ツルハ・ウエルシアの新PB「プラスワン」始動|どんな医薬品が買える?薬効分類と薬局の確認点

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黄色とオレンジの背景で、白い薬箱が並ぶ二つの棚がつながるPB統合のイメージ

こんにちは、薬剤師のしぐです。

ツルハとウエルシアのプライベートブランド(PB)を統合する「からだとくらしに+1(プラスワン)」が、本格的に動き出しました。

2026年10月21日にブランド戦略が発表され、2029年2月期に新ブランドの売上高1,000億円を目指します。

薬局で働く立場として気になるのは、「大きなブランドができる」という話だけではありません。どんな市販薬がそろうのか、患者さんが購入した薬をどう確認すればよいのかも押さえておきたいところです。

結論は、すでに解熱鎮痛薬、外用鎮痛消炎薬、便秘薬、アレルギー用薬、ステロイド外用薬、妊娠検査薬が確認できること。ただし、特定の薬効分類を最重点とする公式な順位や、薬効別売上目標までは確認できていません。

この記事では、2026年10月21日時点で公式通販などに掲載されている具体的な商品と、薬局で役立つ確認ポイントを整理します。

  1. 「プラスワン」とは?ツルハとウエルシアの共通PB
    1. 売上高1,000億円は「医薬品だけ」の目標ではない
    2. 旧PBを「捨てる」は、手元の薬を捨てる意味ではない
  2. 具体的にどんな医薬品がある?確認できた商品一覧
  3. 力を入れている薬効分類は?分かることと、まだ分からないこと
  4. 各商品の中身を、もう少し具体的に
    1. セシオンHDプレミアム|2種類の解熱鎮痛成分を配合
    2. ロキソアタックLXゲルα|ロキソプロフェンを配合した塗り薬
    3. スルーベール|刺激性成分を組み合わせた便秘薬
    4. アゼラック錠|鼻症状と皮膚のかゆみに対応する内服薬
    5. リンベタゾンSTシリーズ|ステロイド外用薬は塗る場所まで確認
    6. チェックワンS|妊娠検査薬もラインアップに
  5. モンダミンや鉄タブレットもあるけれど、すべてが医薬品ではない
  6. イオングループへの展開とハピコムからの切り替えも進む
  7. しぐの視点|PBが広がるほど、お薬手帳と箱の写真が役立つ
  8. まとめ|具体的な薬を押さえつつ、重点分野は今後も確認
  9. よくある質問
    1. Q. プラスワンの売上高1,000億円は、医薬品だけの目標ですか?
    2. Q. どの薬効分類に一番力を入れているのですか?
    3. Q. セシオンHDプレミアムは、かぜ薬ですか?
    4. Q. 旧PBの薬は、すぐに捨てた方がよいですか?
    5. Q. モンダミンや鉄タブレットも、医薬品ですか?
    6. Q. ツルハとウエルシアなら、どの店舗でも全商品を買えますか?

「プラスワン」とは?ツルハとウエルシアの共通PB

PBは、小売企業などが企画・展開する独自ブランドのことです。

プラスワンでは、ツルハの「くらしリズム」、ウエルシアの「からだWelcia」「くらしWelcia」などを新しい共通ブランドへ集約していく方針です。

どちらか一方のブランド名を残す形ではなく、商品開発や品質管理、顧客の声などを組み合わせ、新しい商品づくりにつなげます。

展開するカテゴリーは、次の4つです。

カテゴリー主な領域
ヘルスケア医薬品や健康を支える商品
ビューティー美容・スキンケアなど
ホーム日用品など暮らしを支える商品
食品日常の食生活に関わる商品

医薬品だけのブランドではなく、からだと暮らしに関わる商品を広く展開する構想です。

売上高1,000億円は「医薬品だけ」の目標ではない

2029年2月期に目指す1,000億円は、プラスワンという新ブランド全体の売上高です。医薬品だけで1,000億円を目指すという意味ではありません。

また、既存の関連ブランドなどを含むPB全体では、3年後に売上高4,000億円を目指す方針が示されています。

2026年11月末までに約100SKU、2027年2月期末までに約200SKUをそろえる計画です。SKUは、容量や規格などで区別する商品管理の単位。同じ便秘薬でも48錠と144錠では別のSKUになるため、「200SKU=200種類の医薬品」ではありません。

