ヒルドイド・ヘパリン類似物質の違い|剤形・パラベン・OTC類似薬の追加負担を解説

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ヒルドイド・ヘパリン類似物質の違い|剤形・パラベン

鮮やかな背景に並ぶ保湿剤の容器と透明な水滴

こんにちは、薬剤師のしぐです。

「ヒルドイドとヘパリン類似物質、何が違うの?」
「同じローションなのに、白いものと透明なものがある?」
「パラベンアレルギーがあると、どの保湿剤を選べばいい?」

乾燥肌の治療でおなじみのヘパリン類似物質ですが、製品名だけで選ぼうとすると、意外と迷います。

しかも、2027年3月1日からは、対象となるOTC類似薬に薬剤費の4分の1の別途負担が導入されます。ヘパリン類似物質も対象成分に含まれるため、これからは使い心地だけでなく、治療の目的と費用の説明も大切になります。

今回は、もともとの記事で扱っていた剤形の違いとパラベンの話を軸に、現在の製品情報と制度変更を整理していきます。

先に結論
ヘパリン類似物質製剤を選ぶときは、「成分・濃度」「基剤・剤形」「添加剤」「治療目的」の4つを確認します。同じ0.3%でも、塗り心地や添加剤は同じとは限りません。また、OTC類似薬の対象成分であっても、すべての患者さんに追加負担が生じるわけではありません。

※製品・制度情報の確認日:2026年10月10日。制度の施行日は2027年3月1日です。

  1. ヒルドイドとヘパリン類似物質は、何が違う?
    1. 保湿剤だけれど、化粧品ではない
  2. 剤形の違いを比較|「ローション」も一種類ではない
    1. ソフト軟膏は、電子添文では「クリーム剤」
    2. 白いローションと透明なローションは、使用感まで同じではない
    3. 泡とスプレーは、出し方も確認する
    4. ヒルドイドゲルには「皮脂欠乏症」の適応がない
  3. 最新の変更点|ヒルドイドローションの添加剤とポンプ包装
  4. パラベンアレルギーがある場合は、製品ごとの添加剤を確認
    1. 主な製品のパラベン配合状況
    2. 「塗るとしみる」だけでは、パラベンアレルギーとは判断できない
  5. ビーソフテンは、医療用の旧名称と市販薬を区別しよう
  6. OTC類似薬の見直しで、ヘパリン類似物質はどうなる?
    1. 同じ保湿剤でも、患者さんの状況で扱いが変わる
    2. パラベンアレルギーだけで、追加負担の免除を約束しない
  7. 市販薬へ切り替えるなら、成分だけで決めない
  8. しぐ的まとめ|保湿剤選びは「続けて使えるか」まで
  9. よくある質問
    1. ヒルドイドとヘパリン類似物質は別の薬ですか?
    2. ヒルドイドソフト軟膏とクリームは、どちらが強いですか?
    3. パラベンを含まないヘパリン類似物質製剤はありますか?
    4. ヒルドイドゲルは乾燥肌の保湿に使えますか?
    5. OTC類似薬の制度で、ヒルドイドは保険が使えなくなりますか?
    6. がん患者なら、保湿剤の追加負担はありませんか?
  10. ヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉について
  11. ヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉各種剤形について
    1. ゲル:ヒルドイドゲル、ビーソフテンゲルetc
    2. W/O型クリーム:ヒルドイドソフト軟膏、ヘパリン類似物質油性クリームetc
    3. O/W型クリーム:ヒルドイドクリーム、ヘパリン類似物質クリームetc
    4. ローション(乳剤性):ヒルドイドローション、ヘパリン類似物質ローション「ラクール」
    5. ローション(溶液性):ビーソフテンローション、ヘパリン類似物質ローションetc
    6. フォーム(泡状スプレー):ヒルドイドフォーム、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーetc
      1. フォームスプレー【ガスタイプ】:ヒルドイド
      2. フォームスプレー【ノンガスタイプ】
  12. パラベンアレルギー患者へのヒルドイドの処方

ヒルドイドとヘパリン類似物質は、何が違う?

