ピモベンダンとは?作用機序・使い方・心不全治療での位置づけを薬剤師が解説【2026年版】

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ピモベンダンの作用機序と心不全治療での位置づけを解説

こんばんは。薬剤師のしぐです。

今回は、

ピモベンダン

について。

2021年に一度まとめた薬なんですが、改めて2026年版として見直してみると、

「今こそ整理しておきたい薬だな」

と思いました。

ピモベンダンは、

心筋のCa感受性を高める作用

と、

PDE3阻害作用

という2つの作用をあわせ持つ、いわゆる経口強心薬です。

ただし現在の心不全治療では、

ARNI
β遮断薬
MRA
SGLT2阻害薬

など、生命予後改善を目的とした薬物治療が中心。

その中でピモベンダンは、

「心不全なら最初から使う薬」ではありません。

2025年改訂版心不全診療ガイドラインでは、経口強心薬について、

QOL改善、静注強心薬からの離脱、β遮断薬導入の補助として短期使用を考慮

する位置づけになっています。

一方で、

無症状患者への長期投与は推奨されていません。

このあたりは、昔ピモベンダンを勉強したときの印象と、現在の心不全治療の中での位置づけがかなり違って見えるところ。

今回は、

  • ピモベンダンとはどんな薬か
  • 先発品アカルディとの違い
  • 0.625mg・1.25mg・2.5mgの規格
  • 適応
  • 用法用量
  • Ca感受性増強作用
  • PDE3阻害作用
  • 2025年心不全ガイドラインでの位置づけ
  • 長期投与の注意点
  • 副作用
  • 腎機能や血圧への注意
  • 薬局での確認ポイント

まで、2026年版としてまとめます。

ではいきましょう!

  1. ピモベンダンとは?
  2. ピモベンダン錠「TE」は3規格ある
  3. 先発品はアカルディカプセル
  4. ピモベンダンの適応は?
    1. 急性心不全
    2. 慢性心不全(軽症~中等症)
  5. ピモベンダンの用法用量
    1. 急性心不全
    2. 慢性心不全
  6. ピモベンダンの作用機序① Ca感受性を高める
  7. 作用機序② PDE3阻害作用
  8. 「強心薬」なのに今の心不全治療では主役ではない?
  9. 2025年心不全ガイドラインでの位置づけ
    1. QOL改善などを目的とした短期使用
    2. 無症状患者への長期投与
  10. 添付文書でも長期使用には注意
  11. ピモベンダンの重大な副作用
  12. その他の副作用
  13. 血圧・心拍数・心電図を確認
  14. 腎機能にも少し注意
  15. 高齢者では低用量から
  16. どんな処方なら「なぜピモベンダン?」と考える?
  17. ピモベンダンとイバブラジンは真逆?
  18. 薬局での服薬指導ポイント
    1. ① 飲み方
    2. ② 動悸
    3. ③ めまい・ふらつき
    4. ④ 息切れ・浮腫
    5. ⑤ 体重
    6. ⑥ 尿量
    7. ⑦ 長期間同じ処方になっていないか
  19. ピモベンダンは「古い薬」だけど、今も知っておきたい
  20. まとめ
  21. FAQ
    1. Q1.ピモベンダンは何の薬?
    2. Q2.ピモベンダンの先発品は?
    3. Q3.ピモベンダン錠には何mgがありますか?
    4. Q4.ピモベンダンは慢性心不全なら誰でも使う?
    5. Q5.ピモベンダンは長期間飲んでも大丈夫?
    6. Q6.ピモベンダンで注意する副作用は?
    7. Q7.ピモベンダンとエンレストは同じ心不全薬?
    8. Q8.ピモベンダンとコラランの違いは?
  22. ピモベンダン錠とは
    1. 先発品アカルディカプセルは吸湿性に注意
  23. ピモベンダン錠の適応、効能効果
  24. ピモベンダン錠の用法用量
  25. ピモベンダン錠の作用機序・特徴

ピモベンダンとは?