旧PBを「捨てる」は、手元の薬を捨てる意味ではない

今回の「捨てる決断」は、両社が既存のブランドにこだわらず、新ブランドへ進む経営判断を表す言葉です。

購入済みの旧PB医薬品が、一斉に使えなくなったという話ではありません。個別の回収情報などがない限り、使用期限、保管状態、本人に適した薬かどうかを確認して判断します。

ブランド変更と、品質上の理由による回収は分けて考えましょう。

具体的にどんな医薬品がある?確認できた商品一覧

白い医薬品の箱と錠剤シート、外用薬チューブを並べたイメージ

以下は、ツルハグループ公式通販などでプラスワンとして掲載を確認できた商品例です。全国の全店舗の在庫や、今後発売する全製品を網羅した一覧ではありません。

薬効・用途商品名主な成分・特徴掲載規格の例リスク区分
解熱鎮痛薬セシオンHDプレミアムイブプロフェン、アセトアミノフェンなどを配合32錠・72錠指定第2類
外用鎮痛消炎薬ロキソアタックLXゲルαロキソプロフェンナトリウム水和物、l-メントールを配合50g第2類
便秘薬スルーベールビサコジル、センノサイドを配合48錠・144錠・240錠指定第2類
アレルギー用薬アゼラック錠アゼラスチン塩酸塩を配合。鼻のアレルギー症状、じんましん・湿疹・かぶれによるはれ・かゆみの緩和24錠第2類
湿疹・皮膚炎治療薬リンベタゾンSTクリーム/ST軟膏ベタメタゾン吉草酸エステルを配合したステロイド外用薬各10g指定第2類
妊娠検査薬チェックワンS一般用妊娠検査薬1回用・2回用第2類

※商品名の頭に付く「プラスワン」は表中で省略しています。リスク区分・成分・規格は確認時点の掲載内容です。購入・使用時には現品と最新の説明文書を確認してください。

内服薬だけでなく、塗り薬や検査薬までそろっていることが特徴です。

一方、この一覧を見て「かぜ薬や胃薬は今後も販売しない」と判断することもできません。現時点で確認できた商品と、将来の品ぞろえは別です。

力を入れている薬効分類は?分かることと、まだ分からないこと

現時点で確認できた公式発表や商品情報からは、「解熱鎮痛薬を最優先にする」「便秘薬を売上の柱にする」といった薬効分類別の重点順位までは確認できません。

そのため、特定の分野に集中投資すると断定するのは早い段階です。

ただ、商品構成からは、次の領域への展開が見えます。これは掲載商品からの整理であり、会社が公表した重点順位ではありません。

掲載商品から見える領域確認できる例薬局でつながる相談
痛み・発熱への対処セシオンHDプレミアム、ロキソアタックLXゲルα頭痛・生理痛・腰痛などと、処方薬との重複
排便の悩みスルーベール便秘の経過、すでに使っている下剤
鼻や皮膚のアレルギー症状アゼラック錠、リンベタゾンSTシリーズ眠気・運転、塗る部位、症状の見極め
妊娠の確認チェックワンS検査時期と結果確認後の受診

日常生活で相談の多い症状に対応するOTCと、セルフチェックに使う商品を展開している、と捉えるのが現状に合っています。

「ヘルスケアに力を入れる」というブランド全体の方向性と、「どの薬効に最も力を入れるか」という個別の戦略は、分けて見ておきたいですね。

各商品の中身を、もう少し具体的に

セシオンHDプレミアム|2種類の解熱鎮痛成分を配合

セシオンHDプレミアムは、イブプロフェンとアセトアミノフェンを配合した解熱鎮痛薬です。総合感冒薬ではありません。

さらに、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン、胃粘膜保護成分の酸化マグネシウムも配合しています。

ここで確認したいのは、「頭痛薬を買った」という言葉だけで、成分を単純化しないことです。複数成分を含むため、処方薬や別の市販薬との重複、眠気に関わる注意などを製品単位で確認する必要があります。