ヘパリン類似物質は有効成分の名前、ヒルドイドは製品名です。

医療用のヒルドイドクリーム・ソフト軟膏・ローションには、1g中にヘパリン類似物質3mg、つまり0.3%が含まれています。フォームは原液1g中に3mgです。

同じ成分を含む後発品もありますが、有効成分が同じことと、製剤全体が同じことは別です。基剤や添加剤、容器の違いまで確認して、患者さんに合う製品を考える必要があります。

薬局で「前と同じ成分ですよ」と説明しても、患者さんは「でも、前の方が塗りやすかった」と感じることがあります。外用薬では、この使い心地が継続のしやすさにつながるんですよね。

保湿剤だけれど、化粧品ではない

ヒルドイドには皮脂欠乏症などの適応があります。処方された医薬品は、その患者さんの治療のために使用するものです。

美容目的で保険診療の処方を求めたり、家族の薬を分け合ったりする使い方は避けましょう。一方、治療に必要な保湿まで遠慮する必要はありません。乾燥の原因や皮膚の状態を確認し、必要なケアを続けることが大切です。

剤形の違いを比較|「ローション」も一種類ではない

クリーム・ローション・泡の違いを表す保湿剤の静物

比較のポイントは、しっとり感、塗り広げやすさ、容器の使いやすさです。以下の使用感は選ぶ際の目安であり、全製品に共通する厳密な順位ではありません。

剤形・タイプ代表例特徴・選ぶ際のポイント
油中水型(W/O)のクリームヒルドイドソフト軟膏、各社の油性クリームしっとりした使用感。べたつきの許容度も確認する
水中油型(O/W)のクリームヒルドイドクリーム、ヘパリン類似物質クリーム「ラクール」など肌になじませて使うクリーム。油性クリームとは基剤が異なる
乳剤性ローションヒルドイドローション、ローション「ラクール」など白い乳液状。広い範囲に塗り広げやすい
水性ローションローション「日医工」など透明なタイプ。乳剤性とは見た目や使用感が異なる
泡・フォームヒルドイドフォーム、各社の外用泡状スプレー泡を広げて使う。噴射剤や容器の仕様も確認する
液状スプレー各社のヘパリン類似物質外用スプレー液を噴霧するタイプ。泡タイプと区別する
ゲルヒルドイドゲル他のヒルドイド製剤と適応が異なるため、保湿剤として一括りにしない

