ミロガバリン(タリージェ)で複視?眠気・めまい・体重増加などの副作用を薬剤師が解説

神経の痛みに処方されることが多い「タリージェ」。
帯状疱疹のあとに続く痛み、糖尿病に伴うピリピリ・ジンジンした痛み、脊髄損傷後や脳卒中後の痛みなど、いわゆる神経障害性疼痛に使われる薬です。
一方、最近はSNSや動画などで、
- 眠気が強かった
- ふらついて転びそうになった
- 物が二重に見える「複視」が出た
- むくんで体重が増えた
- 急にやめるとよくないと聞いた
といった副作用の話を目にすることも増えました。
なかでも、いま話題になっているのが**「物が二重に見える」という複視**です。タリージェの電子添文には眼障害として複視が記載されており、服用中に見え方が変わった場合は軽く考えないことが大切です。
先に結論からいうと、タリージェは「怖いから避ける薬」ではありません。ただし、複視などの視覚異常や眠気・めまいを軽く見ないこと、腎機能に合った量で使うこと、急に中止しないことがとても大切な薬です。
2026年7月に更新された医薬品リスク管理計画(RMP)でも、めまい、傾眠、意識消失、肝障害、体重増加、腎機能障害などが重要なリスクとして整理されています。
この記事では、タリージェの作用や飲み方を確認しながら、特に副作用について詳しくまとめます。
- タリージェとは?
- タリージェの作用機序
- タリージェの飲み方|少量からゆっくり増やす
- タリージェの副作用|まず知っておきたい全体像
- 1.眠気・傾眠|最も注意したい副作用のひとつ
- 2.めまい・ふらつき|転倒や骨折につながることも
- 3.意識消失|頻度は低くても見逃せない重大な副作用
- 4.むくみ・体重増加|食べすぎだけが原因とは限らない
- 5.複視が話題に|「物が二重に見える」は見逃さない
- 6.肝機能障害・黄疸|だるさや尿の色も確認
- 7.腎機能障害|副作用の原因にも結果にもなる
- 8.急にやめない|不眠・吐き気・下痢などの離脱症状
- 副作用が出やすい人・特に注意したい場面
- タリージェとリリカの違い
- 薬局で確認したいチェックリスト
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|副作用は「我慢するもの」ではなく、調整のために伝えるもの
- タリージェの名前の由来
- タリージェと同系統既存薬プレガバリン〈リリカ〉について
タリージェとは?
タリージェは、ミロガバリンベシル酸塩を有効成分とする神経障害性疼痛治療薬です。
規格は通常錠・OD錠ともに2.5mg、5mg、10mg、15mgがあります。OD錠は口の中で崩れる製剤ですが、水なしで飲んだ場合も、最後に唾液と一緒にしっかり飲み込む必要があります。
効能・効果は「神経障害性疼痛」
現在の効能・効果は、末梢性に限らない神経障害性疼痛です。
たとえば次のような痛みが対象になります。
- 糖尿病性末梢神経障害性疼痛
- 帯状疱疹後神経痛
- 脊髄損傷後神経痛
- 脳卒中後疼痛
ただし、すべての腰痛、肩こり、関節痛に効く薬ではありません。神経が傷ついたり働きが乱れたりして起こる、焼けるような痛み、電気が走るような痛み、ピリピリ・ジンジンする痛みなどに用いられます。
また、痛みの原因そのものを治す薬ではなく、あくまで症状を和らげるための薬です。原因疾患の治療と並行し、効果が乏しいまま漫然と続けないことも重要です。
タリージェの作用機序
タリージェは、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合する「α2δリガンド」です。
神経が過剰に興奮すると、神経終末にカルシウムイオンが流れ込み、興奮性神経伝達物質が放出されます。タリージェはこの流れを抑え、痛みの信号が伝わりすぎるのを抑制すると考えられています。
一般的な鎮痛薬のように炎症を直接抑える薬ではありません。そのため、ロキソプロフェンなどのNSAIDsとは役割が異なります。
なお、同じα2δリガンドにはプレガバリン(先発品:リリカ)があります。違いについては、こちらの記事も参考にしてください。


タリージェの飲み方|少量からゆっくり増やす
