セレニカRとデパケンRの一般名には明確な違いがあります。それは!

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薬剤師のしぐです。

今回は、一般名でのちょいネタです。

以前軽くふれたことのある、一般名処方・GE医薬品名で間違いが多い成分の1つ。

テオフィリンに続き、よく聞くのが「バルプロ酸Na」です。

自分の気になるところだけ中心に、カンタンにまとめます。

セレニカR錠の一般名

バルプロ酸ナトリウム徐放B

デパケンR錠の一般名

バルプロ酸ナトリウム徐放A

はい、こういうことですね。

セレニカR:バルプロ酸ナトリウム徐放B

デパケンR:バルプロ酸ナトリウム徐放A

比較的最近かな?この一般名で統一されました。

自分も何で知ったのか覚えてないんですよね、、、。

ネットで調べても、そこまで明確な資料が見つけられず。

情報の出所についてはしっかり調べてみます。

一応、間違いないということでコチラ。「トーワ」さんの販売名変更のお知らせ。

バルプロ酸ナトリウムとは

正直、いまさらバルプロ酸ナトリウムの細かい説明は要らないと思うので、ホントにカンタンにだけ説明しておきます。

適応症、効能効果

  • 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
  • 躁病および躁うつ病の躁状態の治療
  • 片頭痛発作の発症抑制

セレニカR、デパケン、デパケンRの用法用量

セレニカR:1日1回

デパケン錠:1日2〜3回

デパケンR錠:1日1〜2回

運転禁止薬

使用上の注意の欄に、下記記載があります。

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

ジェネリック医薬品:GEについて

セレニカ:ジェネリック医薬品なし

デパケン:ジェネリック医薬品あり

デパケン錠:バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸Na錠 等

デパケンR錠:バルプロ酸ナトリウム徐放錠A、バルプロ酸ナトリウムSR錠 等

デパケンとセレニカ1包化の可否

セレニカR、デパケン錠:1包化不可(吸湿性のため)

デパケンR:1包化可能

セレニカRの吸湿注意喚起アピールはけっこうスゴイよね。

セレニカとデパケン服用時、食事の影響

セレニカR錠について添付文書より

食事の影響:セレニカR顆粒及びセレニカR錠200mgの血中濃度は
食事の影響をほとんど受けなかった

デパケン錠について添付文書より

空腹時:食後投与Tmaxの比較で、1時間:4時間と、明らかな影響が出てます。
他の細かな数値も一緒に下に貼り付けてます。

デパケンR錠について添付文書より

吸収・単回投与より:食事の影響を受けずに安定した吸収が得られた。

というわけで、デパケン錠だけ食事の影響を受けます

レボカルニチン〈エルカルチン〉・高アンモニア血症との関連性

デパケンやセレニカを服用してる患者さんで「エルカルチン」を一緒に服用してる患者さんが多いのはご存知でしょうか??

その理由が、バルプロ酸ナトリウム関連の添付文書でよくみられる「高アンモニア血症」

  • 重要な基本的注意:高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行うこと
  • 重大な副作用:高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)
  • 特定の背景を有する患者に関する注意:尿素サイクル異常症が疑われる患者は本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮するとともに、本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。

そして、レボカルニチン〈エルカルチン〉の臨床成績にあるコチラ

薬剤性の二次性カルニチン欠乏症
バルプロ酸投与による二次性カルニチン欠乏症患者において、レボカルニチン50mg/kg/日 経口投与により、高蛋白摂取時の血漿中アンモニア濃度の上昇抑制が認められた

要するに、バルプロ酸ナトリウムによるカルニチン欠乏で引き起こされる高アンモニア血症の予防でレボカルニチンを服用してるわけですね!

ちなみに、体内でバルプロ酸を代謝する際にカルニチンを消費してしまうので、低カルニチン血症を引き起こしてしまうと言われてます。

過量投与時の処置、ナロキソン投与について

添付文書で、ココの欄みたことありますか?

自分が今回このデパケン・セレニカについてまとめてみようと思った理由の1つ。

セレニカR

処置:下剤、活性炭投与を行い、尿排泄を促進させる。また、必要に応じて直接血液灌流、血液透析を行う。ナロキソンの投与が有効であったとする報告がある。

デパケン錠

処置:意識の低下、嚥下反応の消失がなければ早期に胃洗浄を行う。下剤、活性炭投与を行い、尿排泄を促進し、一般的な支持・対症療法を行う。また必要に応じて直接血液灌流、血液透析を行う。ナロキソンの投与が有効であったとする報告がある。

デパケンR錠

処置:意識の低下、嚥下反応の消失がなければ早期に胃洗浄を行う。下剤、活性炭投与を行い、尿排泄を促進し、一般的な支持・対症療法を行う。また必要に応じて直接血液灌流、血液透析を行う。ナロキソンの投与が有効であったとする報告がある。

ココで!ココで現れますかナロキソン!!

ナロキソンについて書いてます。ぜひコチラみてみてね。

セレニカ、デパケンを語る上でのまとめ

  • セレニカRの一般名は「バルプロ酸ナトリウム徐放B錠」
  • デパケンRの一般名は「バルプロ酸ナトリウム徐放A錠」
  • 1包化できるのは「デパケンR錠」のみ
  • 食事の影響を受けるのは「デパケン錠」のみ
  • バルプロ酸ナトリウムの副作用予防でレボカルニチンを服用することあり
  • 全てのバルプロ酸ナトリウムの過量投与に「ナロキソン」有効の報告あり

とりあえずこんな感じですかねー

昔からある、当たり前のお薬でも、薬剤師を10年以上やってから添付文書を見てみるとまた新しい発見があって楽しいです。

ではでは、しぐでした

コメント

  1. […] セレニカRとデパケンRの一般名には明確な違いがあります。それは!薬剤師のしぐです。今回は、一般名でのちょいネタです。以前軽くふれたことのある、一般名処方・GE医薬品名…shg117 […]

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