薬剤師のしぐです。
今回は「ミヤBM錠」の包装変更について!
と、その前に、ホントに数ヶ月前の同ミヤBM錠の包装変更についてがコチラ。
そして、この中でも、何度も記載してますが、ミヤBM錠包装変更後の12錠ヒート問題。
調剤ミスが多すぎる件!!
それを、ミヤBM錠はこの段階で対応してくれたということですね〜。
「ほれ、言わんこっちゃない!!」
と思うか。
「早急な対応!さすがミヤBMです!!」
と思うか。
自分は、前者です。おいおいミヤBM錠よ、、、って。
コチラ、これまでにまとめたことのある関連する内容。
ではでは、ミヤBM錠10錠ヒートへの包装変更。簡単にご紹介します。
ミヤBM錠包装変更!新包装の案内がコチラ
PTP包装 新包装規格(10錠シート)発売のご案内
整腸剤 酪酸菌(宮入菌)製剤
ミヤBM錠
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、標記製品「ミヤBM錠」につきまして、1シートあたりの錠数が10錠の製品を新たに発売させていただく運びとなりました。それに伴い「ミヤBM錠」の新しい包装規格をご案内申し上げます。
なお、誠に恐れ入りますが、従来の1シートあたりの錠数が12錠の製品は在庫限りで販売終了となります。
今後ともより一層のご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
謹白
ミヤリサン製薬株式会社
2021年2月
と、いうわけで、キングオブ整腸剤のミヤBM錠。
迷走、、、いや、顧客の要望をしっかり聞き取り、早急に製品改良してくれています。
むしろ包装変更時12錠ヒート発売時点で気づかなかったのか。ミヤBMさんよ。
いや、早急な製品改良。ミヤBM錠に感謝しましょう。
なんてったってこのミヤBM錠といえば、キングオブ整腸剤ですからね。
ミヤBM錠の新包装!
ミヤBM新包装の10錠ヒート全貌がコチラ。
包装変更でガラリと、気分一新!!
こんなビビットピンクというか、ビビット紫のミヤBM。想像つきませんでした、、、。
ミヤBM錠の包装変更お知らせカード
ミヤBM錠の新包装10錠ヒートになると、こちらの「包装変更お知らせカード」が同封されます。
ミヤBM錠1シートの錠数とデザインが変わりましたというお知らせの内容がこちら。
ミヤBM錠の有効成分
宮入菌
ミヤBM錠1錠中に宮入菌末20mgを含有する。
ちなみに、ミヤBM細粒は「1g中に宮入菌末40mgを含有する。」となっています。
用法用量のところでも同じこと書きますが、このミヤBMシリーズは、細粒1g=錠剤2錠ということ!
ミヤBM錠の適応、効能効果
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
この限定されていない適応、効能効果によって様々な症状に用いる事ができますね。
まさに、ミヤBM万能!!
さすが、ミヤBM先生!キングオブ整腸剤!!
ミヤBM錠の用法用量
通常、成人1日ミヤBM錠3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
始めの方に紹介してる、「前回の」ミヤBM錠のPTPヒートへの包装変更。この用法用量を考慮しての、「12錠ヒート」になっていました。
担当MRさんによると、ミヤBM錠は1日量が3〜6錠なので、その公倍数にしたとのこと。
ミヤBM細粒の用法用量は「1日1.5〜3gを3回に分割経口投与」となっています。
これから分かる通り、ミヤBMは細粒3g=錠剤6錠てことですね!2回目にはなりますが、意外と剤形変更なんかで間違いやすいのでここはポイントですよね。
ミヤBM錠の特徴
ミヤBMの特徴を語るにあたって、なんと言っても「全ての抗生剤と併用可能」という事ですね。
ビオフェルミンRや、ラックビーRといった「抗生剤耐性」の整腸剤も存在するのですが、これらのR系整腸剤は「キノロン系」との併用に対する耐性は持っていません。意外と知らない薬剤師さんが多いんです。ここ。
ミヤBMだけ、なぜ全ての抗生剤と併用が可能なのか。
その理由が「ミヤBMの成分:宮入菌は芽胞形成菌だから」です。
ミヤBMについて:芽胞形成菌とは
芽胞とは、簡単に説明すると、「細菌が形成する温度や化学物質に耐久性を持つ外膜」のこと。栄養や温度などの環境が悪い状態に置かれたり、その細菌に対して毒性を示す化合物と接触したりすると、細菌細胞内部に芽胞が形成されます。
このとき、細菌の遺伝子が複製されてその片方は芽胞の中に形成されます。芽胞は極めて高い耐久性を持っており、さらに環境が悪化して通常の細菌が死滅する状況に陥っても生き残ることが可能となります。
ただ、このミヤBMさん特有の芽胞の状態では細菌は新たに分裂することはできず、完全な休眠状態となります。
一応、Wikipedia先生貼っておきます!
