アジスロマイシン〈ジスロマック〉連日投与!非結核性抗酸菌症(肺MAC)

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薬剤師のしぐです。

今回は新しく入ってきた情報。

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の連日投与について!

みなさん、このアジスロマイシン〈ジスロマック〉の連日投与の処方についてみたり聞いたりしたことがありますか?

実際に見る機会は少ない使い方ではありますが、「今後は連日投与でも処方するよ」と門前病院の医師から連絡がきたので、早速まとめてみます。

以前まとめたことのある、関連する内容がこちら!

ジスロマック錠の有効成分

アジスロマイシン

マクロライド系の抗生剤となります。

抗生剤の略称としては、「AZM」と表記されています。

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の効能効果

アジスロマイシンの適応菌種

アジスロマイシンに感性の下記起因菌

  • ブドウ球菌属
  • レンサ球菌属
  • 肺炎球菌
  • 淋菌
  • モラクセラ(ブランハメラ)
  • カタラーリス
  • インフルエンザ菌
  • レジオネラ・ニューモフィラ
  • ペプトストレプトコッカス属
  • プレボテラ属
  • クラミジア属
  • マイコプラズマ属

アジスロマイシンの適応症

  • 深在性皮膚感染症
  • リンパ管・リンパ節炎
  • 咽頭・喉頭炎
  • 扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)
  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 肺膿瘍
  • 慢性呼吸器病変の二次感染
  • 尿道炎
  • 子宮頸管炎
  • 骨盤内炎症性疾患
  • 副鼻腔炎
  • 歯周組織炎
  • 歯冠周囲炎
  • 顎炎

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の用法用量

深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

成人にはアジスロマイシンとして、500mg(力価)を1日1回、3日間合計1.5g(力価)を経口投与する。

尿道炎、子宮頸管炎

成人にはアジスロマイシンとして、1000mg(力価)を1回経口投与する。

骨盤内炎症性疾患

成人にはアジスロマイシン注射剤による治療を行った後、アジスロマイシンとして250mg(力価)を1日1回経口投与する。

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の食事による影響

健常成人男子8名に本剤500mg(力価)をクロスオーバー法により、空腹時又は食後に単回経口投与した場合の体内動態パラメータには有意差は認められず、本剤の吸収に及ぼす食事の影響はないものと考えられる

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の作用機序

細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、蛋白合成を阻害する

アジスロマイシン〈ジスロマック錠〉の連日投与

こちらが本題の、連日投与について!

社会保険診療報酬支払基金に記載のある内容となります。

原則として、「アジスロマイシン水和物【内服薬】」を「肺非結核性抗酸菌症」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。

  • アジスロマイシン単剤使用ではなく、他の抗菌薬と併用する。
  • 第一選択薬とする場合は、原則としてクラリスロマイシンを検討した後に投与する。
  • 成人にはアジスロマイシンとして250mg(力価)を1日1回経口投与する。なお、結節・気管支拡張型の場合には、1日1回500mg(力価)を、1週間に3回原則として隔日経口投与することもできる。
  • 投与開始後、経過を観察し、原則として喀痰検査を行う。喀痰検査にて培養陰性後、概ね1年以上投与を継続する。
  • 添付文書に記載されている使用上の注意等に従い、適正使用に努める。また、国内外の各種学会ガイドライン等、最新の情報を参考にした上で投与する。

肺非結核性抗酸菌症とは、肺MAC症のことですね。

肺MAC症とは、Mycobacterium avium complex(略称MAC:マック) という「菌」による病気。 結核菌とらい菌を除く抗酸菌の総称を 非結核性抗酸菌(NTM)といい、日本のNTMによる感染症のうち 9割程度は肺MAC症です。

この肺MAC症に対して保険適応はないのですが、事実上肺MAC症への使用を社会保険診療報酬支払基金が認めたということですね。

実際にまだこの肺MAC症でのアジスロマイシン処方を応需したことはないのですが、今後しっかり内容を記載していきます!

今回はこんな感じー。

思ったより、あっさりな内容になってしまいました。

最後に、抗生剤関連の内容を貼っておきます。

ではではーしぐでしたっ

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