アジマイシン点眼液の使い方|結膜炎は7日、眼瞼炎・麦粒腫は14日【2026】

薬剤師のしぐです。
アジマイシン点眼液1%(一般名:アジスロマイシン水和物)は、細菌による結膜炎や眼瞼炎、麦粒腫(ものもらい)、涙嚢炎に使うマクロライド系抗菌点眼薬です。
この薬で最も間違えやすいのが、病名によって点眼期間が異なること。そして、途中から点眼回数が変わることです。
| 対象疾患 | 1〜2日目 | 3日目以降 | 合計期間 | 承認上の対象 |
|---|---|---|---|---|
| 結膜炎 | 1回1滴・1日2回 | 1回1滴・1日1回を5日間 | 7日間 | 成人、7歳以上の小児 |
| 眼瞼炎 | 1回1滴・1日2回 | 1回1滴・1日1回を12日間 | 14日間 | 成人 |
| 麦粒腫 | 1回1滴・1日2回 | 1回1滴・1日1回を12日間 | 14日間 | 成人 |
| 涙嚢炎 | 1回1滴・1日2回 | 1回1滴・1日1回を12日間 | 14日間 | 成人 |
つまり、どの疾患でも最初の2日間は1日2回。3日目から1日1回へ減らし、結膜炎なら7日目、眼瞼炎・麦粒腫・涙嚢炎なら14日目で終了するのが基本です。
処方された病名や医師の指示がわからない場合は、自己判断で7日または14日を選ばず、処方元か薬局へ確認しましょう。

アジマイシン点眼液とは?
有効成分のアジスロマイシンは、細菌の50Sリボソームサブユニットに結合し、たんぱく質の合成を妨げることで抗菌作用を示します。
細菌性眼感染症に使う薬であり、ウイルス性結膜炎やアレルギー性結膜炎に抗菌薬が直接効くわけではありません。「目が赤い」「目やにが出る」だけで、以前の残りを自己判断で使うのは避けてください。
アジマイシン点眼液は粘性があるため、眼の表面にとどまりやすく、点眼回数が比較的少ないことが特徴です。一方で、濁りや粘りがあり、使用前に振る必要があります。
結膜炎と眼瞼炎・麦粒腫は何が違う?

結膜炎:白目とまぶたの裏側の炎症
結膜は、白目の表面とまぶたの裏側を覆う薄い膜です。細菌性結膜炎では、充血や目やに、まぶたがくっつくなどの症状がみられます。
ただし、結膜炎には細菌性だけでなく、ウイルス性やアレルギー性もあります。強いかゆみが中心ならアレルギー、周囲に同じ症状の人がいる、発熱やのどの痛みを伴う場合などはウイルス性も考えられます。症状だけでの断定はできません。
アジマイシンの承認用法は、成人と7歳以上の小児に対して計7日間です。
眼瞼炎:まぶたの縁の炎症
眼瞼炎は、まつ毛の生え際やまぶたの縁に起こる炎症です。赤み、腫れ、かゆみ、異物感、目やに、かさつきなどがみられます。
結膜炎が主に眼球表面側の病気なのに対し、眼瞼炎は「まぶた側」が中心。この違いから、アジマイシンの承認用法では計14日間となっています。
麦粒腫:まぶたの腺に起こる細菌感染
麦粒腫はいわゆる「ものもらい」で、まぶたの皮脂腺や汗腺などに細菌が感染し、限局した赤み、腫れ、痛み、膿点がみられる病気です。
よく似た「霰粒腫」は、主にマイボーム腺が詰まって生じるしこりで、必ずしも細菌感染が原因ではありません。麦粒腫と霰粒腫では治療が異なることがあるため、残っている抗菌点眼薬を自己判断で使わないようにしましょう。
アジマイシンの麦粒腫に対する承認用法は成人で計14日間です。膿がたまっている場合などは、点眼だけでなく処置が必要になることもあります。
涙嚢炎:涙の通り道にある涙嚢の感染・炎症
涙嚢炎では、目頭付近の赤み、腫れ、痛み、膿性の分泌物などがみられます。アジマイシンの承認用法は成人で計14日間ですが、涙の通り道の閉塞などが関係する場合は、点眼以外の治療が必要になることがあります。

正しい使い方:点眼前に「下向きで数回振る」
アジマイシン点眼液は、次の手順で使います。
- 石けんで手を洗う。
- キャップを閉めたまま、容器を下向きにして数回振る。
- キャップを開け、容器の先がまぶた・まつ毛・眼球に触れないよう1滴点眼する。
- 点眼後は静かに目を閉じる。
- 目頭の少し内側(涙嚢部)を1〜5分ほど軽く押さえる。
- 目の周りへあふれた液は、清潔なティッシュなどで拭き取る。
振るときはキャップを開けてからではなく、キャップをしたまま下向きにするのがポイントです。
1回は1滴で十分です。たくさん入れても効果が高まるわけではなく、目からあふれる量が増えてしまいます。