ピモベンダンは、

心不全治療薬

に分類される医療用医薬品です。

現在、トーアエイヨーから、

  • ピモベンダン錠0.625mg「TE」
  • ピモベンダン錠1.25mg「TE」
  • ピモベンダン錠2.5mg「TE」

の3規格が販売されています。

先発医薬品は、

アカルディカプセル

です。

昔の記事では、

「ピモベンダンって大学の薬理でやったかな?」

というくらい印象が薄かったんですが、

改めて作用機序を見ると、

かなり特徴的な薬なんですよね。

ピモベンダン錠「TE」は3規格ある

現在確認できる規格は、

製剤1錠中ピモベンダン量
ピモベンダン錠0.625mg「TE」0.625mg
ピモベンダン錠1.25mg「TE」1.25mg
ピモベンダン錠2.5mg「TE」2.5mg

です。

0.625mg錠は2014年から販売。

1.25mg、2.5mg錠は2008年から販売されています。

特に高齢者や、副作用を見ながら低用量から開始したい場合には、

0.625mgや1.25mgの存在はかなり使いやすい

ですね。

添付文書でも、高齢者では1回1.25mgなどの低用量から開始することが推奨されています。

先発品はアカルディカプセル

ピモベンダンの先発医薬品は、

アカルディカプセル

です。

ここは昔の記事でも書いていたポイントなんですが、

アカルディはカプセル製剤。

一方、ピモベンダン「TE」は錠剤です。

さらに現在の「TE」は、

1.25mg錠、2.5mg錠に割線があります。

薬局実務では、

  • 一包化
  • 用量調整
  • 服用しやすさ
  • 高齢者への使用

などを考えると、

錠剤製剤の使いやすさ

は大きなメリットだと思います。

なお、ピモベンダン錠1.25mg「TE」と2.5mg「TE」は、それぞれアカルディカプセルとの生物学的同等性も確認されています。

ピモベンダンの適応は?

現在の添付文書上の効能・効果は、

急性心不全

利尿剤等を投与しても十分な心機能改善が得られない場合

慢性心不全(軽症~中等症)

ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が得られない場合

です。

ここ、かなり重要。

つまりピモベンダンは、

心不全患者さんすべてに使う薬ではありません。

既存治療を行っても、

心機能や症状の改善が十分ではない患者さんで使用される薬です。

慢性心不全については、添付文書上、

軽症~中等症

が対象。

重症慢性心不全については、有用性が確立していないとされています。

ピモベンダンの用法用量

急性心不全

通常、

1回2.5mgを経口投与。

患者さんの状態によって、

1日2回まで投与可能

です。

慢性心不全

通常、

1回2.5mgを1日2回、食後。

年齢・症状により適宜増減します。

したがって標準的には、

1日5mg

ということになります。

2025年心不全診療ガイドラインでも、

ピモベンダンは、

2.5~5mg/日、1日2回

として掲載されています。

ピモベンダンの作用機序① Ca感受性を高める

ピモベンダンのCa感受性増強作用とPDE3阻害作用

ピモベンダンの作用機序で一番特徴的なのが、

心筋のCa感受性増強作用

です。

心筋が収縮するときには、

Ca²⁺、つまりカルシウムイオンが重要。

Ca²⁺が、

トロポニンC

に結合することで、

アクチンとミオシンの相互作用が起こり、

心筋が収縮します。

ピモベンダンは、

トロポニンCのCa²⁺に対する感受性を高める

ことで、心筋収縮力を高めます。

ここがちょっと面白いところ。

単純に細胞内Ca²⁺濃度を増やすだけではなく、

「同じCa²⁺でも、より収縮しやすくする」

という作用なんですよね。

これを、

Ca sensitizer

カルシウムセンシタイザー

と呼びます。

作用機序② PDE3阻害作用

もうひとつ。

ピモベンダンには、

PDE3阻害作用

があります。

PDE3は、

cAMPを分解する酵素。

ここを阻害すると、

cAMP濃度が上昇

します。

その結果、

心筋収縮力が高まり、

さらに血管平滑筋では血管拡張作用も期待できます。

つまり、

ピモベンダンは、

心臓の収縮力を高める

だけではなく、

血管を拡張して心臓の負担を軽減する

作用も持っています。

この、

陽性変力作用+血管拡張作用

という組み合わせが特徴です。

「強心薬」なのに今の心不全治療では主役ではない?

