こんばんはーーーしぐです。
ネキシウムの小児での適応追加にあたり、新規承認された剤形「懸濁性顆粒」について書いてみます。そこまで詳しく書くわけではないのでちょいネタにしときます〜
以前のちょいネタはこちら
→ https://shg11710blog.com/ピレノキシン点眼液の順番や一般名処方の落とし/
エソメプラゾール〈ネキシウム〉とは
胃酸の分泌を抑えることで胃への負担を軽減するPPI。
基本的には適応症も同じ感じで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎や、ピロリ菌除菌補助等ですねーー。
そのPPIのなかで1番目に発売された医薬品「オメプラゾール」の、光学異性体のうちS体のみで新規承認されたものが「エソメプラゾール」です。
みなさんお気付きの通り、成分名は
「S体のオメプラゾール」→「エス・オメプラゾール」→「エソメプラゾール」。
ちなみに、S体とR体が混在するものを「ラセミ体」と呼びますね。
オメプラゾールで見ると、R体はCYP2C19により速やかに代謝されるのに対し、S体はその影響を受けません。なのでS体は患者さん個々での代謝の影響を受けにくいため、血中濃度にバラツキがなくどの患者さんでも安定した薬効が期待されるんですねーーー。
S体とR体で胃酸分泌抑制作用は同等みたいですね。
懸濁性顆粒
2018.1に小児への適応が追加になりました。1歳以上であれば使えるってなかなかすごいですよね。PPIでは唯一らしいです。
ちなみに懸濁後はこんな感じ↓
自分の薬局でもたまーーーに処方が出るのですが、先日服用患者の母親からこんな質問がありました。
「懸濁性顆粒だけど、懸濁しないで服用しても大丈夫ですか?味がそんなに好きじゃないみたいで、口に入れてから流し込む方が飲んでくれそうで。」細粒やドライシロップ、顆粒であれば大丈夫なこの飲み方ですが、「懸濁性顆粒」になるとまた違う話。
早速メーカーさんに確認してみたら、
「懸濁しないで服用するという試験はしてないので、効果も安全性も保証ができない。」
とのこと。まあ、そーだろうけど。
IFにも全く同じことが書いてるんですよね。
「結構この質問多いと思うんですが、みんなその回答で納得されますか?」と
少し食い下がるわたし。その後も大した答えはなかったのですが、唯一聞き出せたのが
「懸濁性顆粒は1包あたり3gくらい入ってるので、小児では量が多くて飲み込めない可能性がある」とのこと。ふむふむ。この1包3gってのは新たな情報。どこをググっても出てこないし。じゃあそれも付け加えて患者さんに相談してみますって感じで電話は終わりました。
この後なんとか患者さんにも納得いただき、服用を続けてもらっています〜
って感じです。
名称の由来は、Next Millennium !ネクストミレニアムの始まりと終わりから。
自分の薬局では抗がん剤なんかもけっこう出るのですが、このネキシウム。我が薬局の売上高医薬品ランキングで毎月TOP5に入ってくる売れ筋商品!
カプセルなのに、すごい。やっぱりカプセルって苦手な方多いんですけどね、、、。
しっかり効果があるんでしょうねーーーー。
ちなみに、今後錠剤だったりOD錠発売の予定はないんだとか。
意外と消化器系の薬も好きだったりします。しぐです。
ではではーーーしぐでしたっ
で終わろうと思ってたのですが、ネキシウムについてググってみたらこんなのがでてきました。
【ネキシウム 自宅配達 処方箋なし】
こ、コワイ。
トルコ産とか。こーいったので購入されるかたもいらっしゃるんですかね、、、
やっぱり自分の健康に関わるものなので医師に診てもらって、処方箋もらって、国産のネキシウムもらいましょう!そのほーが安心。
コメント
[…] […]