花粉症治療薬!第2世代抗ヒスタミン薬中心に各薬剤の特徴まとめたよ。処方箋薬10割負担の噂。

薬剤師

薬剤師のしぐです。

前回「花粉症の概要から、治療薬以外でのセルフケアについて」をまとめました。

今回は「病院で処方される治療薬」中心にまとめるよ!

その前に、国の医療費削減のために「湿布薬」や「風邪薬」、「花粉症薬」といった市販薬で対応できるような医薬品についての処方薬を保険適応から外してしまおうという流れになってるのはご存知ですか??

結構、本格的にこの話は進んでるようです。

まあ、花粉症のお薬は医師の処方箋の書き方しだいでなんとかできるかもしれないですが。
みなさん自身で対応できるに越したことはないですよね。

もちろん自分で調べて考えて、自分の選ぶ薬で対応するのもいいと思います。

薬局やドラッグストアで専門家に相談するのもいいと思います。

みなさんの選択肢を広げるための知識になるよう、まとめるよ!!

花粉症の3大症状の発現機序

お薬を使用するにあたって、そのお薬がどの機序で症状を改善するのかは理解しておかないとね。

くしゃみの発現機序

くしゃみはマスト細胞などから遊離したヒスタミンが鼻粘膜近くの神経のヒスタミン受容体に結合し、その刺激によって生じる。

鼻水の発現機序

鼻水は、上記ヒスタミン刺激により副交感神経反射を介して発現する。

鼻閉の発現機序

鼻閉は、マスト細胞などから遊離したロイコトリエンがその受容体に結合することで鼻粘膜の血管拡張や血管透過性亢進、粘液分泌などが起こり引き起こされる。

花粉症の治療は、これらの症状が出る前から治療を始めることで、シーズンを通しての症状が軽くなるというデータが出ています。

「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」でも、第2世代抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬・鼻噴霧用ステロイドを花粉飛散開始日または症状が少しでも表れた時点で治療開始するように推奨されています。

花粉が飛散し、強い症状が出てからでは症状を抑えるのが難しいと言われています。

早めの受診を心がけるようにしましょう!

花粉症に用いられる医薬品:アレルギー性鼻炎治療薬

前回の内容でまとめた通り、花粉症はアレルギー性疾患です。

病院で処方されるお薬は、このアレルギー性鼻炎に適応あるお薬がほとんどになります。

分類と、医薬品をまとめるけど、現在治療の中心である「非鎮静性第2世代抗ヒスタミン薬」だけ細かく特徴なんかもまとめます。

ケミカルメディエーター遊離抑制薬

効果はマイルドで、効果発現も少し時間がかかるお薬。
鼻水、鼻閉に効果あり。副作用少なめ。眠気もほとんどない。

  • クロモグリク酸ナトリウム(インタール等)
  • トラニラスト(リザベン)
  • ぺミロラストカリウム(アレギザール等)

Th2サイトカイン阻害薬

IL-4等サイトカインの放出阻害によるIgE抗体産生抑制作用。

  • スプラタスト(アイピーディー)

鼻噴霧用ステロイド(INS)

局所効果が強く、吸収されにくい。全身的副作用が少なく、効果はしっかりある。
効果発現まで1〜2日かかるが、鼻症状に等しく高い効果がある。

  • べクロメタゾン(リノコート等)
  • フルチカゾンプロピオン酸(フルナーゼ等)
  • フルチカゾンフランカルボン酸(アラミスト)
  • デキサメタゾン(エリザス)
  • モメタゾン(ナゾネックス等)

経口用ステロイド

重症、最重症、難治例などに対して処方されることがある。
副腎皮質抑制等副作用を考慮して短期間での処方が多い。

  • ベタメタゾン・d-クロルフェニラミン(セレスタミン等)
  • プレドニゾロン(プレドニン)

ケミカルメディエーター受容体拮抗薬

ロイコトリエン受容体拮抗薬

鼻粘膜の腫脹抑制により鼻閉を改善する。ロイコトリエンD4により鼻水、くしゃみにも有効。

  • プランルカスト(オノン等)
  • モンテルカスト(シングレア、キプレス等)

プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗薬

鼻粘膜血管透過性の亢進抑制、好酸球湿潤抑制により鼻閉やくしゃみ、鼻水に有効。

  • ラマトロバン(バイナス)