ここが2026年版で一番大切なところ。

今の慢性心不全治療では、

特にHFrEFに対して、

  • ARNI / ACE阻害薬 / ARB
  • β遮断薬
  • MRA
  • SGLT2阻害薬

など、

生命予後を改善する薬剤

が治療の中心です。

ピモベンダンは、

心臓の収縮力を高める薬。

一見すると、

「心不全ならすごく良さそう」

に見えます。

でも、

収縮力を上げれば長期予後も良くなる

とは限りません。

強心作用によって、

心筋の酸素需要や不整脈リスクなどが問題になる可能性もあります。

そのため現在の慢性心不全治療では、

ピモベンダンは主役というより、

限られた場面で症状改善などを目的に使用する薬

という位置づけです。

2025年心不全ガイドラインでの位置づけ

2025年改訂版心不全診療ガイドラインでは、

経口強心薬について、

QOL改善などを目的とした短期使用

QOL改善、経静脈的強心薬からの離脱、β遮断薬導入の補助として短期投与を考慮

とされています。

推奨クラスは、

IIa

です。

つまり、

「使用を考慮してよい」

という位置づけ。

一方、

無症状患者への長期投与

こちらは、

推奨されない

とされています。

クラスIII、No benefitです。

この違いはかなり大切。

ピモベンダンは、

漫然と長期投与する薬ではない

ということですね。

添付文書でも長期使用には注意

実は添付文書にも、

かなり重要な記載があります。

慢性心不全患者における、

長期生命予後に対する安全性は確立されていない

とされています。

そのため、

長期使用する場合には、

患者さんの症状に応じて低用量から開始するなど、

慎重な対応が必要。

ここは2021年版の記事より、

かなり強調しておきたいポイントです。

ピモベンダンの重大な副作用

強心薬なので、

やはり注意したいのが、

不整脈。

重大な副作用として、

  • 心室細動
  • 心室頻拍
  • 心室性期外収縮
  • 肝機能障害
  • 黄疸

が記載されています。

特に、

心室頻拍・心室性期外収縮

は薬局でも意識しておきたいところ。

患者さんから、

「動悸が強くなった」

「脈がすごく速い」

「胸がバクバクする」

といった訴えがあれば、

放置せず確認が必要です。

その他の副作用

その他、

  • 動悸
  • 低血圧
  • 頻脈
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 胸やけ
  • 頭痛
  • めまい
  • 息苦しさ
  • クレアチニン上昇
  • BUN上昇
  • 浮腫
  • 倦怠感

なども記載されています。

特に、

低血圧+めまい

は高齢患者さんでは転倒リスクにもつながるので注意したいですね。

血圧・心拍数・心電図を確認

添付文書では、

ピモベンダン投与中には、

  • 血圧
  • 心拍数
  • 心電図
  • 尿量

などを定期的に観察するよう記載されています。

薬局で直接心電図を見ることは通常ありませんが、

服薬指導では、

動悸

脈が速い感じ

めまい

ふらつき

などがないか確認するといいですね。

腎機能にも少し注意

ピモベンダンは、

腎機能についても注意が必要。

重篤な腎機能障害では、

血中濃度が高くなり、副作用が発現しやすくなる可能性

があります。

また、

利尿薬と併用している患者では、

ピモベンダンによって循環動態が改善すると、

利尿が促進されることがあります。

その結果、

脱水傾向

になり、

腎機能が悪化する可能性もあります。

つまり、

心不全患者さんでは、

「浮腫が減った!」

だけではなく、

減りすぎて脱水になっていないか

も大切。

体重や飲水量、尿量なども合わせて確認できるといいですね。

高齢者では低用量から

ピモベンダンは、

高齢患者さんでは副作用が出やすい可能性があるため、

添付文書でも、

1回1.25mgなど低用量から開始

するよう注意されています。

理由は、

  • 肝機能低下
  • 腎機能低下
  • 低体重

など。

実際の処方でも、

1.25mg錠や0.625mg錠を組み合わせた少量投与を見ることがあります。

「通常量は2.5mgだから」

だけで見ず、

患者背景まで見る必要がありますね。

どんな処方なら「なぜピモベンダン?」と考える?

薬局でピモベンダンを見たときには、

僕ならまず、

「この患者さん、どの段階の心不全なんだろう?」

と考えます。

たとえば、

ARNI
β遮断薬
MRA
SGLT2阻害薬
利尿薬

などがすでに処方されている中に、

ピモベンダンが追加されている。

こういう場合には、

症状が十分改善していない?

低心拍出がある?

QOL改善目的?

入院中の静注強心薬から離脱した後?

