インフルエンザの症状・検査・出席停止|2026年の流行と薬局での注意点

こんにちはー!しぐです。
「まだ暑いのに、もうインフルエンザ?」
そんな声が聞こえてきそうですが、今年も、冬になるまで待ってくれるわけではなさそうです。
インフルエンザというと、高い熱が出て、検査をして、タミフルやゾフルーザを使って……というイメージがあるかもしれません。でも、実際に困るのは、その前後だったりするんですよね。
「熱が出たばかりだけど、検査に行った方がいい?」「陰性だったから、学校に行って大丈夫?」「薬を飲んで熱が下がったけど、もううつらない?」
今回は、インフルエンザの基本から2026年の流行・ワクチンの話題、そして薬局でお伝えしたい療養中のポイントまで、まとめて整理していきます。
先にお伝えしたいのは、インフルエンザは、熱の数字だけで判断せず、早めの相談・適切な治療・休養・周囲への感染対策までをセットで考えたい病気ということです。
※情報確認日:2026年9月29日午前。流行状況は、本文に記載した地域・対象週の公表情報に基づきます。
- 2026年は秋を待たずに流行。全国と埼玉県の状況は?
- インフルエンザと普通の風邪は何が違う?
- 潜伏期間はどのくらい?いつからうつる?
- 検査はいつ受ける?「早すぎると陰性」に注意
- こんなときは早めに相談。熱の高さだけで決めない
- 抗インフルエンザ薬は「早めに」が基本。でも48時間で諦めない
- 解熱剤と市販薬。家にある薬を足す前に確認を
- 異常行動への注意は、タミフルだけの話ではない
- 2026/27シーズンのワクチンで押さえたいこと
- 予防は、ひとつの方法に頼り切らない
- 【2026年10月追記】今冬は「ARI」として呼吸器感染症全体への備えを
- 学校はいつから行ける?出席停止は「両方の条件」が必要
- 薬局でフォローしたいのは「薬が使えたか」と「その後どうか」
- よくある質問
- しぐ的まとめ。薬を使った「その後」までが大切!
- 選ばれている抗インフルエンザ薬
2026年は秋を待たずに流行。全国と埼玉県の状況は?
厚生労働省が9月18日に公表した第37週、つまり9月7~13日の全国の定点当たり報告数は、5.54人でした。前週の3.29人から増加しています。
これは「国民の5.54%が感染した」という意味ではありません。流行を把握するために指定された医療機関1か所当たりで、その週に報告された患者数の平均です。
埼玉県では、さらに新しい第38週、9月14~20日の情報が9月25日に公表され、注意報の基準となる定点当たり10.00人を上回ったとされています。県内では8月の時点ですでに流行期入りが発表されていました。
なお、全国の第38週分は9月29日公表予定とされており、この記事の午前の確認時点では第37週分を採用しています。全国と埼玉県で、同じ週の数字を比較しているわけではない点にはご注意ください。
「インフルエンザの準備は冬になってからでいいかな」は、今年も通用しにくそうですね。
学校や職場で欠席者が増えているときは、全国ニュースだけでなく、身近な地域の流行にも目を向けておきたいところです。
インフルエンザと普通の風邪は何が違う?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。季節性インフルエンザでは、主にA型・B型が問題になります。
特徴的なのは、発熱や強いだるさ、頭痛、筋肉痛・関節痛といった全身の症状が、比較的急に出ること。鼻水、のどの痛み、咳もみられます。
| 比較するポイント | 一般的な風邪 | インフルエンザ |
|---|---|---|
| 目立ちやすい症状 | 鼻水、のどの痛み、咳など | 発熱、だるさ、頭痛、筋肉痛などに呼吸器症状が重なる |
| 症状の出方 | 徐々に始まることが多い | 急に具合が悪くなることがある |
| 熱 | 高熱が出ることもある | 高熱が典型的だが、熱が目立たないこともある |
| 注意したいこと | 別の感染症との見分け | 肺炎、脳症などの合併症や持病の悪化 |
ただし、この表だけで診断できるわけではありません。
**「38℃を超えていないからインフルエンザではない」とは言い切れません。**新型コロナなどでも似た症状が出ますし、年齢や体調によって現れ方も違います。
「A型は重くて、B型なら軽い」という決めつけも避けたいところ。型の名前以上に、呼吸、水分摂取、意識、普段との違いを見ることが大切です。
潜伏期間はどのくらい?いつからうつる?
