フェントステープの添付文書から使い方や注意点、GEとの薬価比較まとめ

DI情報

薬剤師のしぐです。

今回は、がん性疼痛に対して使用されることが多い「フェントステープ」について!

久光製薬さんから、このフェントステープの使用開始時に用いる方法の変更点についてお知らせをもらいました。

要するに、こういうこと。

がん性疼痛の適応について、これまでは他のオピオイド鎮痛薬から切り替えて使用することになっていたが、今回、オピオイド鎮痛薬未使用患者にも使えるようになりました。

フェントステープをオピオイド鎮痛薬の未使用患者に用いる場合は、0.5mgから開始する。

この際なので、使い方や他剤との併用、使用上の注意点等まとめてみます。

とりあえず、関連する内容がコチラ

フェントステープのGEについては、自分の薬局は積極的にGE変更を進めていません。やっぱり麻薬ってなると、少し抵抗があるというか。

門前病院の採用薬になってるので、そこはしっかり在庫してますが、、、。ただ、麻薬金庫を簡単に増設できるわけではないので、あまり在庫量の増加は困ったりします。

というわけで、フェントステープとそのGEについて、まとめてくよ

フェントステープの有効成分

フェンタニルクエン酸塩

フェントステープの適応・効能効果

非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記における鎮痛
(ただし、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る。)

  • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌
  • 中等度から高度の慢性疼痛

ただし、慢性疼痛で使用する場合は、後述する指示書が必要になります。

効能効果に関連する使用上の注意

本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつオピオイド鎮痛剤の継続的な投与を必要とする癌性疼痛及び慢性疼痛の管理にのみ使用すること。

慢性疼痛の原因となる器質的病変、心理的・社会的要因、依存リスクを含めた包括的な診断を行い、本剤の使用の適否を慎重に判断すること。

これが、今までの適応・効能効果です。なので、今回でた下記通知。

がん性疼痛の適応について、これまでは他のオピオイド鎮痛薬から切り替えて使用することになっていたが、今回、オピオイド鎮痛薬未使用患者にも使えるようになりました。

フェントステープをオピオイド鎮痛薬の未使用患者に用いる場合は、0.5mgから開始する。

この通知により、がん性疼痛の適応については第一での選択も可能になったということですねー。

フェントステープの用法用量

本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。
通常、成人に対し胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、1日(約24時間)毎に貼り替えて使用する。

初回貼付用量は本剤貼付前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、0.5mg、1mg、2mg、4mg、6mgのいずれかの用量を選択する。
その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する。

用法用量における注意点

初回貼付用量として、フェントステープ8mgは推奨されない(初回貼付用量として6mgを超える使用経験は少ない)。

初回貼付用量を選択する換算表は、経口モルヒネ量60mg/日(坐剤の場合30mg/日、注射の場合20mg/日)、経口オキシコドン量40mg/日、フェンタニル経皮吸収型製剤(3日貼付型製剤)4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)、経口コデイン量180mg/日以上に対して本剤2mgへ切り替えるものとして設定している。
なお、初回貼付用量は換算表に基づく適切な用量を選択し、過量投与にならないよう注意すること。

フェントスへの換算表(オピオイド鎮痛剤から切り替える際の推奨貼付用量)

癌性疼痛における切り替え】

フェントステープ1日貼付用量0.5mg1mg2mg4mg6mg
モルヒネ経口剤≦1516〜2930〜8990〜149150〜209
坐剤(mg/日)≦1020〜4050〜7080〜100
注射剤/静脈内投与(mg/日)≦56〜910〜2930〜4950〜69
オキシコドン経口剤(mg/日)≦1011〜1920〜5960〜99100〜139
フェンタニル経皮吸収型製剤(3日貼付型製剤;貼付用量mg)2.14.28.412.6

慢性疼痛における切り替え]

フェントステープ1日貼付用量0.5mg1mg2mg4mg6mg
定常状態における推定平均吸収量(フェンタニルとして)0.15mg/日0.3mg/日0.6mg/日1.2mg/日1.8mg/日
モルヒネ経口剤(mg/日)≦1516〜2930〜8990〜149150〜209
フェンタニル経皮吸収型製剤(3日貼付型製剤;貼付用量mg)2.14.28.412.6
コデイン経口剤(mg/日)≦9091〜179180〜

本剤初回貼付後少なくとも2日間は増量を行わないこと。他のオピオイド鎮痛剤から本剤に初めて切り替えた場合、フェンタニルの血中濃度が徐々に上昇するため、鎮痛効果が得られるまで時間を要する。そのため、下記の[使用方法例]を参考に、切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤の投与を行うことが望ましい。

[使用方法例]

使用していたオピオイド鎮痛剤の投与回数オピオイド鎮痛剤の使用方法例
1日1回投与12時間後に本剤の貼付を開始する。
1日2〜3回本剤の貼付開始と同時に1回量を投与する。
1日4〜6回本剤の貼付開始と同時及び4〜6時間後に1回量を投与する。
持続投与本剤の貼付開始後6時間まで継続して持続投与する。

今回の用法用量の変更で、「フェントステープをオピオイド鎮痛薬の未使用患者に用いる場合は、0.5mgから開始する。」という使い方が追加になるはずです!