ほかの目薬や眼軟膏と一緒に使うとき
ほかの点眼薬を併用する場合は、少なくとも5分以上あけます。点眼順について個別の指示がある場合は、その指示を優先してください。
一般に眼軟膏は、先に入れた点眼薬をはじいたり吸収を妨げたりしないよう、点眼薬の後に使用します。ただし、処方時に順番を指定されている場合はそちらに従います。
点眼薬の一般的な順番については、関連記事の「カリーユニ点眼名称変更!成分名へ。点眼時の順番等、要点」も参考にしてください。
点眼を忘れたとき
気づいた時点で1回分を点眼します。ただし、次の点眼時間が近い場合は忘れた分を飛ばし、次の1回分から再開してください。
2回分を一度に点眼したり、回数を勝手に増やしたりはしません。特に「最初の2日間は1日2回、3日目から1日1回」という切り替えを、カレンダーやスマートフォンに記録しておくと安心です。
主な副作用と受診の目安
比較的みられやすいのは、点眼時のしみる感じ、刺激感、不快感などです。薬液に粘性があるため、点眼直後に一時的にかすんで見えることもあります。見え方が戻るまでは運転や危険な作業を避けてください。
一方、次の症状は使用を中止し、速やかに眼科へ相談する目安です。
- 霧視が続く、または悪化する
- 強い異物感や眼痛がある
- まぶたや目の周囲が強く腫れる
- じんましん、息苦しさ、ふらつきなどが出る
- 数日使っても改善しない、または症状が悪化する
電子添文では、角膜障害に注意し、霧視・異物感・眼痛などが現れた場合は直ちに中止して受診するよう注意喚起されています。アジスロマイシンや他のマクロライド系・ケトライド系抗菌薬でアレルギーを起こしたことがある人は、必ず医師・薬剤師へ伝えてください。
14日を超えて使ってもよい?
自己判断での延長は避けます。
抗菌薬を必要以上に長く使うと、薬が効きにくい耐性菌が増える原因になります。厚生労働省の留意事項でも、結膜炎は7日間、眼瞼炎・麦粒腫・涙嚢炎は14日間で投与を終え、症状が残る場合は漫然と継続せず、別の治療への切り替えを検討することが示されています。
症状が早く改善しても、自己判断で中止せず処方どおり使用する一方、期間を過ぎても残っている薬を続けるのも避ける。この両方が大切です。
コンタクトレンズは装着したままでよい?
細菌性結膜炎や麦粒腫などの治療中は、コンタクトレンズが刺激になったり、レンズやケースが汚染源になったりする可能性があります。原則として装用を休み、再開時期は眼科医へ確認するのが安全です。
自己判断で「点眼後すぐ装着」せず、メガネで過ごしましょう。感染時に使っていた使い捨てレンズやレンズケースの扱いについても、眼科医の指示を確認してください。
保管と取り扱いの注意
- 室温で保管する
- 子どもの手の届かない場所に置く
- 容器の先を目やまつ毛に触れさせない
- 他人と共用しない
- 開封後に余った薬を、別の目の症状へ自己判断で使い回さない
保管方法は薬袋や製品の表示を優先してください。

よくある質問
アジマイシン点眼液は結膜炎なら何日使いますか?
成人および7歳以上の小児では、最初の2日間は1回1滴を1日2回、その後5日間は1日1回で、合計7日間です。医師から別の指示がある場合は、その指示を優先してください。
麦粒腫(ものもらい)なら何日使いますか?
成人では、最初の2日間は1回1滴を1日2回、その後12日間は1日1回で、合計14日間です。霰粒腫とは治療が異なることがあるため、自己判断で使い分けないでください。
3日目から1日1回に減らして大丈夫ですか?
はい。アジマイシンは、承認された用法自体が3日目から1日1回です。症状が残っていても、自分で1日2回を続けないでください。
使用前に振る必要がありますか?
はい。キャップを閉めたまま容器を下向きにし、数回振ってからキャップを開けて点眼します。
点眼するとしみます。続けても大丈夫ですか?
軽い刺激感は副作用としてみられることがあります。ただし、強い痛み、続く霧視、強い異物感などがある場合は、角膜障害の可能性があるため直ちに使用を中止し、眼科へ相談してください。
ほかの目薬とは何分あけますか?
少なくとも5分以上あけます。眼軟膏も併用する場合は、一般に点眼薬の後に使いますが、医師や薬剤師から指定された順番を優先してください。
症状が治ったら途中でやめてもよいですか?
自己判断で中止せず、指示された期間を守ってください。反対に、7日または14日を超えて余った薬を自己判断で続けることも避けましょう。
7歳未満の子どもにも使えますか?
結膜炎では、電子添文上、低出生体重児・新生児・乳児・幼児を対象とした臨床試験は実施されていません。眼瞼炎・麦粒腫・涙嚢炎では小児を対象とした臨床試験がありません。処方された場合は、年齢や病名を含め医師の指示を必ず確認してください。