など、

治療背景を考えるきっかけになります。

ピモベンダン単剤だけを見るより、

併用薬全体から心不全治療を読む

のが大切ですね。

心不全治療の中心薬であるARNIについては、こちらの記事も参考にどうぞ。

サクビトリルバルサルタン〈エンレスト錠〉ARNIの薬価や新薬制限
薬剤師のしぐです。今回は、慢性心不全治療薬として新規製造販売承認申請を行っているサクビトリルバルサルタン〈エンレスト錠〉…

心拍数を下げるという全く違うアプローチの薬については、

イバブラジン(コララン)とは?作用機序・副作用・併用禁忌を薬剤師が解説【2026】
イバブラジン(コララン)とは?作用機序・心不全での使い方・副作用・併用禁忌を薬剤師が解説【2026年版】薬剤師のしぐです…

も合わせて読むと、

心不全治療薬の違いがかなり分かりやすいと思います。

ピモベンダンとイバブラジンは真逆?

ちょっと面白いところ。

ピモベンダンは、

心筋収縮力を高める薬。

一方、

イバブラジンは、

洞結節のIfチャネルを阻害して心拍数を下げる薬。

一見、

真逆に見えます。

でも心不全治療では、

「心臓を強く動かせばいい」

「心拍数を下げればいい」

という単純な話ではありません。

患者さんごとの、

  • 心拍数
  • 血圧
  • 左室駆出率
  • 症状
  • うっ血
  • 心拍出量

を見ながら、

どの部分を改善する必要があるか

によって使う薬が変わります。

この辺りが心不全治療の面白いところですね。

薬局での服薬指導ポイント

ピモベンダンが処方されていたら、

薬局ではこんなところを確認したいです。

① 飲み方

慢性心不全では、

1日2回食後

が基本。

飲み忘れがないか確認。

② 動悸

強心薬なので、

心拍数や不整脈症状に注意。

③ めまい・ふらつき

低血圧の可能性があります。

④ 息切れ・浮腫

心不全症状自体が悪化していないか確認。

⑤ 体重

急激な体重増加は、

うっ血悪化のサインになることがあります。

逆に体重が急激に減り、

口渇やふらつきがある場合には、

利尿が効きすぎている可能性も。

⑥ 尿量

利尿薬を併用していることも多いので、

尿量変化も重要。

⑦ 長期間同じ処方になっていないか

長期使用が必ずしも不適切という意味ではありませんが、

なぜ継続されているのか

という治療目的は意識しておきたい。

処方背景を見ることが大切ですね。

ピモベンダンは「古い薬」だけど、今も知っておきたい

ピモベンダンは、

新しい心不全治療薬ではありません。

今では、

ARNI
SGLT2阻害薬
イバブラジン
ベルイシグアト

など、

次々と新しい選択肢が登場しています。

でも、

だからといってピモベンダンを知らなくていいわけではありません。

むしろ、

「なぜ現在この患者さんにピモベンダンが残っているのか?」

を考えることが大切。

薬局で、

昔からずっと飲んでいる患者さん。

退院後に追加された患者さん。

低用量で継続している患者さん。

処方を見たときに、

「強心薬ですね」

だけで終わらず、

心不全治療のどの部分を補うために入っているのか

を考えられるといいですね。

まとめ

ピモベンダンは、

Ca感受性増強作用+PDE3阻害作用

という2つの作用を持つ経口強心薬です。

添付文書上、

急性心不全と、

基礎治療で十分な効果が得られない軽症~中等症の慢性心不全に使用されます。

現在の心不全治療では、

ARNIやβ遮断薬、MRA、SGLT2阻害薬などが治療の中心。

ピモベンダンは、

QOL改善

静注強心薬からの離脱

β遮断薬導入の補助

などを目的とした、

限られた場面での使用が中心です。

そして重要なのが、

無症状患者への漫然とした長期投与は推奨されない

という点。

薬局では、

動悸
不整脈
低血圧
めまい
腎機能
尿量

などを確認しながら、

「なぜこの患者さんにピモベンダンが使われているのか?」

まで考えていきたい薬ですね。

昔からある薬ほど、

今のガイドラインの中で見直すと新しい発見があります。

ではではー。

しぐでしたっ。


FAQ

Q1.ピモベンダンは何の薬?

心筋収縮力を高める経口強心薬です。Ca感受性増強作用とPDE3阻害作用をあわせ持ちます。

Q2.ピモベンダンの先発品は?

先発医薬品はアカルディカプセルです。

Q3.ピモベンダン錠には何mgがありますか?

現在、0.625mg、1.25mg、2.5mgの3規格があります。

Q4.ピモベンダンは慢性心不全なら誰でも使う?

