変化を早く拾うことが重要です。
「死亡20例」と「因果関係を否定できない2例」はどう違う?
このニュースは、数字の受け取り方に注意が必要です。
| 公表された数字 | 意味 |
|---|---|
| 死亡20例 | タブネオス服用後に重篤な肝機能障害が報告され、死亡に至った症例。薬との因果関係が不明な症例を含む |
| 因果関係を否定できない死亡2例 | 厚労省の評価で、タブネオスとの関連を否定できないとされた死亡症例 |
「服用後に死亡した」という時間的な関係と、「薬が死亡原因だった」と評価することは同じではありません。
ANCA関連血管炎の患者さんには高齢者も多く、原疾患の重症度、感染症、併用する免疫抑制薬、複数の合併症などが影響します。そのため、個々の死亡例については、薬剤以外の要因も含めた慎重な評価が必要です。
一方で、因果関係を否定できない死亡例が確認され、同様の重篤な肝障害が集積したことから、安全対策の強化が必要と判断されました。
「20例すべてが薬による死亡」と断定するのも、「2例だけなので問題は小さい」と受け取るのも適切ではありません。
ブルーレター発出までの経緯
今回の安全対策を時系列で整理します。
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2021年9月 | 国内で製造販売承認。肝機能障害は承認当初から重大な副作用として注意喚起 |
| 2022年6月 | 国内販売開始 |
| 2026年5月1日 | 添付文書を改訂し、重大な副作用に「胆管消失症候群」を追記 |
| 2026年5月15日 | 製造販売業者が重篤な肝機能障害への注意と慎重な投与を医療現場へ周知 |
| 2026年5月21日 | 添付文書に「警告」を新設し、ブルーレターを発出 |
| 2026年9月17日 | 厚労省の医薬品等行政評価・監視委員会が対応経緯を検証 |
9月17日の委員会では、ブルーレター発出までの判断について、委員から「もっと早く判断できなかったか」という趣旨の指摘が出ました。
安全対策は、個別症例の情報収集、因果関係評価、同様症例の集積、専門家による検討などを経て決定されます。ただし、重篤で死亡に至りうる副作用では、情報が完全にそろうまで待つことと、早期に注意喚起することのバランスが問われます。
今回の検証は、タブネオスだけの問題ではありません。市販後に重大なリスクが見えてきたとき、行政と企業がどの時点で、どの強さの注意喚起を行うべきかという医薬品安全対策全体の課題でもあります。
※委員会の正式な議事録は記事更新時点で後日掲載予定とされているため、委員発言は公表資料および会合報道に基づいて整理しています。

2026年5月のブルーレターで何が変わった?
2026年5月21日、タブネオスの電子化された添付文書に「警告」が新設されました。
対象となるのは、新規投与患者だけではありません。継続中の患者も定期的な肝機能検査と状態観察が必要です。
肝機能検査の頻度
| 投与時期 | 検査頻度 |
|---|---|
| 投与開始前 | 肝機能検査を実施 |
| 開始後3カ月間 | 少なくとも2週間に1回 |
| その後3カ月間 | 少なくとも4週間に1回 |
| 6カ月目以降 | 投与期間中、定期的に実施 |
投与中断・中止を検討する検査値と症状
- ALTまたはASTが基準値上限の3倍を超えた場合:投与を中断し、速やかに患者の状態を評価
- ALTまたはASTが基準値上限の8倍を超えた場合:投与中止
- ALTまたはASTが基準値上限の5倍を超える状態が2週間を超えて持続した場合:投与中止
- 総ビリルビンが基準値上限の2倍を超えた場合:投与中止
- ALPが基準値上限の2倍以上の場合:投与中止
- 黄疸やそう痒など、肝機能障害の徴候・症状が認められた場合:投与中止
- 胆管消失症候群が疑われる場合:速やかに投与中止
これらは医療者が判断する基準です。患者さんが検査値や症状だけを見て、自己判断で服用を中止するものではありません。

