どもども。しぐです。
今回はベルソムラ錠について。
間違いなくいい薬なんですけど、唯一の欠点は禁忌が多く、普通に処方される医薬品もけっこうあること。
そんなこんなで、なかなか扱いが難しいベルソムラ錠についてまとめるよ。
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉の適応・効能効果
不眠症
ただ、これのみ。
ベルソムラ錠の有効成分
スボレキサント
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉の作用機序
オレキシン受容体拮抗薬。
オレキシンは生理的に変動している物質で、日中は増加して夜間は減少しています。ベルソムラは覚醒維持に関わるオレキシン受容体に拮抗することで、寝つきをよくし、眠りを維持する働きがあります。
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉各規格の薬価
- 10mg錠:69.3円/錠
- 15mg錠:90.8円/錠
- 20mg錠:109.9円/錠
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉の用法用量
通常、成人にはスボレキサントとして1日1回20mgを、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与する。
ここで注意点があって、このベルソムラ錠には10mgの規格もあるんですよね。
10mgはどういったときに使用するのか!
それが「用法及び用量に関連する使用上の注意」に書いてあります。
用法及び用量に関連する使用上の注意(10mg錠関連部)
CYP3Aを阻害する薬剤 (ジルチアゼム、ベラパミル、フルコナゾール等) との併用により、スボレキサントの血漿中濃度が上昇し、傾眠、疲労、入眠時麻痺、睡眠時随伴症、夢遊症等の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤を併用する場合は1日1回10mgへの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。
併用禁忌にもつながるこの「CYP3Aを阻害する薬剤」。
では、併用禁忌がこちら ↓
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉の併用禁忌
CYP3Aを強く阻害する薬剤
- イトラコナゾール(イトリゾール)
- クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド)
- リトナビル(ノービア)
- サキナビル(インビラーゼ)
- ネルフィナビル(ビラセプト)
- インジナビル(クリキシバン)
- テラプレビル(テラビック)
- ボリコナゾール(ブイフェンド)
た、たくさんある。
この中でも、調剤薬局で普通にお目にかかるのはやっぱりクラリスロマイシンですよね。
ふつーーに。よく、併用薬で見つけて疑義照会!ということがあります。
ちなみに禁忌の理由はコチラ。
スボレキサントの代謝酵素であるCYP3Aを強く阻害し、スボレキサントの血漿中濃度を顕著に上昇させることにより本剤の作用を著しく増強させるおそれがあるため、併用しないこと。
効きすぎちゃうんですよね。代謝酵素のCYP3Aを阻害されちゃうとね。
逆にCYP3Aを強く誘導する薬剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等)も、ベルソムラの薬効を減弱させる恐れがあるので併用注意にのってます。
併用注意や併用禁忌がたくさんあって使いづらい!!
と思いますが、結構処方されちゃってるもんだから調剤薬局はその併用薬の確認が大変。
まあそれも仕事の1つだからやらなきゃいけないんだけどさ。
スボレキサント〈ベルソムラ錠〉のまとめ
とりあえず、今回の内容で1番言いたかったのは併用禁忌ね。
イトリゾールやクラリスって普通に調剤薬局で調剤することがあるお薬なので、ベルソムラが出てるときには注意して服薬指導しましょってこと!
おまけでREM(レム)睡眠について
なんか、内容が薄いのでレム睡眠についても書いちゃうよ。
レム睡眠というのは、眠っていても眼球が動いている、眠りの浅い状態のこと。
Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字をとってREM睡眠です。
睡眠中はノンレム睡眠とレム睡眠が交互にやってくるのですが、ノンレム睡眠の方が大脳が休息していて、脳や体の疲労回復に重要だと言われています。
このリズムを整えるには早寝早起きでしっかり睡眠をとることや、朝の日光をしっかり浴び、体内時計をリセットすることが重要だと言われています。
今回はこんな感じーーーー!
そのうち睡眠についてもまとめてみたいですね。
睡眠って仕事にも、健康にも重要ですからね。
ではではーしぐでしたっ
コメント
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