カプトプリル〈カプトリル錠〉の使い方。原発性アルドステロン症の診断のための負荷試験など。

薬剤師のしぐです。

今回はちょいネタなので、チャチャッと書いちゃいます。

ウチの薬局では、2年に1〜2回くらいのペースカプトプリル〈カプトリル錠〉の処方を受けます。

そう、滅多にでません

その理由も含めてまとめてくよー

カプトプリル錠とは

有効成分

カプトプリル

その名前からわかる通り、ACE阻害薬ですね。

以前ARBのミカルディスについてまとめた内容もあり、こちらでACE阻害薬のことも説明してるのでよかったらどーぞ。

カプトプリル〈カプトリル錠〉の効能効果

本能性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症、悪性高血圧症

要は、高血圧にしか使わないんだよね。

でも正直高血圧の主役は今やACE阻害薬ではないよね。

ARBか、Ca拮抗薬だと思います。

そして、ACE阻害薬の中なら「エナラプリル:レニベース」か「イミダプリル:タナトリル」がほぼほぼなウチの薬局。たまにペリンドプリルかな。

そんな中で、あえてこのカプトプリルを使うのがこちら!!

カプトリル負荷試験とは

知ってますか?このカプトリル負荷試験って。

高血圧の原因疾患である「原発性アルドステロン症」が疑われるときに、確定診断のために行われる試験の1つです。

この原発性アルドステロン症の確定診断のために、カプトプリル負荷試験、フロセミド立位負荷試験、生理食塩水負荷試験のいずれか2種以上を行うということ。

カプトリル負荷試験の内容

①カプトプリル(12.5mg)4錠(=50mg)服用

②安静臥位(または座位)を保ち、60(90)分後に採血

③判定:服用後のPAC/PRA比>200を陽性と判定

(またはPAC>120pg/mlも陽性と判定)

PAC:血漿アルドステロン濃度  PRA:血漿レニン活性

原発性アルドステロン症(primary aldosteronism:PA)とは

そーなるよね。薬局薬剤師ではあまり聞き慣れないですよね、この言葉。

簡単にいうと、副腎からアルドステロンとが大量にでてしまう疾患。
アルドステロンは血圧を調整する役割をもつホルモン。

高血圧治療薬に、抗アルドステロン薬という分類があるくらいですからね。

カプトプリル〈カプトリル錠〉のまとめ

要するに、この滅多に使われない「カプトリル錠」は、

原発性アルドステロン症の確定診断のために行う検査の1つ、
カプトリル負荷試験のために用いることがほとんど

ってことだね!

今回はこんな感じ〜

ではではーーしぐでしたっ

コメント

  1. […] […]

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