海外では承認をめぐる判断も動いた
タブネオスでは肝障害とは別に、承認の根拠となった国際共同試験データの信頼性と有効性評価も問題となっています。
| 地域 | 2026年の状況 |
|---|---|
| 米国 | 4月27日、FDAが承認取得者に承認取消を提案。7月23日に企業側が聴聞に向けた意見書や資料を提出 |
| 欧州 | CHMPが承認取消を勧告し、8月4日に欧州委員会が正式に承認を取消 |
| 英国 | 9月1日、新規患者への使用・供給・販売を停止。既存患者には代替治療へ移行するための管理下の撤退期間を設定 |
| 日本 | 記事更新時点で承認は維持。重篤な肝機能障害への警告と安全対策を強化 |
海外の承認問題は、国内で報告された重篤な肝機能障害とまったく同じ論点ではありません。
肝障害は安全性の問題、国際共同試験をめぐる指摘は主に有効性評価とデータの信頼性の問題です。別々の論点として整理しつつ、薬のベネフィットとリスクを考えるうえでは、どちらも重要な情報です。
保険薬局で確認したいポイント
タブネオスは専門医が使用する薬ですが、患者さんが日常生活で最初に感じた変化を、保険薬局で拾える可能性があります。
1.投与開始日と採血状況
処方箋だけでは投与開始から何日目か分からない場合があります。
- いつ服用を開始したか
- 直近で採血を受けたか
- 次回の採血予定が決まっているか
- 病院から検査結果について説明があったか
特に開始後3カ月間は、少なくとも2週間に1回の肝機能検査が求められています。
2.患者さんの日常に現れる症状
服薬指導やフォローアップでは、次の症状を確認します。
- いつもより強いだるさ
- 発熱
- 食欲低下
- 吐き気、嘔吐、腹痛
- 皮膚や白目が黄色い
- 尿が茶色・オレンジ色になった
- 便が白っぽい
- 皮膚の強いかゆみ
- 発疹
「体調に変化はありませんか」だけでは、患者さんが肝障害と結びつけられないことがあります。
「尿の色が濃くなっていませんか」「白目が黄色く見えることはありませんか」「かゆみが続いていませんか」のように、具体的に聞くことが大切です。
3.自己判断で中止させない
死亡例やブルーレターという言葉を知ると、患者さんが不安になり、服用をやめたくなることも考えられます。
しかし、ANCA関連血管炎の治療を急に中断すると、原疾患が悪化するおそれがあります。
症状がある場合は速やかな受診につなげつつ、症状がなくても不安がある場合は主治医や薬剤師へ相談するよう説明します。自己判断で中止しないことまでセットで伝える必要があります。
4.併用薬と感染症にも目を向ける
ANCA関連血管炎では、ステロイド、リツキシマブ、シクロホスファミドなどが併用されることがあります。
患者背景や併用薬によっては、感染症や別の薬剤による肝障害も鑑別が必要です。
- 新しく追加された薬や健康食品
- 抗菌薬・抗真菌薬などの使用
- 発熱、咳、息苦しさ
- 食事・水分摂取量
- 飲酒状況
肝障害だけに絞らず、全身状態と併用薬の変化を確認することが重要です。

患者さんへどう説明する?
たとえば、次のように伝えると、必要以上に不安をあおらず、注意すべき症状を具体的に共有できます。
タブネオスでは、まれですが重い肝機能障害が報告されているため、採血で定期的に確認することが大切です。強いだるさ、食欲低下、白目や皮膚が黄色い、尿が茶色っぽい、便が白っぽい、かゆみが強いなどの変化があれば、我慢せず医療機関へ連絡してください。ニュースを見て不安になっても、ご自身の判断だけで薬を中止せず、主治医や薬剤師に相談してください。

