ロタウイルスワクチンが10月から定期接種化へ!その詳細やロタテックの概要

薬剤師のしぐです。

今回は簡単に「ロタウイルスワクチン定期接種化になりました!!」という紹介だけ。

ロタウイルスについては、コレといった治療薬がなく、対症療法での経過観察しかできないのが現状です。

インフルエンザに対しては、立て続けに治療薬等発売されていますが、、、。

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さらにさらに、これまでまとめたことのあるコロナウイルス関連はコチラ!

最後にコチラが新型ブニヤウイルスについて!

ではではー簡単に。ロタウイルスワクチンの定期接種化についてご紹介です。

ロタウイルスワクチン定期接種化へ

先日MSDさんが、プレセミナーを行ったようです。詳細が、コチラ!

ロタウイルスワクチン 10月から定期接種化 MSDセミナー

MSDは9月17日、プレスセミナーを開催し、日本大学医学部小児科の森岡一朗教授がロタウイルスワクチン定期接種化の概要について説明した。ロタウイルスワクチン(製品名:ロタテック、効能・効果:ロタウイルスによる胃腸炎の予防)は、今年10月に定期接種化される。

森岡教授は「ロタウイルスは非常に感染力が強い。先進国においても乳幼児下痢症の主要原因で、院内感染や保育所などでの流行にも注意が必要」と指摘。「小児救急医療施設への受診者も多く、胃腸炎だけでなく時に重篤な合併症を引き起こす。5歳までに15~43人に1人がロタウイルス胃腸炎で入院している」として、ワクチンの重要性を強調した。

森岡教授は「ワクチン接種後に間⽋的な啼泣や不機嫌、⾎便、嘔吐等腸重積症を疑う症状がみられる場合は、速やかに医師の診察を受けさせる」と指摘。ワクチン接種後に吐き出した場合でも、追加のワクチン投与は必要ないとした。

ロタウイルス胃腸炎の治療では、抗ウイルス薬などの特殊な治療法はなく、対症療法が中心になる。森岡教授は、基本的には水分補給と電解質の補正が中心とし、「食事療法、薬物療法(整腸剤)を組み合わせる」としている。

ロタテックとは:定期接種化へ

ロタテックの効能・効果

ロタウイルスによる胃腸炎の予防

ロタテックの用法用量

乳児に通常、4週間以上の間隔をおいて3回経口接種し、接種量は毎回2mLとする。

用法・用量に関連する接種上の注意

経口接種すること。注射による接種は行ってはならない。

【接種対象者・接種時期】

本剤は生後6〜32週の間にある乳児に経口接種する。初回接種は6週齢以上とし、4週以上の間隔をおいて32週齢までに3回経口接種を行う。また早産児においても同様に接種することができる。
なお、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されている。

【他のワクチン製剤との接種間隔】

生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる。なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない。

ロタテックの作用機序

本剤は、乳児においてG1、G2、G3、G4及びP1A[8]ヒト血清型ロタウイルスの中和抗体を誘導するが、ロタウイルス胃腸炎に対して防御作用を示す免疫学的機序は明らかではない。

ロタテック取扱い上の注意

接種前

使用前には必ず、異常な混濁、着色、異物の混入その他の異常がないかを確認し、異常を認めたものは使用せず、廃棄すること。

冷蔵庫から取り出した後は速やかに使用すること。

接種時

本剤の開封は接種直前に行い、一度開封したものは、直ちに使用すること。また開封後、本剤が使用されなかった場合は、これを再び貯蔵して次回の接種に用いることなく、感染性の廃棄物と同様に適切に廃棄すること。

接種後

使い終わったチューブとキャップは感染性の廃棄物と同様に適切に廃棄すること。

ロタウイルスワクチン予防接種の定期接種ポイント

  • 2020.10からロタウイルスワクチンの定期接種化
  • 予防接種の間隔が変更
  • 定期接種化により自己負担なしの自治体がほとんど

ロタウイルスワクチン接種の効果

ロタウイルスワクチンの有効性は高く、ロタウイルス胃腸炎による入院や救急部受診のリスクを検討した観察研究30研究の結果からは、82%も減少するという報告があるようです。

完全に罹らなくなるわけではありませんが、明らかに重症化を減らすという報告もあります!

こんな感じー。

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