ソフト軟膏は、電子添文では「クリーム剤」

ヒルドイドソフト軟膏は名前に「軟膏」とありますが、現在の電子添文では、油中水型の乳剤性基剤を使ったクリーム剤と記載されています。

対して、ヒルドイドクリームは水中油型。同じクリームという分類でも、外側を構成するものが油か水かで性質が変わります。

「軟膏だから水を含まない」「クリームだから全部同じ」と名前だけで判断しないことがポイントです。

白いローションと透明なローションは、使用感まで同じではない

ヒルドイドローションは白い乳剤性ローション。一方、旧ビーソフテンローションにつながるローション「日医工」は水性です。

後発品への変更を考える際も、「ヘパリン類似物質0.3%のローション」というところだけで比較を終えず、今までの基剤や患者さんの希望まで確認したいところです。

「白い乳液のような薬がよかった」「さらっとしたものを使いたい」という言葉は、製品を選ぶ大事な手がかりになります。

泡とスプレーは、出し方も確認する

ヒルドイドフォームは噴射剤にLPGを用いる外用エアゾール剤です。ポンプで泡を作る製品や、液を噴霧するスプレーとは仕組みが異なります。

薬を渡すときには、容器の扱い方、1回に出す量、塗り広げ方まで実際の製品に合わせて説明します。別の製品で覚えた使い方を、そのまま当てはめないことが大切です。

ヒルドイドゲルには「皮脂欠乏症」の適応がない

ここは、元の記事から引き続き押さえたいポイントです。

ヒルドイドゲルも有効成分はヘパリン類似物質0.3%ですが、電子添文の効能・効果には皮脂欠乏症が含まれていません。イソプロパノールなども配合されています。

パラベンを含まないからといって、乾燥肌の保湿用にゲルへ置き換えるのは適切ではありません。 添加剤と適応は、両方を確認する必要があります。

最新の変更点|ヒルドイドローションの添加剤とポンプ包装

ヒルドイドローションでは、2024年に処方変更が案内されています。

添加剤としてミリスチルアルコールとパラオキシ安息香酸メチルを追加し、還元ラノリンとパラオキシ安息香酸エチルを削除する変更です。

つまり、昔の添加剤一覧を見ながら「ヒルドイドローションにはこの成分が入っています」と説明すると、現在の製品と一致しない場合があります。

ただし、この変更でパラベンフリーになったわけではありません。

また、2025年6月には150gのポンプ付ボトルの発売が案内されました。広い範囲へ継続して塗る患者さんでは、容器の使いやすさも相談する価値があります。

成分が変わったか、容器が変わったか。それぞれを分けて確認することが、薬局では大切ですね。

パラベンアレルギーがある場合は、製品ごとの添加剤を確認

保湿剤の添加剤確認をイメージしたクリームと虫眼鏡

パラベンは防腐剤の一種です。医薬品の添加剤欄には、パラオキシ安息香酸メチルやパラオキシ安息香酸プロピルなどの名前で記載されます。

パラベンが配合されているというだけで、その製品を避ける必要があるわけではありません。ただし、アレルギーが確認されている場合は、原因成分を避ける製品選びが必要です。

主な製品のパラベン配合状況

製品現在確認した添加剤欄のパラベン
ヒルドイドクリーム0.3%メチル・プロピルを記載
ヒルドイドソフト軟膏0.3%メチル・プロピルを記載
ヒルドイドローション0.3%メチル・プロピルを記載
ヒルドイドフォーム0.3%メチル・プロピルを記載
ヘパリン類似物質クリーム0.3%「ラクール」パラベンの記載なし
ヘパリン類似物質ローション0.3%「ラクール」パラベンを記載

※ヒルドイドは2025年7月改訂第4版、ラクールは2025年7月改訂第2版の電子添文に基づく。添加剤は変更されることがあるため、使用時には最新情報を確認してください。

同じ「ラクール」でも、クリームとローションで違います。

元の記事で取り上げたクリーム「ラクール」は、現在の電子添文でもパラベンの記載がありません。一方、ローション「ラクール」にはパラベンが記載されています。

「ラクールならどれでもパラベンフリー」と覚えてしまうと、製品を選び間違える可能性があります。

「塗るとしみる」だけでは、パラベンアレルギーとは判断できない

塗った後の刺激感や赤みがあっても、その原因をパラベンだけに決めつけることはできません。皮膚の状態や、ほかの成分の影響も考える必要があります。

相談時には、使った製品名、塗った場所、症状が出るまでの時間、過去に使えた製品を確認します。赤みやかゆみが出た場合は使用を中止し、医師・薬剤師へ相談してください。

また、パラベンを含まない製品でも、すべての人に刺激やアレルギーが起こらないという意味ではありません。原因の評価と代替品の選択は、皮膚科とも連携して進めたいところです。

ビーソフテンは、医療用の旧名称と市販薬を区別しよう

「ビーソフテン」という名前も、現在は少し整理が必要です。

医療用の旧ビーソフテンクリーム・ローションは、日医工の製品では一般名を用いた販売名に変更されています。一方、市販薬には現在もビーソフテンブランドがあります。

市販のビーソフテンシリーズには、クリーム、αローション、スプレー、泡スプレーがあり、いずれもヘパリン類似物質0.3%を含む第2類医薬品として案内されています。

ただし、これらを「昔の処方薬と全く同じ」と考えるのは避けましょう。購入時には、効能・効果、添加剤、使用上の注意を製品ごとに確認します。現行の市販シリーズにもパラベンが配合されています。

関連:ビーソフテンクリーム・ローションの販売名変更について

OTC類似薬の見直しで、ヘパリン類似物質はどうなる?