潜伏期間は、感染してから症状が出るまでの期間のこと。一般に1~4日程度、平均すると2日程度です。
そして厄介なのが、症状が出てからだけ感染対策をすれば十分、とはいかないこと。発症前からウイルスを排出することがあり、発症後もしばらく続きます。
そのため、家族が診断されたときには、ほかの家族もすでに感染している可能性があります。ただ、そこで「もう遅い」と諦める必要はありません。
換気、手洗い、咳エチケット、無理な外出を控えること。できる対策を重ねることが、その後の広がりを抑えるうえで大切です。
感染対策は、誰が持ち込んだのかを探すためのものではありません。家庭でも学校でも、次に広げないためにどうするかを考えたいですね。
検査はいつ受ける?「早すぎると陰性」に注意

鼻に細い綿棒を入れる迅速抗原検査。あれ、苦手な方も多いですよね……。
この検査は、発症した直後など、ウイルス量がまだ少ないときには陰性になることがあります。インフルエンザであっても陽性にならない、いわゆる偽陰性です。
一方で、検査方法や検体の採り方などによっても結果は変わるため、「発熱から何時間たてば絶対に正確」とは言えません。医師は検査だけでなく、症状、周囲の流行、家族の感染状況などを合わせて判断します。
ここで気をつけたいのが、「検査が陽性になるまで、つらくても受診を待とう」としないこと。
息苦しい、水分が取れない、反応がおかしい、持病がある。こうした場合は、検査のタイミングよりも診察を受けることが優先です。
受診時には、症状が始まった時刻、体温の経過、周囲の感染状況、使った薬を伝えましょう。市販の解熱剤で一時的に熱が下がっている場合も、その情報は役立ちます。
陰性だったあとに症状が強くなったり、長引いたりする場合は、再び相談してください。「検査が陰性だった」という一度の結果だけで、その後の体調変化まで片づけないことが大事です。
こんなときは早めに相談。熱の高さだけで決めない
乳幼児、高齢者、妊娠中の方、心臓・肺などに持病のある方、免疫が低下している方は、早めに医療機関へ相談したい対象です。
特に、次のような状態は要注意です。
- 息が苦しい、呼吸が速い、胸が強く痛む
- 呼びかけへの反応が悪い、意識がはっきりしない、けいれんがある
- 水分がほとんど取れない、尿が極端に少ない
- いったん改善した熱や咳が、再び悪化してきた
- 持病の症状が悪化している
強い呼吸困難や意識障害などがあるときは、救急要請を含めて直ちに対応してください。
薬局でお話を聞くときも、「何℃ですか?」に加えて、「水分は飲めていますか?」「トイレは行けていますか?」「いつもと比べて反応はどうですか?」まで確認したいところです。
体温計の数字は大切。でも、その数字の向こうにいる患者さんの様子は、もっと大切です。
抗インフルエンザ薬は「早めに」が基本。でも48時間で諦めない

抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖などを抑える薬です。一般に、発症後48時間以内の早い段階で開始することで効果が期待しやすくなります。
ただし、**48時間を過ぎたら受診も治療も無意味、ということではありません。**重症の場合や重症化リスクが高い場合などには、それ以降も治療が検討されます。
また、すべての患者さんに抗インフルエンザ薬が必須というわけでもありません。必要性や薬の選択は、年齢、症状、持病などを踏まえて医師が判断します。
飲み薬・吸入薬・点滴薬には、それぞれ役割がある
| 主な薬 | 投与方法 | 薬局で押さえたい点 |
|---|---|---|
| タミフル/オセルタミビル | 内服 | 通常は治療に5日間使用。小児の体重や腎機能に応じた用量確認、飲み切れるかの確認が大切 |
| ゾフルーザ/バロキサビル | 内服 | 通常は単回投与。年齢・体重に応じた用量と、小児での使用上の注意を確認 |
| リレンザ/ザナミビル | 吸入 | 通常は5日間使用。器具の操作と吸入が確実にできるかが大切 |