まとめ
タブネオス服用後には、国内で20例の死亡が報告されました。ただし、この20例には薬との因果関係が不明な症例も含まれ、厚生労働省の説明では、薬との因果関係を否定できない死亡は2例です。
一方、胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害が集積したことは重大であり、2026年5月には添付文書への「警告」新設とブルーレター発出に至りました。
9月17日の委員会では、その判断がもっと早くできなかったかという問題も提起されています。
保険薬局では、投与開始時期と採血予定を確認し、黄疸、尿や便の色、かゆみ、倦怠感、食欲低下などを具体的に聞くことが重要です。
数字だけで危険性を過大評価・過小評価せず、最新の安全性情報を患者さんの日常の確認と早期受診につなげることが、薬剤師に求められます。
FAQ
Q1.タブネオスを服用した20人全員が、薬の副作用で死亡したのですか?
いいえ。死亡20例は、タブネオス服用後に重篤な肝機能障害が報告され、死亡に至った症例数で、薬との因果関係が不明な症例も含まれます。厚労省が2026年9月17日の委員会で説明した内容では、因果関係を否定できない死亡は2例です。
Q2.タブネオスは現在も日本で使用できますか?
記事更新時点では、日本国内の承認は維持されています。ただし、添付文書に重篤な肝機能障害についての「警告」が新設され、定期的な肝機能検査と慎重な状態観察が求められています。海外では欧州の承認取消や英国の新規使用停止など、異なる判断が行われています。
Q3.服用中にどのような症状が出たら相談すべきですか?
強い倦怠感、発熱、食欲低下、吐き気、黄疸、茶色・オレンジ色の尿、白っぽい便、強いかゆみ、発疹などがみられた場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
Q4.症状がなくても肝機能検査は必要ですか?
必要です。投与開始前、開始後3カ月間は少なくとも2週間に1回、その後3カ月間は少なくとも4週間に1回、6カ月目以降も定期的な検査が求められています。
Q5.ニュースを見て不安になったら服用を中止してよいですか?
自己判断で中止せず、主治医または薬剤師へ相談してください。ANCA関連血管炎の治療中断により病状が悪化する可能性があります。症状がある場合は、次回受診を待たず速やかに連絡してください。
Q6.米国FDAはすでに承認を取り消したのですか?
厚労省の2026年9月資料では、FDAは4月27日に承認取消を「提案」し、企業側が7月23日に聴聞に向けた資料を提出した段階です。欧州では8月4日に正式な承認取消、英国では9月1日に新規患者への使用・供給・販売停止が公表されています。
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過去の内容がコチラ
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ブルーレターが出されるほど、とてもニュースになってますが、
ANCA関連血管炎の治療薬として登場した「タブネオス®(一般名:アバコパン)」。
比較的新しい薬剤でありながら、
「ステロイド減量が期待できる治療薬」として注目されていました。
しかし2026年、状況は大きく変わります。
重篤な肝機能障害、さらに“胆管消失症候群(VBDS)”との関連が大きなニュースとなり、FDA(米国食品医薬品局)では承認取り下げ提案にまで発展しました。
今回は、
- そもそもタブネオスとはどんな薬なのか
- なぜ期待されていたのか
- 問題となっている「胆管消失症候群」とは
- 現場で今後どう向き合うべきか
について、保険薬局薬剤師視点で整理してみます。
タブネオス(アバコパン)とは?
タブネオスは、
ANCA関連血管炎に対して使用される補体系阻害薬です。
正式には、
- 顕微鏡的多発血管炎(MPA)
- 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
に適応を持っています。
タブネオスは補体系「C5a受容体」を阻害する薬
タブネオスは、
C5a receptor(C5aR)を阻害することで、好中球活性化を抑制します。
従来のANCA関連血管炎治療では、
- 高用量ステロイド
- リツキシマブ
- シクロホスファミド
などが中心でした。
ただし問題だったのが、
“ステロイド毒性”
- 感染症
- 糖尿病悪化
- 骨粗鬆症
- 精神症状
- 消化管障害
など、長期大量投与による負担です。
タブネオスは、