保湿剤の選択と費用相談をイメージした薬と小さな家

2026年9月30日付の厚生労働省の案内では、2027年3月1日から、対象となるOTC類似薬に薬剤費の4分の1の別途負担を求める制度が始まります。ヘパリン類似物質も対象成分です。

これは「ヒルドイドが全面的に保険適用外になる」という意味ではありません。対象品目と使用目的、対象外の条件を確認する制度です。

同じ保湿剤でも、患者さんの状況で扱いが変わる

たとえば、子どもへの処方や、がん治療に関連する皮膚障害への使用などには、別途負担の対象外となる条件があります。

長期使用では、アトピー性皮膚炎の治療で、医師の指示の下で毎日使用し、通年の継続使用が確認される場合などが該当します。半年間の使用実績と今後の通年使用の必要性を医師が確認する考え方も示されています。単に長く処方されているだけでは、対象外になるとは限りません。

さらに、一定の全身療法の治療歴などの条件を満たす重症例には、2028年度末までの経過措置があります。これも「保湿剤は全員、当面追加負担なし」という扱いではありません。

パラベンアレルギーだけで、追加負担の免除を約束しない

添加剤アレルギーへの対応と、制度上の負担判定は別に確認します。「市販薬が合わないから必ず追加負担なし」と説明するのは避け、処方の目的と対象外条件を医師と確認します。

薬局では、まず治療に合う製品を考え、そのうえで費用を説明する順番が大切です。

制度の詳しい内容は、こちらでまとめています。

OTC類似薬の追加負担は誰にかかる?対象外の条件と処方箋の○・-を具体例で解説
OTC類似薬の追加負担は誰にかかる?対象外の条件と処方箋の○・-を具体例で解説こんにちは、薬剤師のしぐです。「同じ薬なの…

市販薬へ切り替えるなら、成分だけで決めない

「同じヘパリン類似物質なら、どれでもいいですよね?」

市販薬を選ぶときにも、ここは一歩踏み込んで確認したいところです。

確認項目薬局で確認したいこと
使用目的市販薬の効能・効果の範囲で対応できるか
製品の中身ヘパリン類似物質の濃度、ほかの有効成分、添加剤
使い心地今まで使っていたものは油性・乳剤性・水性のどれか
皮膚の状態赤み、強いかゆみ、ジュクジュク、亀裂などがないか
使用量と費用必要な量で続けた場合の費用と、使いやすさ

なお、ヘパリン類似物質を含む製品には医薬部外品もあります。医療用医薬品、一般用医薬品、医薬部外品は区分が異なるため、同じ成分名が書かれているだけで、治療薬として同等とは判断できません。

市販薬で対応する場合も、症状が改善しないときや悪化したときは受診につなげます。ビーソフテンの市販シリーズでは、5~6日使用しても改善しなければ使用を中止し、相談するよう案内されています。

しぐ的まとめ|保湿剤選びは「続けて使えるか」まで

ヘパリン類似物質は、薬局でよく扱う薬です。だからこそ、つい「いつもの保湿剤」で説明が終わってしまいがちです。

でも、白いローションか透明なローションか、パラベンを含むか、ポンプを使いやすいか。患者さんにとっては、毎日の使い勝手を左右する違いがあります。

OTC類似薬の見直しが始まっても、成分名と値段だけで製品を選ぶのではなく、皮膚の状態に合い、無理なく続けられるものを選ぶ視点は変わりません。

「どこに塗っていますか?」
「べたつきや、しみる感じはありませんか?」
「今の容器で使いやすいですか?」

そんな確認を重ねながら、治療と暮らしの両方に合う保湿剤を考えていきたいですね。

よくある質問

ヒルドイドとヘパリン類似物質は別の薬ですか?

ヘパリン類似物質は有効成分の名前で、ヒルドイドは製品名です。同じ成分・濃度でも、基剤や添加剤、容器が異なる場合があります。

ヒルドイドソフト軟膏とクリームは、どちらが強いですか?

強さで選ぶ関係ではありません。有効成分の濃度はいずれも0.3%です。基剤と使用感の違いを踏まえ、皮膚の状態や好みに合わせて選びます。

パラベンを含まないヘパリン類似物質製剤はありますか?

クリーム0.3%「ラクール」は、確認した電子添文の添加剤欄にパラベンの記載がありません。同社のローションには記載があるため、剤形まで確認してください。

ヒルドイドゲルは乾燥肌の保湿に使えますか?