| イナビル/ラニナミビル | 吸入 | 通常は単回投与。剤形ごとの手順と、必要量を吸入できたかを確認 |
| ラピアクタ/ペラミビル | 点滴 | 全身状態などを踏まえて医療機関で使用 |
これは治療時の概要です。具体的な用法・用量は処方と各製剤の説明に従ってください。予防投与では使い方が異なります。
「1回で終わる薬だから、一番強い」「新しい薬だから、誰にでも一番いい」というわけではありません。
例えば吸入薬は、必要量をきちんと吸えることが前提です。咳き込んでしまった、操作が分からなかった、粉が残っていて不安。そんなときは、自己判断で追加せず薬剤師に相談してください。
ゾフルーザも、1回の服用で治療が完結する利点がある一方、低年齢ほど薬への感受性が低下したウイルスが出現しやすい傾向が問題になります。電子添文では、体重20kg未満の小児について、ほかの抗インフルエンザ薬を考慮したうえで必要性を特に慎重に検討するよう注意されています。
薬選びは人気投票では決められないんですよね。その人が安全に、確実に使えるかまで含めて考えたいところです。

解熱剤と市販薬。家にある薬を足す前に確認を
インフルエンザのつらい発熱には、解熱鎮痛薬が使われることがあります。特に小児では、アセトアミノフェンが一般的に用いられます。
ただし、年齢や体重、肝機能などによって適切な量は異なります。「同じ熱だから」と、大人の薬や兄弟の残り薬をそのまま使うのは避けましょう。
もう一つ気をつけたいのが、処方薬と市販の風邪薬の成分重複です。
解熱剤を処方されているところに総合感冒薬を追加すると、アセトアミノフェンなどが重なることがあります。商品名が違っても、中身が同じということは珍しくありません。
「家にこの薬があるけど、一緒に飲んでいい?」という相談は、遠慮なくしてください。箱や説明書、写真があると確認しやすいです。
そして、解熱剤で一時的に熱が下がっても、感染そのものが治ったとは限りません。楽になった勢いで仕事や学校へ……というのは、ちょっと待ってくださいね。
異常行動への注意は、タミフルだけの話ではない
インフルエンザと異常行動について、タミフルの名前を思い浮かべる方もいると思います。
ただ、インフルエンザにかかった際の異常行動は、抗インフルエンザ薬を使っていない場合にも、薬の種類にかかわらず起こり得ます。
小児・未成年者では、発熱から少なくとも2日間、ひとりにしないよう配慮し、就寝中も含めた事故防止が必要です。玄関や窓の施錠、ベランダに出にくい環境づくり、一戸建てなら可能な範囲で1階で休ませるなど、具体的な対策につなげましょう。
「様子を見てください」だけでは、ご家庭で何をしたらよいか分かりにくいですよね。薬局からも、実際の行動に置き換えて伝えたい部分です。
明らかに会話がかみ合わない、意識がおかしい、けいれんしているといった場合は、単なる寝ぼけと決めつけず、すぐに医療機関へ相談してください。
2026/27シーズンのワクチンで押さえたいこと
今年のHAワクチンはA型2株・B型1株の3価
2026年度のインフルエンザHAワクチン製造株は、6月4日付の通知で次のように決まりました。
| 型 | 製造株 |
|---|---|
| A型・H1N1 | A/スイス/6849/2025(IVR-278) |
| A型・H3N2 | A/ミシガン/105/2025(SAN-049A) |
| B型・ビクトリア系統 | B/東京/EIS13-175/2025 |
株の名前を覚える必要はありませんが、毎年の流行予測などを踏まえてワクチンの中身が選ばれている、という点は知っておきたいところです。
「去年打ったから、今年もそのまま大丈夫」とは考えず、その年の接種を検討しましょう。
供給見通しは約5,190万回分。予約状況は地域・医療機関で確認
厚生労働省の9月16日付通知では、2026/27シーズンの季節性インフルエンザワクチンは、8月時点で約5,190万回分の供給見込みとされています。注射のHAワクチンと経鼻弱毒生ワクチンを、それぞれ所定の1回量に換算した数字です。