H1受容体拮抗薬

第1世代

くしゃみや鼻水には効果があるが、鼻閉にはあまり効果がない。
副作用の眠気・狡猾は結構強めに出るので注意が必要。

さらに、抗コリン作用も強く緑内障前立腺肥大症といった禁忌も多い。

  • d-クロルフェニラミン(ポララミン等)
  • クレマスチン(タベジール等)

第2世代抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン作用、抗アレルギー作用により鼻水やくしゃみに効果があり、鼻閉に対する効果も持ってる。眠気や口渇、抗コリン作用などの副作用も少なく、長期連用により改善効果が上昇する。

ちなみに、1980年以降に開発された抗ヒスタミン薬が第2世代と言われています。

この第2世代抗ヒスタミン薬も、さらに「非鎮静性」「軽度鎮静性」「鎮静性」に分類されます。

第2世代抗ヒスタミン薬:非鎮静性

ビラスチン(ビラノア)

1日1回で24時間しっかり効果が持続する。

食事による影響を受けるので、「空腹時投与」を徹底する。
ちなみに食後投与でAUCが60%低下するんだよ。

効果発現も速く、効き目もよく、副作用も少ないと言われている。

自分の薬局でも花粉症に困ってる薬剤師が複数人いるのですが、このビラノアはすごく効き目がいい!!と評判です。

「空腹時投与」が徹底できる方には1番オススメです

デスロラタジン(デザレックス)

ロラタジン(クラリチン)の活性代謝物ですね。少し前に、話題になりました。

1日1回。食事の影響は受けないです。

飲み方、効果、副作用的にバランスが取れてますね。

ルパタジン(ルパフィン)

1日1回。食事の影響は受けない。

抗ヒスタミン作用のほかに、PAF受容体拮抗作用も持ってます。
このPAFも、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状を引き起こす要因の1つです。

デザレックス・ビラノアは自動車運転への注意書きはないのに対して、このルパフィンは運転禁止です。花粉症は年代問わず、誰でもかかる疾患なので自動車の運転を日常的に追いこなう方は注意が必要ですよね。

レボセチリジン(ザイザル)

さっきも貼った内容に、このザイザルについても記載してるのでもう1度貼っとくね

1日1回。自動車の運転は禁止

重度の腎障害患者には禁忌です。

ちなみに、処方量が多いこのザイザル。
透析患者への処方で疑義照会したことが何度もあります。

セチリジン(ジルテック)

1日1回。運転禁止

ザイザル同様、重度の腎障害では禁忌

ロラタジン(クラリチン)

1日1回。自動車運転に関する注意の記載はなし。

結構前からある薬だけど、いまだに結構処方されるお薬。

自分も飲んでみた経験ありますが、あまり効かなかったw

フェキソフェナジン(アレグラ)

1日2回。自動車の運転は可。

副作用が少ない分、効果もマイルドなイメージ。

SANOFIさんと日医工さんの共同でAGも販売されてます。

鼻閉改善目的で「プソイドエフェドリン」を配合した「ディレグラ錠」も販売されてます。

ディレグラ錠

1日2回。空腹時服用。

プソイドエフェドリン配合により下記禁忌項目が一気に増えるので注意が必要。

  • 重症高血圧
  • 重症冠動脈疾患
  • 閉塞隅角緑内障
  • 尿閉
  • 交感神経刺激薬による副作用の既往

エピナスチン(アレジオン)

1日1回。運転は注意して行うように。

脳への移行が少なく、中枢性の副作用も出にくい。

エバスチン(エバステル)

1日1回。運転は注意して行うように。

効果は比較的強めなイメージ。

ここ数年ほとんど処方をみないこのお薬。

オロパタジン(アレロック)

1日2回。運転禁止

結構皮膚科領域での処方が多いイメージ。

ベポタスチン(タリオン)

1日2回。運転には注意が必要。

2年前くらいにAGが発売されました。

非鎮静性以外の第2世代抗ヒスタミン薬

非鎮静性だと、下記分あります。が、最近だとほとんど処方されてるのを見ないですよね。

  • ケトチフェン(ザジテン)
  • アゼラスチン(アゼプチン)
  • オキサトミド(セルテクト)
  • メキタジン(ゼスラン)
  • エメダスチン(レミカット)

とりあえず、今回はこんな感じー。

たくさん薬があり過ぎますね。も少しこまめにやってった方が良かったかなー。

改善の余地が多すぎる内容でした。

ではではーーーしぐでしたっ。

コメント

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