電子添文には皮脂欠乏症の適応がありません。他のヒルドイド製剤と同じ保湿用として自己判断で置き換えないでください。

OTC類似薬の制度で、ヒルドイドは保険が使えなくなりますか?

全面的に保険適用外になる制度ではありません。対象薬には原則として別途負担が生じますが、患者さんの年齢、使用目的、長期使用の条件などにより対象外となる場合があります。

がん患者なら、保湿剤の追加負担はありませんか?

がん治療に関連する状態への使用など、条件を確認します。がんと関係のない症状への使用や、過去にがんの診断歴があるという理由だけでは、対象外とは限りません。

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過去記事もおもしろいので

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薬剤師のしぐです。

乾燥の季節。いろいろな薬局さんでいろいろな保湿剤を調剤、販売する季節です。

今回のテーマはそんな保湿剤の中で定番中の定番ヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉です。

数年前から、「医療関係者が化粧下地に使ってる」やら「処方患者ではない家族が使用する」やらで結構処方量を制限されるているこの医薬品。

このヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉シリーズは、意外と薬価が高かったりするので、こどもの皮膚の乾燥で処方してもらい、こども医療で手に入れる、、、という、よくない親御さんもいるとかいないとか。

実は、今話題の、アンサングシンデレラでもこのヒルドイド・ヘパリン類似物質にはふれられています!!

各剤形の特徴や、ヒルドイドソフト軟膏でかぶれちゃったパラベンアレルギーの患者への対応についてもまとめていきます〜

ヒルドイドはゲルから軟膏、クリーム、外用液、泡などイロイロありますからね、、、

ヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉について

ヘパリン類似物質はムコ多糖類の一種で、皮膚組織の血流増加や吸湿による角層への水分付与により、血流増加、血行促進作用、抗炎症作用、保湿作用を示します。

これらの作用により、皮脂欠乏症や乾皮症、外傷後の腫脹等に広く使用されます。

ちなみに、なんでヘパリン類似物質に保湿効果があるのか。ヘパリン類似物質の保湿作用は、角質細胞間脂質のラメラ構造の回復促進、天然保湿因子の増加が関与していると考えられてるみたいです。まあ、難しいので、しっかりした根拠のある保湿効果ってことで。

ヘパリン類似物質製剤〈ヒルドイド〉には、ゲル・クリーム・ローション・フォーム等複数剤形があり、医療用医薬品・一般用医薬品・医薬部外品の外用剤があります。

ヘパリン類似物質〈ヒルドイド〉各種剤形について

それぞれの剤形の特徴だよ。

ゲル:ヒルドイドゲル、ビーソフテンゲルetc

ベタつきが少なく、乾燥して薄い膜を形成する。

  • 先発品:12.9円/g
  • 後発品:6.1円/g

っていうか、ヒルドイドゲルってあるんだね!!知らなかったーーーー。

みたことあります?自分はこの10年以上の薬剤師人性で1度もない。ヒルドイドのゲル製剤。

このまとめ作ってる時に初めてみた。あーーーびっくり。
いろんな本で確認しちゃったよ。でも、ホントにあるっぽい。

ほらほら。今日の治療薬2019にのってるから間違い無いです

そして、このヒルドイドゲルが他のヒルドイド製剤にくらべてあまり目にしない理由。ご存知ですか??

そこは、その適応症にあるのでした、、、

W/O型クリーム:ヒルドイドソフト軟膏、ヘパリン類似物質油性クリームetc

油中水型ってやつ。軟膏とクリームの間な使用感。

軟膏という名称がついてる分ベタつきが多いけど、それだけ皮膜効果も高いです。

  • 先発品:22.2円/g
  • 後発品:5.3〜8.0円/g

1番よく見るよね。ヒルドイドソフト軟膏。ちなみにこのヒルドイドソフト軟膏。

名前は軟膏だけど、実際はクリーム剤なんだよね。
混乱するけど、ヒルドイドソフト軟膏はクリームなんです。

ヒルドイドソフト軟膏が発売されたのは1996年。

この頃にはまだ軟膏とクリームの明確な基準がなかったんだとか。それで軟膏という薬品名で販売されたけど、現代の細かな基準で分類すると、クリーム剤に分類されちゃうっていうこと。