胃粘膜保護成分が入っていることだけで、胃腸への負担や副作用がなくなるわけではありません。

痛み止めを頻回に買い足している場合には、原因や使用頻度も含めて相談につなげたいところです。

痛み止めの販売・相談体制については、コチラでも整理しています。

日薬会長「NSAIDsを含むOTC薬を全ての薬局で」|調剤薬局が備えたい販売・相談体制
こんにちは、薬剤師のしぐです。「痛み止めを買いたいんですが、ここでも買えますか?」処方箋を受け付ける薬局で、こんな相談を…

ロキソアタックLXゲルα|ロキソプロフェンを配合した塗り薬

ロキソアタックLXゲルαは、ロキソプロフェンナトリウム水和物とl-メントールを配合する外用鎮痛消炎薬です。

腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛などが対象になります。

内服のロキソプロフェン製剤とは、剤形も使い方も異なります。「ロキソ」という名前の印象だけで、飲み薬と同じものとして扱わないようにしましょう。

15歳未満には使用できず、解熱鎮痛薬などでぜんそくを起こしたことがある人も使用できません。湿疹や傷のある場所など、塗ってはいけない部位の確認も必要です。

スルーベール|刺激性成分を組み合わせた便秘薬

スルーベールは、ビサコジルとセンノサイドを配合した便秘薬です。

便秘薬という大きなくくりで見ると、酸化マグネシウムなどと同じ棚に並ぶことがありますが、成分の特徴は異なります。

薬局で確認したいのは、「病院の便秘薬も飲んでいる」「効かないので市販薬も追加した」というケース。商品名が違っても、刺激性下剤の成分や作用が重なる可能性があります。

何日出ていないのか、腹痛などがあるのか、すでに何を使っているのかを確認し、単純な買い足しでよいか考える必要があります。

アゼラック錠|鼻症状と皮膚のかゆみに対応する内服薬

アゼラック錠は、アゼラスチン塩酸塩を配合したアレルギー用薬です。

花粉・ハウスダストなどによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりに加え、じんましん、湿疹・かぶれによる皮膚のはれ・かゆみの緩和も対象です。

「皮膚のかゆみで買った薬」でも、内服の抗アレルギー薬が含まれていることがあります。鼻炎薬として処方されている薬との重複も確認したいところです。

服用後の乗物・機械類の運転操作は禁止されています。眠気の自覚だけで運転の可否を決めないことが大切です。

リンベタゾンSTシリーズ|ステロイド外用薬は塗る場所まで確認

リンベタゾンSTクリームとST軟膏は、ベタメタゾン吉草酸エステルを配合しています。

「かゆいから」という理由だけで選ぶのではなく、どこに、どんな症状が、いつから出ているかを確認することが大切です。

顔など皮膚の薄い場所、広い範囲、長引く症状、感染が疑われる症状では、とくに慎重な判断が必要になります。製品の使用上の注意に沿って、相談・受診につなげましょう。

同じブランドでも、アゼラック錠は内服のアレルギー用薬、リンベタゾンSTはステロイド外用薬です。「かゆみの薬」とひとまとめにせず、中身を確認します。

チェックワンS|妊娠検査薬もラインアップに

一般用妊娠検査薬のチェックワンSも確認できます。

妊娠検査薬は、妊娠の可能性を確認する手がかりになる商品です。検査で陽性になっても、正常な妊娠かどうかまでは判断できません。結果を受けて産婦人科の診察につなげることが大切です。

使う時期や判定方法は、製品の説明書に従います。

モンダミンや鉄タブレットもあるけれど、すべてが医薬品ではない

医薬品と口腔ケア用品、食品の包装を分けて並べたイメージ

プラスワンには、医薬品以外にも健康に関わる商品が並んでいます。

たとえば「モンダミン 口内トータルケア」は医薬部外品の液体ハミガキです。炭酸タブレットFeラテや吸収型鉄タブレットなど、食品として販売されている商品も確認できます。

ブランド名が同じでも、医薬品、医薬部外品、食品は別の区分です。

商品の例区分・確認したいこと
アゼラック錠、スルーベールなど医薬品。効能・効果、用法・用量、禁忌などを確認
モンダミン 口内トータルケア医薬部外品の液体ハミガキ。使用方法を確認
炭酸タブレットFeラテ、吸収型鉄タブレットなど食品。栄養補給の目的と、治療中の病気・薬との関係を確認

