薬剤師のしぐです。
現在ニュースの大半を占める新型コロナウイルス。
新型コロナウイルスの概要がコチラ
その治療薬として、最も治療効果が期待されているのがこの「レムデシビル」。
今回はこのレムデシビルについてまとめてみます。
レムデシビルとは
抗ウイルス薬として開発されている「レムデシビル」。
RNAウイルスに対しての抗ウイルス活性を示すことがわかっています。
もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発されていました。
現在、全世界をみてもこの「レムデシビル」が承認されている国・地域はないようです。
なので、世界的にみても完全な新薬になります。
治験段階では、静脈注射という剤形で試験を行なっているようです。
レムデシビルの作用機序
レムデシビルの作用機序は「RNAポリメラーゼの阻害」作用です。
RNAウイルスの増殖に必要なRANポリメラーゼという酵素を阻害することで、RNAウイルスの増殖を抑制します。
この「レムデシビル」の前に治療効果があると言われていた抗インフルエンザ薬ファビピラビル(アビガン錠)も、同じ作用機序であるRNAポリメラーゼ阻害薬です。
ちなみにコチラが抗インフルエンザ薬まとめの内容。
この内容に、富士フィルムファーマさんのファビピラビル(アビガン錠)は記載してないです。
基本的に、アビガン錠は世に流通しない抗インフルエンザ薬ですからね。
パンデミック時にのみ使用が許可されている医薬品であり、通常見ることはない医薬品だからです。
レムデシビルの製薬会社:ギリアド
ギリアドさんは、数年前に突如、彗星のように現れた製薬メーカーさん。
C型肝炎治療薬「ソバルディ錠」や「ハーボニー配合錠」など、治療効果100%の治療薬を発売してC型肝炎治療業界を根底から覆した製薬メーカーさんです。
レムデシビルの臨床効果
海外の臨床研究で、抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症の重症患者を対象に投与した結果「68%の患者で臨床的改善を示した」と発表されています。
重症で入院していたほとんどの患者さんが、投与1週間以内に退院可能なまでに改善する。
日本では、横浜市立市民病院が治験実施施設の1つとして指定されています。
コロナウイルスへの治験が進められている他薬剤
レムデシビル以外に、日本国内でもいろいろな医薬品がコロナウイルスへの有効性を目的に治験が進められています。
- アムテムラ皮下注
- オルベスコ吸入
- ストロメクトール
- フオイパン
他にもいろいろと治験されているようですが、また別でまとめてみたいと思います。
今回はこんな感じですね。
以前まとめてある、新型コロナウイルスの感染経路に関する「エアロゾル感染」について
こっちは新型コロナウイルスにも除菌効果があると言われているクレベリンについて
今後も新型コロナウイルスについて、様々な角度から情報をまとめていきたいと思います。
ではでは、しぐでしたっ
レムデシビル〈ベクルリー点滴静注〉製造販売承認!!
ついについに、レムデシビルが新薬として販売承認がおりました!!
商品名「ベクルリー点滴静注」です。
詳細まとめてあります。
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