ヒルドイドを含めて、結構古くからあるお薬は先発品でも後発品でもない「準先発品」っていうくくりになるんですよね。知ってましたか?この言葉。

ヒルドイド類以外にも、「強力ポステリザン軟膏」だったり「マーズレン配合顆粒」だったりがこの準先発品にあたります。

O/W型クリーム:ヒルドイドクリーム、ヘパリン類似物質クリームetc

水中油型ってやつ。ヒルドイドのクリーム。ベタつきは比較的多め。皮膜効果も高め。

  • 先発品:22.2円/g
  • 後発品:5.3〜8.0円/g

ヒルドイドソフト軟膏のが主流すぎて、あんまりみないですよね。

以前までは20gチューブだったんだけど、比較的最近25gチューブに統一されました。
たぶん同じくらいの時かな?それまでけっこうきつめだった臭いが改善されて、無臭に近づきました。

ちなみにウチの子どもも、自分も、ヒルドイドクリームを顔に使用するとヒリヒリ?ちくちく?する体質みたい。なんか保湿剤なのにカピカピするんだよね。

ただ、自分的にこのヒルドイドクリームが1番いい感じ。保湿剤としての効果は他のヘパリン類似薬よりも劣る感ありますが、テカテカせず、肌になじんでイイ感じ。

これぞまさに「化粧下地」という感じがします!使いませんけどね?

化粧しないし。あまり言うと非難を浴びます。化粧下地。

ってか化粧下地には保湿効果が高い方がいいのかな。わかりません、、、。

ローション(乳剤性):ヒルドイドローション、ヘパリン類似物質ローション「ラクール」

よくない人たちから、乳液と例えられるやつ。ベタつき、皮膜効果は真ん中くらい。

  • 先発品:22.2円/g
  • 後発品:5.3〜8.0円/g

ローション(溶液性):ビーソフテンローション、ヘパリン類似物質ローションetc

よくない人たちから、化粧水と例えられるやつ。ベタつき少なめ、皮膜効果少なめ。

  • 先発品:22.2円/g
  • 後発品:5.3〜8.0円/g

ここの乳剤性と溶液性の違いにこだわってる処方医は意外と多く、先発品のヒルドイドローションとビーソフテンローションを使い分けてる処方も多々みますよね。

なので、同じ処方箋内でヒルドイドローションとビーソフテンローションの両方が処方されることもあります。

後、調剤薬局泣かせなのが「ヒルドイドローションには25g包装と50g包装があるけど、 GEには50g包装しかない」こと。

ヒルドイドローション25g刻みでの処方があると、必然的にGE変更が難しくなるんだよね。
最後にココ関連の小ネタも書いたので最後までお付き合いくださいね〜

もとが準先発品なので、そこまでガンバって変更する必要があるのかって言われるとね。まあそうなんですけどね。可能な限り変更していきたいですよね。調剤報酬的にね。

フォーム(泡状スプレー):ヒルドイドフォーム、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーetc

比較的新しい剤形。伸びがよく、広い範囲に使いやすい。ベタつき、皮膜効果少なめ。

あ、ちなみに「外用スプレー」と「外用泡状スプレー」がありますが、ここの一般名は同じなんです。【般】ヘパリン類似物質スプレー0.3%で処方が来た場合は、どちらで調剤してもいいってこと。

外用の難しいところですよね。
ローションの乳剤タイプと溶液タイプといいね。

  • ヒルドイド:22.2円/g
  • ヘパリン類似:14.7円/g

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの方が先に発売した異例の剤形。

そして、ヘパリン類似物質の方は全て100g/本なのに対して、ヒルドイドフォームは92g/本という、すごく、GE変更できないようにしたのでは!?と疑ってしまう量。

コチラのヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレーのGE変更について、いろいろな関係各所へ確認を行い、薬局でのGE変更の可否についてまとめた内容がコチラ!!