「ステロイドを減らしながら血管炎をコントロールできるかもしれない」
という期待で登場した薬でした。
ADVOCATE試験で注目された薬剤:タブネオス
承認のベースとなったのが、
国際共同第Ⅲ相試験「ADVOCATE試験」です。
この試験では、
- 寛解導入
- ステロイド減量
- 52週時点の持続寛解
などで良好な結果が示されました。
その結果、
- 米国
- 欧州
- 日本
で承認取得へ進み、日本では2022年に発売されています。
しかし問題となった「肝障害」
今回、キッセイ薬品から医療機関向けに出された注意喚起文書では、かなり重い内容が記載されています。
特に問題となっているのが、
胆管消失症候群(VBDS)
です。
胆管消失症候群(VBDS)とは?
VBDS(Vanishing Bile Duct Syndrome)は、
肝臓の中の胆管が減少・消失してしまう病態
です。
胆汁を流す“細い管”が壊れていくことで、
- 胆汁うっ滞
- 黄疸
- 重篤な肝障害
を引き起こします。
場合によっては、
- 肝不全
- 肝移植
- 死亡
につながることもある、非常に重い副作用です。
タブネオスで実際に何が起きている?
今回の資料では、
国内でVBDS 22例(死亡13例)
が報告されています。
さらに、
重篤な肝機能障害による死亡例は20例
重篤な肝機能障害による死亡例は20例と記載されています。
(※因果関係不明例含む)
かなりインパクトの大きい数字です。
発現時期にも特徴がある
資料では、
多くが投与開始3か月以内
に発現しているとされています。
特に、
- 29〜56日
- 57〜84日
付近に集中している傾向が示されています。
つまり、
「開始初期が最も危険」
ということ。
この点は、現場でもかなり重要です。
FDAは「承認取り下げ提案」へ
さらに衝撃だったのが、
FDA/CDERによる承認取り下げ提案
です。
文書によるとFDAは、
- ADVOCATE試験の解析過程
- 判定の透明性
- 有効性評価
について問題視しています。
つまり、
「本当に承認に値するだけの有効性が十分示されていたのか」
という部分まで踏み込まれています。
これは単なる副作用問題だけではなく、
“薬剤そのものの評価”
にまで議論が及んでいる状態です。
なお、現時点では最終決定ではありません。
日本国内でも承認は維持されています。
ただ、実はこの議論については「死亡例による騒ぎの前から」されていたようです。
4月の時点で協議中だったけど、その通知がこの騒ぎと同じタイミングになってしまった、という流れ。
バッドタイミングな感がありますね、、、
タブネオス|現場で重要になるポイント
① とにかく肝機能モニタリング
資料でも強調されていますが、
- AST
- ALT
- ALP
- γ-GTP
- Bil
などの定期確認は極めて重要です。
特に開始3か月はかなり慎重に見たいところ。
② 自覚症状確認がかなり重要
VBDSは、
検査値異常だけでなく、
- 倦怠感
- 発熱
- 黄疸
- 茶褐色尿
- 白色便
- 掻痒感
などが重要になります。
患者フォローでは、
「尿の色」「便の色」
はかなり大切な確認ポイント。
③ “新規導入をどう考えるか”
今回の文書では、
新規患者への投与は控えること
まで記載されています。
かなり強いトーンです。
継続患者についても、
- リスク説明
- 代替治療検討
- 継続是非の慎重判断
が求められています。
タブネオスについて保険薬局として考えること
今回の件は、
「処方されているから安心」
ではない
という典型例かもしれません。
特にタブネオスは、
- 新薬
- 希少疾患
- 専門医中心
- 高度治療
という背景から、
「病院で管理されているだろう」
と思いやすい薬剤です。
ただ実際には、
最初に異変を拾うのは患者さんの日常
だったりします。
だからこそ、
- 尿色
- 黄疸
- 食欲低下
- 強いだるさ
- 皮膚掻痒感
などを保険薬局でも継続確認する意義は大きいと思います。
現場で感じること
タブネオスは、登場時には
「ステロイドを減らせる新しい選択肢」
としてかなり期待された薬でした。
ただ、新薬では時に、
“市販後になって初めて見えるリスク”
があります。
特に今回のVBDSのように、
- 重篤
- 発見が遅れると危険
- 死亡例あり
という副作用は、現場インパクトが非常に大きいです。
今後、
- 国内での安全性評価
- FDA判断
- EMA審査
- PMDA対応
などがどう進むのか、引き続き注目されそうです。
【追記】タブネオスのブルーレター発出
ひさしぶりの、ブルーレター。
現場ではしっかり頭にいれて、対応していきます!!