近年の使用量を上回る見通しですが、全国の供給予定量と、近所の医療機関で予約が取れるかどうかは別の話。取扱製剤、接種開始日、自治体の助成条件は確認が必要です。
すでに地域で流行しているときは、毎年の習慣だけで予約時期を決めず、かかりつけ医と相談して準備を進めたいですね。
注射と経鼻ワクチンでは、対象年齢や回数が違う
| 種類 | 主な対象・接種回数 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 通常の皮下注射型・不活化ワクチン | 生後6か月以上。13歳未満は通常2回、13歳以上は通常1回 | 年齢により1回量が異なる。製品の用法や医師の判断を確認 |
| 経鼻弱毒生ワクチン・フルミスト | 2歳以上19歳未満、1回 | 生ワクチンであり、免疫抑制状態や妊娠など接種できない条件がある |
注射型の13歳以上では、添付文書上は1回または2回とされていますが、健康な成人などに一律に2回接種を勧めるものではありません。
フルミストは、注射が苦手なお子さんにとって選択肢になります。ただし「針がないから、誰でもこちらがいい」とは言えません。持病や使用中の薬も含めて、適したワクチンを選びます。
注射型と経鼻型の違い

ワクチンは「絶対にかからない券」ではない
接種後もインフルエンザになることはあります。それでも、発症や重症化を減らすことが期待されるため、接種には意味があります。
効果は年齢や体調、流行株などで変わります。「全員に何%効く」と一つの数字で言い切るより、接種の目的と限界をきちんと知っておく方が、納得して選べると思います。
予防は、ひとつの方法に頼り切らない
基本は、手洗い、換気、咳エチケット、必要な場面でのマスク、十分な休養などです。
とくに具合が悪いときに無理して出かけないことは、ご自身の回復にも周囲への配慮にもつながります。高齢者や治療中の方に会う予定がある場合は、予定の調整も考えましょう。
「これを食べているから大丈夫」「これを部屋に置いているから大丈夫」と、特定の食品や商品だけに頼るのは避けたいところです。普段の食事は体調管理の土台になりますが、ワクチンや基本的な感染対策の代わりにはなりません。
そして、ご家庭では完璧を目指しすぎないことも大切。看病する人が眠れず、食事も取れず、最後に倒れてしまっては大変です。
可能な範囲で役割を分担し、療養する人も看病する人も休める形を考えたいですね。
【2026年10月追記】今冬は「ARI」として呼吸器感染症全体への備えを
インフルエンザの予防についてまとめてきましたが、今冬に向けて確認しておきたい、新しい通知が出ています。
厚生労働省は2026年9月30日付で「今冬の急性呼吸器感染症(ARI)への総合対策の推進について」を通知しました。埼玉県の通知一覧には、10月8日に掲載されています。
「ARIって、また新しい感染症の名前?」
と思うかもしれませんが、これは呼吸器に急性の感染を起こす病気をまとめた呼び方です。インフルエンザ、新型コロナ、RSウイルス感染症などが含まれます。
薬局でも、発熱や咳のある患者さんから「インフルエンザですかね?」「コロナでしょうか?」と相談を受けることがあります。
ただ、症状だけで原因を決めつけるのは難しいところ。だからこそ、病名が分かる前からできる感染対策を、普段の生活に取り入れておきたいですね。
寒い季節こそ、手洗い・咳エチケット・換気をセットで
今回の総合対策でも、手洗い、マスクの着用を含む咳エチケット、換気などの基本的な対策が示されています。学校や高齢者施設、医療機関などでの感染防止も大切な柱です。
寒くなると、どうしても窓を閉めたくなりますよね。暖房でせっかく温まった部屋なら、なおさらです。
でも、冬の感染対策では、換気も忘れずに。
家庭だけでなく、教室、職場、薬局の待合室など、人が集まる場所では、室温に配慮しながら空気を入れ替える工夫を続けたいところです。
発熱や咳などの症状があるときは、無理に登校・出勤せず休むことも大切です。「自分が早く回復するため」と「周囲に広げないため」の両方につながります。
薬局も、流行する前に冬支度を