いいえ。添付文書上は、ジギタリス製剤や利尿薬などの基礎治療でも十分な効果が得られない軽症~中等症の慢性心不全が対象です。

Q5.ピモベンダンは長期間飲んでも大丈夫?

患者さんによって継続されることはありますが、長期生命予後に対する安全性は確立されていません。2025年心不全診療ガイドラインでも、無症状患者への長期投与は推奨されていません。

Q6.ピモベンダンで注意する副作用は?

特に心室頻拍、心室性期外収縮、心室細動などの不整脈に注意します。肝機能障害や黄疸も重大な副作用として記載されています。

Q7.ピモベンダンとエンレストは同じ心不全薬?

どちらも心不全に使用されますが役割は異なります。エンレストはARNIとして心不全治療の基盤薬のひとつで、ピモベンダンは経口強心薬として限られた場面で症状改善などを目的に使用されます。

Q8.ピモベンダンとコラランの違いは?

ピモベンダンは心筋収縮力を高める薬。一方、コララン(イバブラジン)はIfチャネルを阻害して心拍数を下げる薬です。

ピモベンダン錠とは

有効成分:ピモベンダン

有効成分がピモベンダン。

先発医薬品は「アカルディ」という薬品です。

ご存知でしたか?この有効成分ピモベンダンである、先発医薬品アカルディ。

実は先発医薬品のアカルディにはカプセル製剤しかありません。なので、GEであるピモベンダン錠の方が世の中で使われるようになったという過去があります。

そもそもあまり使用されないからかな?製剤改良を行わなかったんですかね。先発品メーカーのベーリンガーさん。

リリカのように、最初はカプセル製剤しか作れなくても後々OD錠に改良するとかしていけばこの心不全パンデミックを控える時代でも使用頻度は増えてくるように感じますが、、、。

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先発品アカルディカプセルは吸湿性に注意

そう、先発品のアカルディカプセルよりもピモベンダン錠の方が使用頻度が高い1番の理由が吸湿性。吸湿性のため、アカルディカプセルは脱カプセルどころか分包することもできません。

そんな中、分包どころか粉砕まで可能にしたピモベンダン錠。

先発品のアカルディカプセルよりも、ピモベンダン錠の方が使用されるのにはしっかりとした理由がありました。

ピモベンダン錠の適応、効能効果

  • 下記の状態で、利尿剤等を投与しても十分な心機能改善が得られない場合
    急性心不全
  • 下記の状態で、ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が得られない場合
    慢性心不全(軽症〜中等症)

急性心不全では「利尿薬投与後」、慢性心不全では軽症〜中等症に限り「ジギタリス・利尿剤投与後」に使用するということですね。

ピモベンダン錠の用法用量

  • 急性心不全:成人にはピモベンダンとして1回2.5mgを経口投与する。なお、患者の病態に応じ、1日2回経口投与することができる。また、必要に応じて、ジギタリス製剤等と併用する。
  • 慢性心不全(軽症〜中等症):通常、成人にはピモベンダンとして1回2.5mgを1日2回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、ジギタリス製剤、利尿剤等と併用する。

上記適応症、効能効果でも記載のあるものと併用すること。ですね。

ピモベンダン錠の作用機序・特徴

心筋の収縮は筋小胞体というところからCa2+(カルシウムイオン)が放出され、筋原線維のトロポニンCという物質と結合し、アクチンとミオシンが相互作用(滑走)することにより収縮を起こします。

ピモベンダンはトロポニンCに対するCa2+の結合親和性を高めることで心筋のCa2+感受性を増強する作用をあらわすとされています。

  • 心筋の収縮に関わるCa(カルシウム)イオンの感受性の増強作用
  • PDE3(ホスホジエステラーぜ3)阻害によりcAMPの濃度を上昇する作用

上記作用により心筋機能を改善させ、心不全による息切れや息苦しさなどの症状を改善します。

心不全患者のQOL改善、経静脈的強心薬からの離脱を目的に短期投与される。

今回はこんな感じー。

久しぶりの心不全治療薬の紹介。

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今回はピモベンダンについて!でした。

オンラインでの勉強会が増えて、最近はいろんな心疾患関連の勉強会に参加させていただいております。

これまでに学ぶ機会のなかったSHD治療に関する内容も学んできたので、今後まとめていきます。

ではではーしぐでたっ

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