バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉予防投与を適応追加申請!コロナウイルスと同時感染に備えよう

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薬剤師のしぐです。

先日、コロナウイルスとインフルエンザウイルスに同時感染患者が現れているというニュースをいくつかみました。

韓国やメキシコで、複数名確認されているようです。
https://www.cnn.co.jp/world/35161013.html

同時流行が1番恐ろしいですが、可能な限り手洗いうがいを中心に予防を行うことでコロナウイルス・インフルエンザウイルスの両方に対して万全を尽くしていきましょう。

コチラ、以前まとめたことのある新型コロナウイルス関連の内容です。

コチラは同時流行の恐れがあった新型ブニヤウイルスについて。

そして、今回の内容の中心になるインフルエンザウイルスについてがコチラ。

では、今回はバロキサビル〈ゾフルーザ錠〉の概要から新規「予防投与」の適応追加申請についてまとめます

バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉の適応、効能効果

A型又はB型インフルエンザウイルス感染症

バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉の用法用量

通常,成人及び12歳以上の小児には,20mg錠2錠又は顆粒4包(バロキサビル マルボキシルとして40mg)を単回経口投与する。ただし,体重80kg以上の患者には20mg錠4錠又は顆粒8包(バロキサビル マルボキシルとして80mg)を単回経口投与する。

バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉の作用機序

ゾフルーザは、これまで紹介してきた抗インフルエンザ薬の中で唯一作用機序が異なる医薬品です。

タミフルやイナビルなど、既存の抗インフルエンザ薬の作用機序は「ノイラミニダーゼ阻害作用(NAI)」です。

ノイラミニダーゼとは、「宿主細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが、細胞外へ飛び出すのに必要となる酵素」です。

NAIはこの酵素の働きを阻害することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑制します。

一方、ゾフルーザの作用機序はキャップ依存性エンドヌクレアーゼ(CEN)というインフルエンザ特有の酵素を選択的に阻害するという作用機序を持っています。

このCENは、「キャップ構造を持つ宿主細胞のmRNA前駆体を切断するインフルエンザウイルス特有の酵素」であり、ウイルスのmRNA合成に必要なプライマーとなるRNA断片を生成する働きがあります。

CENを阻害することで、ウイルスのmRNA合成を阻害し、増殖抑制作用を発揮するってわけ。

ちなみにプライマーとはDNAやRNA複製時の起点となる短鎖DNAや短鎖RNAのこと。

バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉のまとめ

1回完結の内服薬としても唯一の製剤。

昨年、満を辞して発売されましたがやはりこれまでの使用成績が少ないことや、耐性ウイルス発現の観点から使用を控えられる状況のようです。でも患者側から処方してほしいという要望は結構あるんだとか。

あと、患者の体重で用量設定が細かく決められている点もなかなか大変。

恥ずかしながら、自分はまだゾフルーザの処方を見たことがないのです、、、。
発売と同時に在庫はしてるんですけどね。なかなか処方されません。

バロキサビル〈ゾフルーザ錠〉に予防投与の新規適応追加申請

厚生労働省は10月16日、新薬の承認可否の審議などを行う薬食審医薬品第二部会を30日にウェブ会議で開催すると発表した。9品目を審議する予定。この中には、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ(一般名:バロキサビル マルボキシル、塩野義製薬)にインフルエンザの予防投与を追加するという下記記載がありました。

ゾフルーザ錠20mg、同顆粒2%分包(バロキサビル マルボキシル、塩野義製薬):「インフルエンザウイルス感染症の予防投与」を対象疾患とする新効能・新用量医薬品。

キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬で、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。1回の経口投与で治療が完結する。予防投与に関する臨床試験も1回投与で実施した。

治療目的での使用にあたり、顆粒剤は現在20kg未満の小児に投与できない。このため塩野義は、適応外使用のリスクがあるとして、顆粒剤をまだ発売していない。今回の予防投与の追加にあたり、錠剤と顆粒剤で体重についてどのような整理をするか注目される。

今回はこんな感じですねー

他の抗インフルエンザ薬の予防投与に関しては「治療用量の半量で、治療日数の倍の日数服用」というのが定番で、この処方が来た場合は予防投与というのが判別可能でした。

このバロキサビル〈ゾフルーザ錠〉に関しては、完全に1回使い切りのため、治療か予防か判別不可になっちゃいますね。自費の処方箋か、保険適用の処方箋か。調剤薬局では判別不可。

ということですね。

みなさま、くれぐれも、コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時感染には気をつけてください。

ではではーしぐでしたっ

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