厚生労働省は、今冬のワクチン、検査キット、抗ウイルス薬の供給予定量も公表しています。
ここからは薬局実務としての視点ですが、全国の供給予定量と、自分の薬局に必要な薬が入荷するかどうかは、分けて考える必要があります。
よく処方される薬の在庫、小児用の剤形、入荷が難しい場合の近隣薬局との連携。流行が大きくなってから慌てる前に、確認しておきたいですね。
感染対策というと、どうしても「何を買うか」に目が向きがちです。
でも、手を洗う、換気する、体調が悪いときは休む。そして、予防接種について確認する。
いつもの対策を、必要な場面で続けられるようにしておく。これが、今冬のARI対策でも大切な土台です。
学校はいつから行ける?出席停止は「両方の条件」が必要

インフルエンザの出席停止期間は、原則として、発症後5日が経過し、さらに解熱後2日、幼児では3日が経過するまでです。医師が感染のおそれがないと認める場合の例外があります。
ポイントは、発症からの日数と、解熱からの日数の両方を満たす必要があることです。
発症した日、解熱した日はそれぞれ0日目。翌日から数えます。
例えば、小学生が月曜日に発症し、水曜日に解熱、その後再発熱せずに経過した場合は、次のようになります。
| 曜日 | 発症からの日数 | 解熱からの日数 |
|---|---|---|
| 月曜 | 発症日・0日目 | ― |
| 火曜 | 1日目 | ― |
| 水曜 | 2日目 | 解熱日・0日目 |
| 木曜 | 3日目 | 1日目 |
| 金曜 | 4日目 | 2日目 |
| 土曜 | 5日目 | 3日目 |
| 日曜 | 6日目・条件を満たす | 4日目 |
この例では、出席停止の期間の条件を満たすのは日曜日からです。実際の登校は学校の予定や体調に合わせて判断します。解熱がもっと遅ければ、再開できる日も後ろにずれます。
また、解熱剤で一時的に体温が下がっただけの状態を、回復して解熱した状態と同じに扱わないことも大切です。
学校薬剤師の立場としても、「もう元気そうだから」という理由だけで戻してしまわないよう、家庭と学校で同じ理解を持っておきたいところです。
大人の出勤はどう考える?
学校の出席停止基準が、そのまますべての職場に一律に適用されるわけではありません。勤務先のルールと医師の指示を確認し、体調や感染を広げる可能性も考えて復帰します。
厚生労働省は、職場が治癒証明書や陰性証明書の提出を求めることは望ましくなく、提出は不要としています。「陰性証明をもらうためだけに受診し直す」という負担を増やさないことも大事ですね。
薬局でフォローしたいのは「薬が使えたか」と「その後どうか」
処方された薬を渡して、用法を説明して終了。流行期は忙しくなりますが、それだけでは拾い切れないことがあります。
例えば、こんな確認です。
| 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 実際に薬を使えたか | 「飲んだあとに吐いていませんか?吸入は最後までできましたか?」 |
| 脱水の心配はないか | 「少しずつでも飲めていますか?尿は出ていますか?」 |
| 悪化していないか | 「息苦しさはありませんか?いったん下がった熱が戻っていませんか?」 |
| 併用薬の問題はないか | 「市販の風邪薬や解熱剤を追加していませんか?」 |
| ご家庭で見守れるか | 「お子さんがひとりになる時間はありませんか?」 |
| 復帰の認識は合っているか | 「発症日と解熱日を記録できていますか?」 |
とくに、小さなお子さん、独居の高齢者、持病のある方、薬をうまく使えたか不安がある方では、必要に応じた電話などの確認も役立ちます。
もちろん、薬局で診断をつけるわけではありません。確認して気になる変化があれば、受診につなぐ。そのためのフォローです。
「熱は下がりましたか?」だけで終わらず、「食べられていますか、飲めていますか、眠れていますか」まで聞ける薬局でありたいですね。
よくある質問
熱が低くてもインフルエンザの可能性はありますか?
