頭痛でロキソニン?適応について!市販薬との比較も。

こんばんはーーしぐです。

今回は、老若男女問わず、必ずと言っていいほど服用したことがあるであろう医薬品
ロキソニンについて!
自分も風邪での喉の痛みにはまずロキソニンを服用してしまいます。
やっぱり効き目も良くて、使いやすいですよね。

ロキソニン錠60mg(ロキソプロフェンナトリウム)

ロキソニンの主成分は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」という成分で、1986年に第一三共が承認を得て誕生しています。なんと、ドラゴンクエストと同い年なのです!!

解熱鎮痛剤としてすごく汎用されるお薬で、2011年に「ロキソニンS」の名称でこちらも第一三共から、OTCとして一般販売が開始されました。

医療用・市販薬ともにみなさんご存知のピンク色のあの錠剤!ですね

ロキソニン錠の適応

主な作用は鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用で、関節リウマチや腰痛症、歯痛や術後の消炎鎮痛、上気道炎の解熱鎮痛に適応があります。同類の薬の中では特に鎮痛作用が強く整形外科や歯科など鎮痛効果が求められる診療科でよく使われます。痛み全般に汎用されていて、保険適応をとっていない頭痛なんかにも良く処方されます。

自分的におもしろいなーって思うのが、保険調剤で使うロキソニン錠には頭痛の適応がないのに、OTCのロキソニンSは頭痛の適応を持ってるんですよね。
まあ市販で痛み止め使うって言ったら頭痛やら生理痛やらだいぶ限られちゃいますからね。

ロキソプロフェンの作用機序・副作用

アラキドン酸からプロスタグランジン類生合成の過程で必要となるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、プロスタグランジン類の合成を抑制します。プロスタグランジンの中でも、特にプロスタグランジンE2(PGE2)は起炎物質・発痛増強物質です。NSAIDsは主にPGE2の合成抑制によって鎮痛・解熱・抗炎症作用を発揮します。

解熱鎮痛剤全般に言えるのですが、胃腸障害の副作用がつきものです。これは解熱鎮痛剤がその作用を発揮するために胃粘膜の防御因子でもあるPGE2を阻害することで発生するので、ロキソプロフェンも胃粘膜へのダメージは発生します。 なので、胃潰瘍や胃炎の治療中には使用しないのが望ましいでしょう。

PGE2の作用は、血管拡張・発熱・胃粘液分泌・気管支拡張・利尿作用等多岐に渡ります。

ロキソプロフェンは「プロドラッグ」と言われるタイプの薬で、胃に入ってきた段階では痛み止めとしての効果を持っていません。
飲み込んで血液中に吸収されて、活性化されてから薬理作用を発揮します。

このため胃粘膜に対する負担がほかの痛み止めに比べて軽減されていると言われています。
実際自分も何度も服用していて、胃痛や腹痛等出たことはないですねーー。
でも、副作用予防のためにしっかり食後に服用しましょうね!

あと肝臓・腎臓・心臓でのプロスタグランジン系の関係で、各臓器機能障害患者へはあまり使われないです。

OTCでのロキソニン(ロキソプロフェン)とそれぞれの特徴

OTCのロキソプロフェンは、適応が頭痛や生理痛、歯痛や筋肉痛といった一般的な痛みになります。それぞれの特徴が下記の通り。

ロキソニンS

市販のロキソプロフェン。12錠で700円前後。すごく破格ですよね!!
発売当初はそのコスパの高さにすごく驚かされました。

含有成分はロキソプロフェンのみで、ほぼほぼ医療用のロキソニン錠と同等ですよね。
1回1錠、1日2回まで、更に症状が出た場合は4時間以上あけて3回目が使えます。

ロキソニンSプラス

ロキソニンSに酸化マグネシウムを少量追加した処方。
酸化マグネシウムが胃酸を中和することで胃の中を少しだけアルカリ性に傾けることでロキソプロフェンの吸収を早めます。また、胃酸を中和することで胃酸が与える胃への負担も減らしてくれるという優れもの。

普通のロキソニンより早く効き、胃腸障害も緩和できるロキソニン、といった感じ。
12錠で750円前後。相変わらずコスパがいいですねー。
1回1錠、1日2回まで、更に症状が出た場合は4時間以上あけて3回目が使えます

ロキソニンSプレミアム

頭痛にターゲットを絞ったプレミアム処方のロキソニン。
ロキソプロフェンの量はそのままに、鎮静成分であるアリルイソプロピルアセチル尿素とカフェインを配合することで頭痛に対してより効果的になっています。
また、胃酸を中和して胃への負担を軽くする成分メタケイ酸アルミン酸マグネシウムも配合。これにより吸収のスピードも高めています。

一応カフェインは入ってますが、鎮静成分の配合により眠気が出る処方となっており服用後は自動車の運転や機械の運転は禁止されていることに注意が必要です。
12錠で750円前後。24錠で1250円前後。

また、ロキソニンSプレミアムだけ1回に2錠という用法となっている点にも注意が必要です。
ただ、プレミアム2錠と他ロキソニンS類1錠とのロキソプロフェンの量は同じとなってます。
1回2錠、1日2回まで、更に症状が出た場合は4時間以上あけて3回目が使えます。

ロキソニンS以外にも、ロキソプロフェンが配合された市販薬はいくつか出てきてますよね。風邪薬と一緒にいくつか服用する際は成分が重複しないように注意してください〜。

処方箋薬としてのロキソニンの話に戻りますが、1回2錠での処方ってあんまり見ないですよね?でも用法用量ではこの量でも問題ないんですよね。

これまでに「抜歯後の鎮痛」「痔の手術後の鎮痛」あたりだったかな?

で1回2錠での処方を見たことがあります。患者さんへの痛みの状況の聞き取りが大事になりますねー。

医療用ロキソニン錠60mgの適応外処方について

これこそほぼほぼ見ない処方ですが、「頻尿にロキソニン」の適応外処方も意外と有名だったりします。副作用の尿閉を狙っての処方なんだとか。「泌尿器科」から「寝る前」の用法で処方箋が出ていたら、この適応外処方の可能性が高いですよね。

ほとんど見ないけど、いざ処方を受けた際に知ってるか知らないかでは疑義照会のしかたがけっこう違ってくるので覚えておいて損はないです。自分はこれまでに1回だけこの処方を受けたことがあります。確か大学病院の処方箋だったかなー。

こんな感じですねーーー。
処方する医師の間でも、
「効果・副作用・価格のバランスが絶妙」「効きが良く、副作用が少ない」
「1錠でしっかり効く」「自分が服用する際もロキソニンを選ぶ」「穏やかにしっかり効く」
という理由で好評みたいです。

ではではーー。しぐでしたっ

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