薬剤師のしぐです。
心不全療養指導士の取得を目指して、日々循環器関連のお勉強を頑張っています。
この心不全にも深く関わる糖尿病。
現在糖尿病治療の主流になっているDPP-4阻害薬として、初めてのOD錠が発売します。
というわけで、今回はテネリアOD錠の新発売についてまとめます。
皆さんの薬局では、どのDPP-4阻害薬が1番人気ですか??
自分の薬局では、圧倒的にエクア錠ですねー
やはり分2という用法に加えて、血糖降下作用も強力みたいなので良く処方されます。
では、そんな中テネリアOD錠の発売に伴いテネリグリプチン〈テネリアOD錠〉の特徴や他のDPP-4阻害薬との比較などもまとめてみたいと思います。
テネリアOD錠20mg新発売!
テネリアOD錠により、DPP-4阻害薬として初めてのOD錠が発売となります。
テネリアOD錠の有効成分
テネリグリプチン
テネリグリプチン〈テネリア錠〉の適応、効能効果
2型糖尿病
効能又は効果に関連する注意
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
糖尿病治療に関しては、どの医薬品でも「食事療法」「運動療法」をベースに治療を行います。
テネリグリプチン〈テネリア錠〉の用法用量
通常、成人にはテネリグリプチンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量することができる。
テネリアOD錠の用法及び用量に関連する注意
本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確立されていない。
基本的にDPP-4阻害薬にはこの文言が入っていて、GLP-1作動薬との併用は行われません。
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テネリグリプチン〈テネリア錠〉の食事による影響
健康成人に、テネリグリプチンとして20mgを食後に単回経口投与した場合、空腹時に比べてCmaxは20%低下し、tmaxは1.1時間から2.6時間に延長したが、AUCに差は認められなかった
テネリグリプチン〈テネリア錠〉の作用機序
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、食事に応答して消化管から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで、食後血糖を調節している。
テネリグリプチンは、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)活性の阻害によりGLP-1の分解を抑制し、活性型GLP-1の血中濃度を増加させることにより、血糖低下作用を発揮する。
テネリグリプチン〈テネリア錠〉の特徴
テネリグリプチン〈テネリア錠〉の1番の特徴は、第一三共さんの商品であることが関係します。
臨床試験での対象を「日本人」で多く行なっていることで、日本人での臨床実績を多く持つことが最大の特徴です。
他のDPP-4阻害薬と比較して、日本人でのデータが多いことから、安心して使用することができるといことですね。
今回はこんな感じですね。
テネリアOD錠の発売に伴い、簡単にテネリグリプチン〈テネリア錠〉について紹介してみました。
DPP-4阻害薬やSGLT-2阻害薬は、それぞれの特徴が少なく、その違いを説明することが苦手な薬剤師さんも多くいます。
逆に、違いが少ないので自分的には覚えやすくていいんですけどね。
数少ない違いを覚えておけば、ドヤ顔できます。
ではではーしぐでした。
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