ADHD:注意欠如・多動症の症状や特徴について!大人もこどもも。

こんばんはーーーしぐです。

今回はADHDについて!
5月に新薬リスデキサンフェタミン(ビバンセ)が発売しました。

さらに、非中枢刺激薬のグアンファシン(インチュニブ)が6月に「成人におけるADHD」の適応を取得したので処方の幅が広がったり。動向に注目が集まる疾患ですよね。

ウチの子って、もしかして、、、と悩んでる親御さんも多いと思うこの疾患。
まとめてみましたので、何かの参考になれたら嬉しいです。

まとめっちゃいますねーー。

ADHDの特徴やら概要

注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意・多動性・衝動性を3大主症状とする神経発達障害です。

年代により大きく症状が異なるため、診断する際にはその年代もしっかり考慮する必要があります。

「注意力・欲求・感情を自分でコントロールすることができず、自己中心的な行動が幼児期から持続している状態」がADHDと言われています。

小児の20人に1人前後、もしくはそれ以上がADHDであるとも言われていて、1クラスに1〜2人はADHDの学童がいる計算になります。(子ども:3〜10%、成人:2.5%と推定)。意外と身近な疾患なんですよね。

男女比はおよそ2:1といわれています。
自分的にはもっと男の子の方が多いかな?という印象だったのですが。勘違いでした。

ADHDの原因

原因は厳密にはまだ明らかになっていませんが、遺伝的要因、周産期の要因、神経生理学的要因、環境要因などが複数影響しあって発症すると考えられています。

病態生理としては、脳の前頭前野などの機能障害・同部位での神経伝達物質(ドパミン系・ノルアドレナリン系)の機能低下が見られ、そこを補充する薬が治療薬として認められています。

治療薬について!

現在日本で承認されているADHD治療薬は4種類あり、中枢刺激薬と非中枢刺激薬に大別されます。

中枢刺激薬

メチルフェニデート(コンサータ)

ドパミン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用にて神経伝達物質の機能低下を補う。強い覚醒作用がある。徐放製剤。

1日1回の投与で基本的には朝での服用。強い依存性あり。調剤薬局(登録調剤責任者)と医師の両方で登録が必要。

薬局では処方箋を受ける際に処方医が流通管理委員会に登録されているか確認する必要がある。

作用発現は最も早く、服用後1〜2時間後には改善効果がみられると言われてる。

第1種向精神薬。入出庫に関して帳簿での管理が必要。処方日数に30日という制限がある

副作用としては不眠や食欲減退・体重減少・頭痛などがみられる。

同成分の医薬品で「リタリン」もあるが、こちらの適応は「ナルコレプシー」のみです。

リスデキサンフェタミン(ビバンセ)

ノルアドレナリントランスポーター(NET)およびドパミントランスポーター(DAT)阻害作用による再取り込み阻害、脳内における神経伝達物質であるノルアドレナリンおよびドパミンの放出促進によりシナプス間隙のノルアドレナリンおよびドパミン濃度が増加することによる効果と考えられています。

第1種の向精神薬で、覚せい剤原料。新薬のため、14日の処方制限あり。
薬局では卸との医薬品の受け渡しの際に譲受証・譲渡証が必要。入出庫の帳簿管理も必要。

スミマセン、まだ新しくさわったこともないお薬なので大した情報がありません、、、。

非中枢刺激薬

アトモキセチン(ストラテラ)

選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬。ドパミン系には作用せず、ノルアドレナリン系に作用する。作用発現までに2週間、実感できるまでには6〜8週間を目安にする。

覚醒作用等効果は少し弱めだが、その分依存性もなく、薬局・医師の登録も不要。
比較的最近GEも発売されましたね。「サワイ」から先発品より小さいサイズのカプセルが発売されたり、「トーワ」から錠剤タイプが発売されたり。

主な副作用は頭痛(22.3%)・食欲減退(18.3%)・体重減少・傾眠。
特に、血中濃度が高い昼食時での食べ残しや、飲食不可といった事例も報告されています。

どの副作用も、服用開始に多く現れ、服用継続により体が慣れることで副作用も軽減していくことが多いみたいです。

向精神薬でもないため、帳簿管理も不要。

グアンファシン(インチュニブ)

選択的α2A受容体作動薬。ノルアドレナリンによるシグナル伝達調整作用にてADHDの症状を改善すると考えられている。

交感神経系抑制作用があり、静穏作用がある。依存性はなく、薬局・医師ともに登録不要。

開始用量・維持用量・最高用量が体重で細かく決まっているため注意が必要。
作用発現には1〜2週間かかるといわれてる。

その作用機序から、十数年前まで同成分で血圧降下剤として販売されていたグアンファシン。

副作用でも血圧低下が1〜2割の患者に見られ、症状安定後も4週間に1回の血圧・脈拍測定が必要となっている。他には傾眠が多くの患者でみられる。

食欲減退や体重減少の副作用はなく、小児の治療に適しているという意見もある。

ADHD治療薬の中で、唯一妊婦での服用が禁忌となっている。

ADHD治療のまとめ

といった感じです。薬物治療が主になるようですね。

ADHDの治療は「治す」というより、持っている特性を生かして豊かな人生をおくる道を模索することが重要といった意見もあるようです。小児期の治療目標は患児が混乱なく過ごしていける環境の構築にあるとも言われています。

こんな感じですーーー。
ではでは。しぐでしたっ

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