フェントステープ使用上の注意点

たくさんあるので、自分が気になるところだけ。

  • 重篤な呼吸抑制が認められた場合には、本剤を剥離し、呼吸管理を行う。呼吸抑制に対しては麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が有効であるが、麻薬拮抗剤の作用持続時間は本剤より短いので、観察を十分に行い麻薬拮抗剤の繰り返し投与を考慮すること。
  • 本剤貼付中に発熱又は激しい運動により体温が上昇した場合、本剤貼付部位の温度が上昇しフェンタニル吸収量が増加するため、過量投与になり、死に至るおそれがあるので、患者の状態に注意すること。また、本剤貼付後、貼付部位が電気パッド、電気毛布、加温ウォーターベッド、赤外線灯、集中的な日光浴、サウナ、湯たんぽ等の熱源に接しないようにすること。本剤を貼付中に入浴する場合は、熱い温度での入浴は避けさせるようにすること。

過量投与時の対処法

過量投与時には以下の治療を行うことが望ましい。

  • 換気低下が起きたら、直ちに本剤を剥離し、患者をゆり動かしたり、話しかけたりして目をさまさせておく。
  • 麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)の投与を行う。患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する。なお、麻薬拮抗剤の作用持続時間は本剤の作用時間より短いので、患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて、初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する。
  • 臨床的に処置可能な状況であれば、患者の気道を確保し、酸素吸入し、呼吸を補助又は管理する。必要があれば咽頭エアウェイ又は気管内チューブを使用する。これらにより、適切な呼吸管理を行う。
  • 適切な体温の維持と水分摂取を行う。
  • 重度かつ持続的な低血圧が続けば、循環血液量減少の可能性があるため、適切な輸液療法を行う。

ことあるごとに登場する、このナロキソン

1度すごく詳しく調べてみる必要がありそうですね、、、

フェントステープの作用機序

フェンタニルはμオピオイド受容体に対して選択的に高い親和性を示すことから、μオピオイド受容体を介して強力な鎮痛作用を示すものと考えられている。

フェントステープの貼付部位

こんな細かい指示があるんですね。

  • 体毛のない部位に貼付することが望ましいが、体毛のある部位に貼付する場合は、創傷しないようにハサミを用いて除毛すること。本剤の吸収に影響を及ぼすため、カミソリや除毛剤等は使用しないこと。
  • 貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。清潔にする場合には、本剤の吸収に影響を及ぼすため、石鹸、アルコール、ローション等は使用しないこと。また、貼付部位の水分は十分に取り除くこと。
  • 皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変えることが望ましい。
  • 活動性皮膚疾患、創傷面等がみられる部位及び放射線照射部位は避けて貼付すること。

フェントステープの禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症のある患者
  • ナルメフェン〈セリンクロ錠〉を投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者

禁忌があるって知らなかった、、、

むしろこのナルメフェン〈セリンクロ錠〉オピオイド系が禁忌。やべー薬があったもんだ。

フェントステープの薬価

  • フェントステープ0.5mg:278.8円/枚
  • フェントステープ1mg:518.9円/枚
  • フェントステープ2mg:964.7円/枚
  • フェントステープ4mg:1801.3円/枚
  • フェントステープ6mg:2597円/枚
  • フェントステープ8mg:3361.1円/枚

フェントステープのGEとその薬価

  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」:260円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「テイコク」:256円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ2mg「第一三共」:485.9円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ2mg「テイコク」:478.4円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ4mg「第一三共」:907.1円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ4mg「テイコク」:907.1円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ6mg「第一三共」:1300.3円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ6mg「テイコク」:1288.3円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ8mg「第一三共」:1685.8円/枚
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ8mg「テイコク」:1659円/枚

今回はこんな感じですね

こうやってまとめてみると、知らないことってまだまだたくさんあるんですよねー

また色々わかったら追記していきます。

ではではしぐでしたっ

コメント

  1. […] […]

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