薬剤師のしぐです。
外来がん治療認定薬剤師を目指して日々お勉強をしております。
また、会社からは地域薬学ケア専門薬剤師の認定取得も目標にするように言われており、毎日バタバタと働いています。
そして、調剤報酬改訂から約1年経とうとしている今、抗がん剤治療はがん認定薬剤師でなくても関わりの大きい、調剤薬局勤務でも必須な知識となりつつあります。
今回は、病院薬剤部さんでも参考書として参考にしている薬剤師さんが多いと聞くコチラ。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】
下記にリンク貼ってますが、Amazonさんでも楽天さんでも簡単に購入可能なこの書籍。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/5630C095-14F3-4A5D-B322-B331F1FEB695-1024x993.jpeg)
それなりの金額するので、やはり買う前にそれなりに内容などの情報が欲しいと思うのが当たり前。薬剤師の給料も、そんなにいいものではないですからね、、、。
そんなこんなで、実際に調剤薬局薬剤師のしぐが読んでみてのレビューをまとめていきたいと思います。
以前まとめたことのある、「経口抗がん薬はじめの一歩」の内容はコチラ。
正直、簡単にいうとこの「経口抗がん薬はじめの一歩」はやはり調剤薬局薬剤師向けといった内容!薬局で関わる薬剤を中心にまとめてくれていた感があります。
今回の「がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】」はそれに対して病院薬剤師さん向けな印象。レジメンから、各種薬剤を解説していくといった流れですね。
こうやってまとめていて初めて気づいたのですが、監修は経口抗がん薬はじめの一歩同様日本臨床腫瘍薬学会さんなんです!
いやー。安心の内容になるはずっ。
ってなわけで、簡単にまとめていきます!
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3B7C1F+1SBLE+2TS6+BX3J5)
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】とは
このがん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】のコンセプトになっているのが
治療現場で活かせる知識・注意点から服薬指導・副作用対策まで
実際に読んでみて、まさにこのコンセプト通りの内容だなーといった印象。
1つ1つの抗がん剤についての内容というよりも、1つ1つのレジメンに対してのまとめって感じですね。もちろん投与スケジュールも記載されていて、すごくみやすくまとまっています。
では早速、目次からみていきましょう!
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:目次から
これが目次ですね。
どの書籍にもある総論。そこからの目次が、さすが!
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/347D2216-E2F8-43EA-AC55-A602ECDF14FD-1024x534.jpeg)
各がん種ごとに、主要レジメンが記載されています。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/6D67D983-46C2-4228-816E-5BE4A7735D14-1024x506.jpeg)
胃がん患者の処方箋を受け付けました。レジメンは「SOX」なのでどういったところに注意するのかな〜といった流れで検索できますね。
胃がんの一次治療:SOX療法について
ちなみに、SOXで検索したらこういった情報が簡単に出てきます。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/B5320F40-7051-4ECF-AD61-ECB62A275B5E-1024x898.jpeg)
経口抗がん薬のTS-1の服用タイミングや休薬期間。
オキサリプラチン〈エルプラット〉の点滴のタイミング。
一眼で分かりますよね。図になってると分かりやすい。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/769558EE-8B01-4C9D-AF96-78BC57FF89D5-1024x881.jpeg)
正直、一次治療に用いるレジメンだったり、二次治療に用いるレジメンだったりってのは調剤薬局ではホントに深くまで勉強していかないと覚えられない部分。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/A32DCE7E-9D6E-4DA9-9DE8-612A3C967BF2-877x1024.jpeg)
こういった情報が簡単に出てくれば、すごく勉強になるし、患者さんへの対応も変わってきますよね。
こちら、以前まとめていたSOX療法で用いられる経口抗がん薬のTS-1関連の内容。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:付録1
このがん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】についている付録1は、「調整時の注意点」についてです。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/393C0B47-2B4A-4504-B840-44CC06935D20-1024x538.jpeg)
正直、調剤薬局ではあまり関わるところのない、院内での抗がん薬投与前の調整。
まあでも、知識としてはないよりもあったほうがいいので、余裕がある時に読んでみようかな。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:付録2
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】の付録2は「HBV再活性化の対策」。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/5F414EF8-CE48-4AD9-ADC0-8CF5EC11898D-1024x798.jpeg)
免疫抑制作用により、HBVの再活性化の恐れがあるので治療前にHBVの有無を確認しておく必要のある抗がん剤は多数存在します。
ここではHBV再活性化のリスクや予防、検査等まとめられています。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:付録3
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】の付録3。「注射用抗がん剤等の安全な複数回使用の要点」です。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/68ABB34C-D23B-40D6-8B86-B1D4F89C0F6D-1024x576.jpeg)
これはそのまま、複数回使用の要点や注意点、手順書の必要性などがまとまています。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:付録4
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】の付録4。自分的にはすごく便利で、これを覚えるだけですごく抗がん剤治療に強くなれそうな付録。
「抗がん剤一覧表」
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/20C0F08A-EC62-4B9E-B299-2DE3493652B2-1024x441.jpeg)
略語・一般名・商品名が一覧になっています。
素晴らしい。素晴らしすぎる!!
ただ、欲を言えば、簡単な薬効だけでも欲しかった。欲を言えば、ね。
全く関係ないけど、後ろのMacBook Airのキーボードのライトが美しいですね。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】:付録5
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】の付録5は「対表面積表」。
いろんな薬剤の用量決定に必要な対表面積。
これも、あれば助かるよね。
![](https://shg11710blog.com/wp-content/uploads/2020/12/8026BD4C-8B62-438F-84BF-B7B0CA0A7641-1024x273.jpeg)
さて、今回はこんな感じ。
結構病院薬剤師さんにも評価の高いこの1冊。
がん化学療法レジメンハンドブック【改訂第6版】
いろんな薬剤師さんの、参考書・書籍選びの一因になれたら嬉しいですね〜
ではでは、しぐでしたっ
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3BDS3S+6F07HU+276A+626XT)
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