→ https://ja.wikipedia.org/wiki/芽胞
ミヤBM錠の副作用
宮入菌を有効成分とする製剤(宮入菌製剤:ミヤBM)を使用した症例641例中、報告された副作用は無かった。
やはり副作用の報告なしというのは、子どもさんや小児科での使用の際は安心です。
消化器症状がある小児患者では、結構使いやすいですよね。ミヤBM細粒など。
ちなみに、わたくししぐは、ミヤBM錠を6錠3Xで服用すると腹部膨満感と、軽い腹痛を感じることがあります。
なので、服用する際はミヤBM錠3T3Xで服用します。腸活です。腸活。
便秘や下痢といった症状は全くなくても。腸活です。
ミヤBM錠の禁忌
ミヤBM錠には、特に禁忌はありません。
副作用もなく、禁忌もない。
素晴らしいお薬ですね。
ミヤBM錠の臨床成績
対象疾患 | 改善率 |
胃腸炎 | 75%(3/4例) |
腹部症状 | 80%(271/338例) |
下痢 | 97%(117/121例) |
便秘 | 67%(6/9例) |
交替性便通異常 | 80%(8/10例) |
軟便 | 59%(94/159例) |
症例数が少ない疾患もあるけど、さすがミヤBM錠!!なかなかズゴイ改善率です。
ミヤBM錠の薬価
- ミヤBM錠:5.7円/錠
- ミヤBM細粒:6.3円/g
何度も書いていますが、錠剤2錠=細粒1gなので、錠剤2錠11.4円と細粒1g6.3円が同等になるというわけですね!
自分だったら全然錠剤の方がいいですが。でも微妙に大きくて、飲み込みづらかったり、、、。
ミヤBM錠のPTPシート!新包装の製剤写真
これがミヤBM錠の新包装!10錠ヒート!!
ヒートというか、みみの色。
まさかのピンク。まあ、そこまで、気にならない、、、かな?
ミヤBM錠の新販売包装:外装
えーと、100錠包装と、400錠包装と、800錠包装。
普通に、100錠と500錠と1000錠でよくない?
現ミヤBM錠の480錠包装と、960錠包装の箱を使いまわしてる感。
いや、これは、考えすぎ、欲を出しすぎでしょうか。
ミヤBMさん!10錠シートでの販売、ありがとうございます!で、いいのかな。
ミヤBM錠の新販売包装発売時期
発売開始時期:2021年5月17日
現在の12錠ヒートの在庫がそれまであるってことでしょうね。
ミヤBM錠ついに10錠ヒートへ包装変更!!包装変更品納品
ついにやってきました!10錠ヒートのミヤBM錠です。さぁ、それがコチラ!!
はい。
はいはい。やはり。
予想通り、箱のサイズが全く同じじゃないか!!
そんなこんなで、またそのうち1000錠包装が新発売になるのかな。
ミヤBM錠旧12錠ヒートは販売終了
12錠ヒートのミヤBM錠は販売終了になります。
今回の12錠ヒートだか10錠ヒートだかよくわからなくなるミヤBMの包装変更。
数年後に、笑い話にでもなればよいですが。
と、今回はこんな感じ。
いやー、ミヤBM錠。
いろんな箇所から要望があったことでしょう。12錠ヒートから10錠ヒートへの包装変更。
また随時追記していきます〜
ではでは、しぐでしたっ
コメント
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