鉄を含む食品があっても、それだけで鉄欠乏性貧血の診断や治療の代わりになるわけではありません。

「ドラッグストアの健康ブランドだから全部薬」という受け止め方にならないよう、商品の区分まで伝えたいですね。

イオングループへの展開とハピコムからの切り替えも進む

プラスワンの医薬品の一部は、2026年10月からイオングループ各社の店舗にも展開されます。

また、イオングループの医薬品PB「ハピコム」は、販売を順次終了し、3年以内にプラスワンへ切り替える方針が報じられています。

ただし、すべての店舗・商品が同じ日に切り替わるわけではありません。利用する店舗での取り扱いや、購入する製品の表示を確認する必要があります。

薬局では今後、「いつもの薬の箱が変わった」「前のブランド名が見つからない」といった相談が増える可能性があります。

そのときに役立つのは、ブランド名だけで探すのではなく、商品名、成分、剤形、規格をセットで確認することです。

しぐの視点|PBが広がるほど、お薬手帳と箱の写真が役立つ

薬の箱と錠剤シート、開いた手帳を置いた薬局の相談机のイメージ

PBの統合は、売場の変化であると同時に、薬局で聞き取る商品名が変わる出来事でもあります。

「ツルハで買った痛み止め」

「ウエルシアの便秘薬」

「プラスワンのかゆみ止め」

この情報だけでは、成分を十分に特定できません。

そこで、薬局では次のように声をかけたいところです。

「箱や説明書、写真はありますか?病院の薬と重ならないか、一緒に確認しましょう」

商品名やブランド名が変わっても、確認の軸は変わりません。誰が使うか、何の症状に使うか、成分が重なっていないか、受診が必要ではないか、です。

PBだからという理由だけで勧めるのではなく、その人に合った薬を選ぶ。必要なときには、購入を勧めず受診につなぐ。ここに薬剤師・登録販売者の役割があります。

販売区分や相談対応については、コチラもあわせてどうぞ。

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まとめ|具体的な薬を押さえつつ、重点分野は今後も確認

プラスワンは、ツルハとウエルシアのPBを集約する新ブランドです。2029年2月期に、新ブランド全体で売上高1,000億円を目指します。

医薬品では、セシオンHDプレミアム、ロキソアタックLXゲルα、スルーベール、アゼラック錠、リンベタゾンSTシリーズ、チェックワンSなどが確認できます。

ただし、「どの薬効分類を最重点にするか」という公式な順位や薬効別売上目標は、現時点で確認できていません。

今後の品ぞろえを見ながら、薬局では商品名の変化に対応し、成分の重複や安全な使い方を確認していきたいですね。

よくある質問

Q. プラスワンの売上高1,000億円は、医薬品だけの目標ですか?

いいえ。ヘルスケア、ビューティー、ホーム、食品を含む、新ブランド全体の目標です。

Q. どの薬効分類に一番力を入れているのですか?

確認できた公表情報では、特定の薬効分類を最重点とする順位までは分かりません。商品例として、解熱鎮痛薬、外用鎮痛消炎薬、便秘薬、アレルギー用薬、ステロイド外用薬などが確認できます。

Q. セシオンHDプレミアムは、かぜ薬ですか?

解熱鎮痛薬です。イブプロフェンとアセトアミノフェンなどを配合し、痛みや発熱に用います。総合感冒薬とは区別してください。

Q. 旧PBの薬は、すぐに捨てた方がよいですか?

ブランド統合だけを理由に、購入済みの薬を廃棄する必要はありません。個別の回収情報、使用期限、保管状態、本人に適した薬かどうかを確認します。

Q. モンダミンや鉄タブレットも、医薬品ですか?

すべてが医薬品ではありません。モンダミン口内トータルケアは医薬部外品、鉄タブレットなどには食品として販売される商品があります。商品の表示で区分を確認してください。

Q. ツルハとウエルシアなら、どの店舗でも全商品を買えますか?

掲載商品の確認と、個々の店舗の在庫確認は別です。取り扱い・入荷状況は店舗によって異なるため、利用する店舗に確認してください。

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