通常、成人はミロガバリンとして1回5mgを1日2回から開始します。その後、1週間以上の間隔をあけて1回量を5mgずつ増やし、通常は1回15mgを1日2回服用します。症状や忍容性により、1回10~15mgの範囲で調整されます。
最初から維持量を使わず、少量から段階的に増やすのは、眠気やめまいなどの副作用を確認しながら使うためです。
腎機能が低下している人は投与量・回数が変わる
タリージェは主に腎臓から排泄されます。腎機能が低下していると血中濃度が高くなり、副作用が出やすくなるおそれがあります。
| 腎機能の目安(CLcr) | 初期用量 | 有効用量の目安 | 1日投与量 |
|---|---|---|---|
| 60mL/min以上 | 1回5mg・1日2回 | 1回10~15mg・1日2回 | 10~30mg |
| 30~60mL/min未満 | 1回2.5mg・1日2回 | 1回5~7.5mg・1日2回 | 5~15mg |
| 30mL/min未満(透析を含む) | 1回2.5mg・1日1回 | 1回5~7.5mg・1日1回 | 2.5~7.5mg |
特に高齢者では、血清クレアチニンの数値だけでは腎機能低下が目立ちにくい場合があります。「少ない量だから大丈夫」とは限らず、年齢、体重、腎機能を含めた確認が必要です。
タリージェの副作用|まず知っておきたい全体像
タリージェで特に注意したいのは、次の副作用です。
| 副作用・症状 | 日常生活での気づき | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 眠気・傾眠 | 日中に眠い、頭がぼんやりする、反応が遅い | 運転を避け、早めに処方医・薬剤師へ相談 |
| めまい・ふらつき | 立ち上がるとふらつく、まっすぐ歩きにくい | 転倒に注意。強い場合や持続する場合は相談 |
| 意識消失 | 一時的に意識がなくなる、呼びかけに反応しない | 服用を続けず、直ちに医療機関へ |
| むくみ・体重増加 | 靴下の跡、足の腫れ、短期間の体重増加 | 体重記録。息苦しさを伴えば速やかに受診 |
| 複視・視覚異常 | 物が二重に見える、かすむ、ピントが合いにくい | 運転を中止し、早めに医師へ相談。突然の発症や神経症状を伴う場合は速やかに受診 |
| 肝機能障害 | 強いだるさ、食欲低下、黄疸、褐色尿 | 速やかに受診 |
| 腎機能障害 | 尿量低下、むくみ、だるさ、吐き気 | 速やかに受診 |
| 離脱症状 | 急な中止後の不眠、吐き気、下痢、食欲低下 | 自己判断で中止せず、徐々に減量を相談 |
ここから、それぞれを詳しく見ていきます。

1.眠気・傾眠|最も注意したい副作用のひとつ
タリージェでは、眠気や傾眠が比較的よくみられます。
2026年7月更新のRMPによると、末梢性神経障害性疼痛患者を対象とした第III相二重盲検試験で、傾眠に関連する有害事象は**ミロガバリン群15.0%、プラセボ群4.1%**でした。中枢性神経障害性疼痛の試験では、ミロガバリン群29.8%、プラセボ群6.1%でした。
多くは軽度とされていますが、日常生活への影響は人によって異なります。
- 朝の服用後に強く眠くなる
- 仕事中に集中できない
- 返事が遅くなる
- いつもより長く寝てしまう
- 家族から「ぼんやりしている」と言われる
こうした変化も、副作用の可能性があります。
車の運転は「眠気を感じなければよい」ではない
電子添文では、めまい、傾眠、意識消失などが起こる可能性があるため、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事させないよう注意するとされています。
「今のところ眠くない」「夜だけ飲んでいる」という自己判断で運転するのは避けましょう。飲み始めだけでなく、増量後、体調不良時、腎機能が低下したとき、他の眠くなる薬が追加されたときにも症状が強くなる可能性があります。
2.めまい・ふらつき|転倒や骨折につながることも
RMPでは、末梢性神経障害性疼痛の二重盲検試験におけるめまい関連事象は、**ミロガバリン群9.6%、プラセボ群2.7%**でした。
特に注意が必要なのは高齢者です。添付文書でも、めまい、傾眠、意識消失による転倒や骨折のおそれが明記されています。