ヒルドイドフォームはジェネリックへ変更できる?92g→100gの疑義照会と変更調剤を解説【2026年版】
ヒルドイドフォームはジェネリックへ変更できる?92g→100gの疑義照会と変更調剤を解説【2026年版】薬剤師のしぐです…

ヒルドイドフォームだけ「ガスタイプ」。他の泡状スプレーは「ノンガスタイプ」です。

それぞれ使用時の注意点が異なるので、一覧にしてみたよ。

フォームスプレー【ガスタイプ】:ヒルドイド

  • 使用時は容器をよく振る
  • 横向き、逆さでの使用はしない
  • 火気の近くでは使用しない
  • 廃棄する際はガス抜きをする

フォームスプレー【ノンガスタイプ】

  • 使用時に容器は振らない
  • 逆さにして使用しない
  • 水で洗わない
  • 初回使用時は、まっすぐ立てて3〜4回空噴霧する

とりあえずヒルドイド関連のご紹介はこんな感じーーーー。

保湿剤は入浴後やシャワーの後、水分が角質に残っているうちに塗布するのが効果的!という考え方が主流なのですが。最近の研究では「入浴直後と一定時間後に塗布した場合の保湿効果に大きな差はない」という報告も出ています。

パラベンアレルギー患者へのヒルドイドの処方

そしてこの話。

正直、パラベンって全く知らなかったわたし。
今お勉強していて、まとめてるところです。

数日中には、まとめますので。しばしお待ちください。

んで、前回ヒルドイドクリームを初めて処方された患者さんが、処方箋を持ってきてこう言いました。

「前回のお薬が肌に合わなくて、先生に相談したら『パラベンの関係かな?薬局で【ラクール】のGEを用意してもらうといいよ』と言われてる。取り寄せをお願いできますか?」

なんだって。それは、つまり、そういうことだよね?
世にいう、パラベンフリーってやつでしょ?そういうこと??

ちなみにパラベンって「パラオキシ安息香酸エステルの総称」で、医薬品や化粧品に用いられる防腐剤なんだよね。殺菌力の強さは下記の通り。

イソブチルパラベン → ブチルパラベン → 

          プロピルパラベン → エチルパラベン → メチルパラベン

そして、ヒルドイドクリームやらの添付文書がこんな感じ。

まずはヒルドイドクリームと、ソフト軟膏。

おおー。パラベン入ってるね。
ちなみに、得意な菌の範囲が少し違ったりするので数種類のパラベンを混ぜるんだって。

あと、あれなんですね。添付文書上成分はどっちも「ヘパリン類似物質クリーム」ですね。
そこは、細かく表記はしないんだ。

ヒルドイドソフト軟膏に入ってる「サラシミツロウ」。

この謎の成分で、油性を高めるらしい。

そしてヒルドイドのGEで1番有名?メジャー??な日医工さんのものがこちら。

おおーーーー。パラベン!!
そして成分表記にはちゃんと「油性」ってついてるんだね。ちゃんと?なのかな。

そして話題のラクールさんがこちら!

すごいなーラクールさん。まさにパラベンフリー。
それを知ってる先生もまたすごい。日々勉強ですね。ホントに。

ローションには入ってるんだね。パラベン。

あ、あともう1つ自分がこのラクールさんを尊敬&疑問視してるところ。

さっきは「ない」って書いたけど、実はヒルドイドローションのGEの25g包装。このラクールさんは作ってくれてるんです!!それがこちら!

なんじゃこの包装、、、。え?クリーム入ってんの?これ?
まさか使いまわし??どゆこっちゃ。

なんか、いろんな意見や質問、不安等出ちゃいそうなので、自分の薬局では採用を見送っているのでした、、、。

今回はこんな感じーーー!

実際こどもにけっこう使用してるのですが、、、サラサラしてるビーソフテンローションがのびもよくて使いやすいかな。

効果的にはたしかにヒルドイドソフト軟膏が1番かな。感覚的に。

医療関係者が「化粧下地」だったりに使って問題になり、今や保険請求の上限量が少量になってきているこの薬剤。

ホントに必要な人への処方量にも上限があったり、いろいろ厳しくなってきてます。

ではではーーーしぐでしたっ

コメント

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