あります。高熱は典型的な症状ですが、必ず高い熱が出るわけではありません。周囲の流行、だるさ、咳なども含めて判断するため、体温だけで否定しないようにしましょう。
検査が陰性なら、そのまま学校や職場に行ってよいですか?
陰性でもインフルエンザを完全には否定できず、別の感染症の可能性もあります。発熱や強い症状がある間は無理をせず、医師の説明や学校・職場のルールに従ってください。悪化した場合は再相談が必要です。
薬を飲んだあとに吐いたら、もう一度飲ませますか?
自己判断で追加せず、薬の名前、飲んだ時刻、吐いた時刻、薬が吐物に見えるかなどを薬局や医療機関に伝えてください。どの程度吸収されたかが一律には分からず、再投与の判断は薬や状況によって異なります。
ゾフルーザやイナビルを1回使ったら、翌日から登校できますか?
薬を使い終わったことと、出席停止の条件を満たすことは別です。発症日と解熱日の両方から日数を確認してください。
予防のために、家族の残った薬を飲んでもよいですか?
使わないでください。抗インフルエンザ薬の予防投与は、対象となる人や開始時期、用量・期間の判断が必要です。感染者との接触があり、重症化リスクなどが心配な場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
ワクチンを打ったのに感染したら、意味がなかったのでしょうか?
そうとは言えません。ワクチンは感染や発症を完全に防ぐものではなく、重症化を減らすことも目的です。感染したという事実だけで、接種の効果がなかったと判断することはできません。
インフルエンザに抗菌薬は効きますか?
抗菌薬は、インフルエンザウイルスそのものを治療する薬ではありません。細菌による肺炎などの合併が疑われる場合には、別途必要になることがあります。家に残っている抗菌薬を自己判断で使わないでください。
しぐ的まとめ。薬を使った「その後」までが大切!
インフルエンザは毎年話題になる、身近な感染症です。でも、身近だからといって、毎回同じ対応でよいとは限りません。
流行する時期も、ワクチンの中身も、使える薬や注意点も変わります。その一方で、変わらず大切なのが、目の前の人の体調を見ることです。
早めに相談する。処方された薬を適切に使う。水分と休養を確保する。子どもを見守る。そして、熱が下がっても周囲への配慮を続ける。
つまり、インフルエンザ対策は「薬で熱を下げて終わり」ではなく、「安心して回復し、周囲に広げず、日常に戻るところまで」。
保険薬局としても、学校薬剤師としても、その途中にある困りごとを拾える存在でありたいですね。
「薬はもらったけど、この後どうしたらいい?」というときも、どうぞ薬局を頼ってください。
今回は、インフルエンザの特徴と、流行期に押さえておきたいポイントについてでした!
選ばれている抗インフルエンザ薬
ここは追記になります。オモシロイ情報を見つけたので!
薬剤師が選ぶ抗インフルエンザ薬TOP3!
3位:タミフル(オセルタミビル)10.0%
2位:イナビル(ラニナミビル) 17.1%
1位:ゾフルーザ(バロキサビル)59.5%
ダントツの結果でした!
やっぱり「1日1回」で「新しい薬」というのが選ばれるポイントみたいですね。
ちなみに自分だったら、、、イナビルですね。
医師が選ぶ抗インフルエンザ薬TOP3!!!
3位:ゾフルーザ(バロキサビル)15.6%
2位:イナビル(ラニナミビル) 22.8%
1位:タミフル(オセルタミビル)49.4%
タミフルはドライシロップがあるのでやはり小児への投与であれば優先されること、10歳代の小児へも使用可能になったこと、GE発売により患者負担が減ったこと等イロイロな要素が重なったみたいですねーーー。
けっこう古くからある薬な分安心感もありますよね。
と、いった感じでした。自分はけっこう興味深かったです!


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