まとめ
アジマイシン点眼液の最大のポイントは、病名により使用日数が異なることです。
- 結膜炎:最初の2日間は1日2回、その後5日間は1日1回。合計7日間
- 眼瞼炎・麦粒腫・涙嚢炎:最初の2日間は1日2回、その後12日間は1日1回。合計14日間
- キャップをしたまま容器を下向きにし、数回振ってから使う
- 点眼後は1〜5分閉眼し、目頭を軽く押さえる
- ほかの点眼薬とは5分以上あける
- 霧視、強い異物感、眼痛が出たら中止して受診する
- 自己判断で中止・延長・再使用しない
点眼回数の切り替えがある薬だからこそ、薬袋へ「1〜2日目」「3日目以降」を具体的に記載してもらうと間違いを防ぎやすくなります。わからなくなった場合は、遠慮なく処方元や薬局へ確認してください。
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過去の内容はコチラ
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薬剤師のしぐです。
久しぶりに目薬!新薬のアジマイシン点眼液が発売になってますからね〜。
今回は使い方が特殊なところもあるので、専用の資料にそって簡単に使い方を説明して行きます。

ちなみに、以前書いた眼科系の内容はこちら!

新発売のアレジオンLXだったり

ムコスタ点眼液の苦味だったり!
今回はアジイマイシン点眼液1%について!まとめます。
アジマイシン点眼液1%とは
15員環マクロライド系抗生物質のアジスロマイシンが成分です。
そう、アジスロマイシンと言えば「ジスロマック」ですね。
内服の抗生剤の中でも異質なジスロマック。
「3日間服用で1週間効果が持続するジスロマック錠」や「単回投与で1週間効果が持続するジスロマックSR」
その目薬版が、このアジマイシン点眼液ですね。
アジマイシン点眼液の添加物
添加剤としてポリカルボフィルが配合された製剤であり、ウサギでは結膜、角膜、眼瞼への移行性および滞留性が良好であることが認められたとのことです。
以前書いた防腐剤についてはこちら!

アジマイシン点眼液の適応症
適応症は、こちら
- 結膜炎
- 眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎
2くくりに分けたけど、それぞれ点眼日数が異なります。
ちなみに、「無菌化療法」の適応はないみたいですね。
適応症による点眼日数
結膜炎での点眼回数
通常、成人及び7歳以上の小児には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼する。
眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎での点眼回数
通常、成人には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼する。
結膜炎なら計7日。
それ以外なら計14日ってことですね。

先ほど紹介した、内服薬のジスロマック同様効果が持続的なこの成分。
他の抗生剤点眼液が1日4回前後使用するのに、このアジマイシン点眼液は使用開始2日だけ1日2回、それ以降は1日1回っていうもんだから!!すごいよね。
アジマイシン点眼液の保管方法
直射日光と湿気を避けて、開栓前は冷蔵庫(2~8℃)で保管し、開栓後は室温(1~30℃)で保管してください。
未開封での保管温度は2〜8℃。
開封しても1週間、長くても2週間しか使用しないから、開封後は常温でも大丈夫。
てことね。
アジマイシン点眼液使用時の注意点
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
- キャップをしたまま点眼容器を下に向け、数回振ってからキャップを開けて点眼すること。
- 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。

下向きでの振り方だったり、保管方法だったり、なかなか珍しいよね。
服薬指導が重要になりそう。
アジマイシン点眼液の薬価
1mlで302.2円。1本2.5ml入ってるので、1本で755.5円ですね。
5本入り包装と10本入り包装があるので、在庫金額的にも良心的ですね。
使用し忘れた場合の対応
1回に2滴点眼したり、1日に指示された回数を超えて点眼してはいけません。 その日のうちに気づいた場合は、すぐに1回1滴を点眼する。
ただし、次の点眼する時間が近い場合は1回飛ばして、次の時間に1回1滴を点眼する。 翌日に気づいた場合は、前日分は点眼せず、当日分の1回1滴1日1回または2回分を点眼する。
とりあえず、今回は「アジマイシン点眼液」について、こんな感じ!
簡単に、ね。
しぐでしたっ


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