薬剤師のしぐです。
今回は薬剤師の知識的なところでの内容ではなく、職場でのハード面のおはなし。
調剤薬局での薬剤師の業務内容は、「対物から対人へ」と常々言われています。
そのために、国も会社も積極的にススめているのが「調剤業務の機械化」です。
調剤業務の中には、計数調剤や軟膏の混合、散剤の調剤や液剤などありますが、なんだかんだ1番薬剤師の時間をかけて行う調剤業務が「一包化」です。
しかも、「調剤する人」と「確認(鑑査)する人」で2人の薬剤師が完全にその一包化につきっきりになるってわけですね〜。
この調剤業務(対物)をいかに時間をかけずに、対人業務に時間をあてるかってのが今後の課題ですよねー。
今回はそんな一包化と、「全自動錠剤分包機プラウド」についての内容です〜
一包化調剤とは
まずはココからですね!
一包化調剤とは、「医師から一包化の指示がある」か「薬剤師が一包化の必要性があると判断し、医師の了解を得る」のどちらかで行うことができる調剤方法です。
同じ用法のお薬を、1回量ごとに1つの分包紙にまとめるやつですねー。
一包化する必要があると判断する理由としては、「飲み間違いの危険がある」「本人ではPTPからの取り出しが困難」など。薬剤師が一包化が必要だと判断するのであればこういった理由も調剤録などの記録に残しておく必要があります。
一包化加算とは
一包化加算は調剤料に加算されます。
加算の点数は処方日数(一包化した日数)によって変わってきます。
- 1週以内 1~7日 32点
- 2週以内 8~14日 64点
- 3週以内 15~21日 96点
- 4週以内 22~28日 128点
- 5週以内 29~35日 160点
- 6週以内 36~42日 192点
- 6週以上 43日以上 220点
加算を算定しないのであれば、医師の了解なしでも一包化調剤を行うことは可能です。
いわゆるサービス一包化ってやつね。
一包化加算の算定要件
「2剤以上の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合」
ですね。
なので、薬局として1番嬉しい一包化は
「分1朝食後43日分」と、「分2朝夕食後43日分」の一包化
てことですねー。
逆に1番悲しい一包化が
「分3毎食後90日分を2剤で一包化」
ですね。6錠とか9錠の分3とかだと涙がでちゃうよね。
ちなみに、自分の薬局では1日5〜15件の一包化調剤を行います。
そしてついに、プラウドのお話。
全自動錠剤分包機プラウド
自分の店舗にあるのは300カセットのタイプ。
正直このプラウドがはいって店舗の流れは一変しました。
一包化がきたら完全に滞っていた通常業務も、滞ることなくスイスイ。
レセコン入力後、データがプラウドにとんでくればあとは5分もしないで一包化スタート。気付いたらもう完成してます。
1時間はもらってた一包化の完成時間も、最近では30分〜40分もあればほぼ完成します。
分6とか、特殊な一包化はまた別ですけどね。
でも間違いなく業務効率化になってます。機械ってすごいよねー。
2件目、3件目もどんどんガシャガシャ作ってくれます。
薬剤師の調剤業務がほぼなくなり、鑑査のみ。薬剤数がたくさんある一包化でよくありがちな「隣の分包紙にひとつだけとんじゃう」というヒューマンエラーがなくなる分、鑑査もすごく楽です。
薬剤師1人分とまではいかなくで、0.7〜0.8人分の働きはしてくれます。
ありがとうプラウド、ありがとうユヤマさーん!!
全自動錠剤分包機プラウドの操作で実際にやること
自分の店舗はレセコンのデータがプラウド にとぶように設定してます。
こうすることで、「1包化解除」されてる薬剤はデータもとばないようになってるし、1回1.5錠のお薬は、1錠はプラウド のカセットから。0.5錠分はDTAで。というようになります。
ホント便利便利。
さらに、不均等入力もしっかり認識してくれるし。
細かい入力でどうしようもできないところ(毎食後の昼だけヒートとか)は、プラウド 側のPCで簡単に訂正可能です。
レセコン入力に5分、プラウド 側のPC操作に2〜3分、プラウド が一包化を作るのに5〜6分、鑑査に10〜20分って感じかなー。
すごいねプラウド 。
今後もよろしくねプラウド 。
今回はこんな感じーーー。
ではではしぐでしたっ
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