■胆管消失症候群を含む重篤な肝機能障害にご注意ください。
■多くの場合、投与開始後3ヵ月以内に発現しています。肝機能障害の早期発見や重症化防止のため、以下の点に十分ご注意ください。
○以下のタイミングで、肝機能検査を実施ください。
・投与開始前
・投与開始後3ヵ月間:少なくとも2週間に1回
・その後3ヵ月間:少なくとも4週間に1回
・6ヵ月目以降:定期的
○以下の所見が見られた場合は、適切な対応をお願いいたします。なお、胆管消失症候群が疑われる場合には、速やかに本剤の投与を中止してください。
・基準値上限の3倍を超えるALT又はASTの上昇が認められた場合
→本剤の投与を中断し、速やかに患者の状態を評価ください
・ALT又はASTが基準値上限の8倍を超える場合
・ALT又はASTが基準値上限の5倍を超える状態が2週間を超えて持続した場合
・総ビリルビンが基準値上限の2倍を超える場合
・ALPが基準値上限の2倍以上の場合
・黄疸やそう痒等の肝機能障害の徴候又は症状が認められる場合
→本剤の投与を中止してください
■患者の状態を十分に観察し、自他覚症状の発現に注意してください。異常が認められた場合はただちに医師・薬剤師に相談するよう、患者に対してご指導ください。
【患者様・ご家族のみなさまへ】
■重篤な肝機能障害の発現に注意してください。
■肝機能障害は本剤の服用開始から3ヵ月以内に多く発現しています。重症化を防ぐには早期発見が重要です。
■下記の症状が少しでも現れた場合は、我慢せず、すぐに医療機関を受診してください。
<肝機能障害に伴う症状の例>
・倦怠感、発熱
・白目や皮膚の色が黄色くなる
・尿の色が茶色っぽくなる
・便の色が白っぽくなる
・食欲不振
・腹痛
・吐き気、おう吐
・発疹
・かゆみ
■受診時には、本剤を服用中であること・他の服用薬・症状の種類と程度を医師・薬剤師にお伝えください。
また、併せて使用上の注意の改訂指示が発出されていますのでお知らせします。
【使用上の注意の改訂指示(医薬品)】
販売名:タブネオスカプセル10mg
一般名:アバコパン

使用上の注意の「警告」を新設し、「重要な基本的注意」の項が改められました。
【厚生労働省発表資料】
「タブネオスカプセル 10mg」投与患者における重篤な肝機能障害に関する注意喚起について
https://www.pmda.go.jp/files/000280734.pdf
登録時に添付ファイルの配信をご希望された皆様には、ファイルが添付されて配信されます。
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これまでに掲載している
「緊急安全性情報(イエローレター)・安全性速報(ブルーレター)」はこちらから

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PMDA(医薬品医療機器総合機構) 安全性情報・企画管理部 リスクコミュニケーション推進課
・医薬品医療機器総合機構ホームページ

・本サービスの登録内容の変更、配信停止方法等に関する情報

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