5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉とは!新型コロナウイルスの増殖100%阻害

薬剤師のしぐです。

本日は毎日ニュースでみないことはない「新型コロナウイルス」関連の内容です。これまでまとめたことのある新型コロナウイルス関連の内容がコチラ

そして今回は、長崎大学が研究成果として発表した5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉について!

なんと、ある一定の濃度以上という条件はあるものの、新型コロナウイルスの増殖を100%阻害するという結果がでたようです!

素晴らしい研究ですよね。今後の新型コロナウイルス感染症対策に応用していけば世界的なレベルでの成果になります。

そして、今回の研究結果で得られたという成果が下記分となります。

・5-ALAは、培養細胞で新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2の感染を抑制した。
・5-ALAの抗ウイルス効果は、非ヒト細胞よりもヒト細胞に対してより顕著だった。
・5-ALAは、細胞毒性もほとんどなく、濃度依存的に抗ウイルス効果を示した

では、5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉についてまとめます。

5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉とは

5-ALA(ファイブ-アラ)〈5-アミノレブリン酸〉は、下記の特徴を持っています。

  1. 赤ワイン・納豆などの発酵製品に多く含まれ、体内でも生成されている
  2. サプリメントとしても販売されている

5-ALAとは5-アミノレブリン酸(ファイブアラ、ファイブエーエルエーとも呼びます)のことを指します。5-ALAは、地球上のさまざまな生命、例えば植物や動物などが体内で作り出している「アミノ酸」の一種です。

5-ALAはGABA(ガンマアミノ酪酸)やオルニチンと呼ばれる他のアミノ酸に似た形をしています。

人体での5-ALAの役割はただひとつ。ヘムという物質のもととなることです。

8個の5-ALAが合わさって出来るヘムはさまざまな生命活動に必須な物質です。身近な例では、ヘモグロビンに含まれており、酸素とヘムが結合することでヘモグロビンとなります。

さらに、ヘムは食物と酸素からエネルギーを取り出すという、「呼吸鎖複合体」の中心的物質でもあります。5-ALAがなければ私たちはエネルギーを得る事が出来ず、活動すらできません。

また、植物の光合成の中心を担う葉緑素は、8個の5-ALAが合わさることで出来上がる、ヘムに類似の物質です。

天然アミノ酸である5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉

「5-ALA(5-アミノレブリン酸)」は36億年前に、生命の誕生にも深く関わったとも言われている天然のアミノ酸です。細胞内のエネルギー生産の場であるミトコンドリアに存在する重要なアミノ酸の1種となります。

5-ALA は、最終的にミトコンドリアの中で「ヘム」という物質に変化します。ヘムは「シトクロム」というエネルギーを作り出すために必要不可欠なタンパク質の成分となります。

ミトコンドリア内でエネルギーを生成する経路がコチラ。

5-ALA摂取により、ミトコンドリアが活性化する
→ 少ない酵素でも効率よく「エネルギー」が作られ、「乳酸」が減る
→ 運動が楽になり、運動量が自然と増える

5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉の臨床応用

現在の新型コロナウイルス【COVID-19】の感染拡大に対し、効果的な治療法の開発が緊急的に求められています。5-ALAは、天然で合成されるアミノ酸であり、その高い生物学的利用能から抗がん療法や健康食品など、さまざまな目的で使用されています。

今回の研究で、5-ALAがCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染を培養細胞において強力に抑制することを示しました。

この抗ウイルス効果は、明らかな細胞毒性もほとんどなく、ヒト細胞と非ヒト細胞の両方で認められました。そのため、5-ALAはCOVID-19に対する抗ウイルス薬の候補としてさらなる研究を進める価値があると考えられています。

5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉の今後

新しく、このような内容で発表がありました!

長崎大と製薬会社ネオファーマジャパン(東京)は、納豆などの発酵食品に多く含まれ、試験管内で新型コロナウイルスの増殖をほぼ完全に抑制する効果を確認した天然アミノ酸「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」について、コロナ感染患者に投与する特定臨床研究を10日までに長崎大学病院で始めたとのこと。 

同大によると、コロナ感染者から採取したウイルスを試験管内で培養し、一定濃度以上の「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」を投与したところ、ウイルス増殖をほぼ完全に抑えることを確認し、昨年10月、特定臨床研究に入ることを明らかにしています。

3月末までに計50人を対象に進める。
抑制効果は国際学術誌(電子版)に今月8日、掲載。メカニズムの解析はこれからだが、その一つとして新型コロナウイルス表面にあるとげ状の「スパイクタンパク質」に「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」の「最終産物」が付着し、ウイルスの人の細胞への侵入を阻害することが考えられるという。

「5-アミノレブリン酸(5-ALA)」は健康食品や化粧品などにも使われている。一方で、日常の摂取量では新型コロナウイルス感染症への効果は期待できないという。同大はコロナ感染患者への治療薬に活用できないか、昨年3月から研究を進めていた。

予防薬としても効果が期待され、同大大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科長の北潔教授は「飲み薬として、効率的に幅広い集団に安全かつ容易に処方することができる。特定臨床研究で効果を確かめ、治療薬として完成させたい」と話している。

こういった発表があると、世の販売店から5-ALAは消えてしまうのでしょうか、、、買い占め・転売はやめましょうね。

今回は簡単にこんな感じ。

ミトコンドリアの内容も含まれていて、自分はすごく興味があります。コロナウイルス。はやく終息してほしいところです。

また少しずつ補足していきます!

ではではーしぐでしたっ

コメント

  1. […] 5-ALA〈5-アミノレブリン酸〉とは!新型コロナウイルスを増殖100%阻害薬剤師のしぐです。本日は毎日ニュースでみないことはない「新型コロナウイルス」関連の内容です。これまでまと […]

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