薬剤師のしぐです。
今回はゲーベンクリームについてまとめます。
何を隠そう、褥瘡治療薬が苦手な薬剤師しぐ。
これまで在宅医療への関わりがあまりなく、触れてこなかったところが大きいのですが、、、。
ここ数ヶ月、在宅患者さんへの関わりが深くなってくる事案が多くなってきたので、今回は改めてこの褥瘡治療薬についてまとめていこうかと思います。
第5弾として、ゲーベンクリーム!!
この褥瘡に用いる軟膏シリーズとして、簡単に他薬との比較や特徴をまとめていくので、逆に「こういった特徴もあるよ」とか、「こういったところがポイントだよ」というご意見あれば、教えてください!!
シリーズ第1弾はコチラの亜鉛華軟膏です。
シリーズ第2弾は、アズノール軟膏。
シリーズ第3弾は、プロスタンディン軟膏。
シリーズ第4弾は、オルセノン軟膏。
そして今回の、ゲーベンクリーム。早速まとめていきます!
ゲーベンクリームとは
スルファジアジン銀
このスルファジアジン銀。
このゲーベンクリームを語るにあたって、銀というところがポイントですね。
〈スルファジアジン銀〉ゲーベンクリームの用法用量
1日1回創面を覆うに必要かつ十分な厚さ(約2〜3mm)に直接塗布、又はガーゼ等に同様の厚さにのばし貼付し包帯。2日目以降は前日塗布を洗い落とし、新に塗布。
簡単にいうと、1日1回ということですね。
〈スルファジアジン銀〉ゲーベンクリームの作用機序
スルファジアジン銀はSulfonamideの誘導体であるが,p-aminobenzoic acidによって競合的阻害を受けず、いわゆるサルファ剤とは異なる作用機序を有する。銀が細胞膜、細胞壁に作用して抗菌作用を発現すると考えられている。
〈スルファジアジン銀〉ゲーベンクリームの特徴
副作用の汎血球減少に注意。全身的に吸収されるので、サルファ剤全身投与時と同様の副作用発言に注意が必要。
広範囲熱傷に使用した場合、血清浸透圧の上昇に注意。
新生児・低出生体重児、軽症熱傷には禁忌。
銀配合剤のため、配合変化が多く原則単剤投与。
スルファジアジン銀を主成分として、ブドウ球菌や緑膿菌に対する抗菌活性を持つ。
水中油型(O/W型)の乳剤生基剤による補水効果で浸透圧が高く、硬い壊死組織の自己融解を促進する。軽傷熱傷使用時の疼痛や、大量・長期使用での浮腫性肉芽、サルファ剤関連の副作用に注意が必要。
今回はこんな感じー。
大学病院門前で高度な薬学管理を学び、専門医療機関連携薬局として頑張っていましたが、やはり在宅業務は現代の調剤薬局では必須な項目となっているようです。
ではではーしぐでしたっ
コメント
[…] ゲーベンクリーム!褥瘡に用いる外用薬を理解しようシリーズ⑤薬剤師のしぐです。今回はゲーベンクリームについてまとめます。何を隠そう、褥瘡治療薬が苦手な薬剤師しぐ。…shg1171 […]
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