服用開始後や増量後は、次の工夫を意識してください。
- 起床時や立ち上がるときは、いったん座ってからゆっくり動く
- 夜間は足元を明るくする
- 階段では手すりを使う
- ふらつく日は入浴や高所作業を一人で行わない
- 杖や歩行器を使っている人は、歩き方の変化を家族にも見てもらう
「少しふらつくけれど、痛み止めだから仕方ない」と我慢し続ける必要はありません。量や増量ペースを調整できる場合があるため、処方医または薬剤師へ伝えましょう。
3.意識消失|頻度は低くても見逃せない重大な副作用
タリージェでは、頻度は低いものの意識消失が重大な副作用として注意喚起されています。RMPでは、臨床試験で因果関係を否定できない重篤な意識消失が報告されたことから、重要な特定されたリスクに位置づけられています。
- 突然、意識を失った
- 呼びかけに反応しない
- 記憶が途切れた
- 転倒したが経緯を覚えていない
このような場合は単なる眠気として扱わず、直ちに医療機関へ相談してください。状況によっては救急要請が必要です。
睡眠薬、抗不安薬、オピオイド鎮痛薬、鎮静作用のある抗ヒスタミン薬、飲酒などが重なると、眠気や意識レベル低下が強まる可能性があります。併用薬や飲酒習慣は、処方医・薬剤師に伝えておきましょう。
4.むくみ・体重増加|食べすぎだけが原因とは限らない
タリージェでは、末梢性浮腫や体重増加がみられることがあります。
長期投与試験では、糖尿病性末梢神経障害性疼痛患者で末梢性浮腫4.7%、帯状疱疹後神経痛患者で体重増加7.2%が報告されています。またRMPでは、末梢性神経障害性疼痛の二重盲検試験で、試験開始から終了時までに体重が5%以上増えた人がミロガバリン群15.2%、プラセボ群1.9%でした。
体重増加は食欲や活動量だけでなく、むくみが関係することもあります。
確認したいサイン
- 靴下の跡が深く残る
- 靴がきつくなった
- すねを押すとへこみが残る
- 数日から数週間で体重が増えた
- 顔や手がむくむ
- 息切れ、横になると苦しい、動悸がある
添付文書では定期的な体重測定が勧められています。服用開始前の体重を記録し、その後も週1回程度、同じ条件で測ると変化に気づきやすくなります。
急な体重増加に息苦しさや強いむくみを伴う場合は、心不全など別の病態も考える必要があるため、早めに受診してください。
5.複視が話題に|「物が二重に見える」は見逃さない
タリージェでは、弱視、霧視、視力障害、複視などの眼障害が現れることがあります。電子添文でも、診察時に眼障害について問診するなど注意するよう記載されています。
複視とは、一つの物が二つに見える状態です。「ピントが合わない」「ぼやける」という霧視とは少し異なり、像が横・縦・斜めにずれて見えることがあります。
- 目がかすむ
- 一つの物が二つに見える
- 片方の像が横や縦にずれて見える
- ピントが合いにくい
- 片目を閉じると見え方が変わる
- 階段や段差との距離感がつかみにくい
- 視界に違和感がある
といった症状が出た場合は、その時点で自動車・自転車の運転や高所作業を中止し、処方医へ相談しましょう。複視がある状態では距離感を誤りやすく、転倒や交通事故につながるおそれがあります。
複視が出たら確認したいこと
医師や薬剤師へ相談するときは、次の内容を伝えると状況を整理しやすくなります。
- いつから二重に見えるようになったか
- タリージェの開始後・増量後に起きたか
- 常に二重なのか、特定の方向を見たときだけか
- 片目を閉じても二重に見えるか
- 眠気、めまい、ふらつきも同時にあるか
- 他に新しく始まった薬がないか
- 症状が続く時間と日常生活への影響
自己判断で急に中止すると離脱症状が現れる可能性があるため、通常は処方医と対応を相談します。ただし、安全のため運転や危険作業は直ちに避けてください。
「タリージェの副作用」と決めつけてはいけない複視
複視は薬の影響だけでなく、眼球を動かす神経や筋肉の異常、糖尿病、脳血管障害などでも起こります。
特に、突然始まった複視に次の症状を伴う場合は、タリージェの副作用だろうと様子を見ず、速やかな受診が必要です。
- ろれつが回らない
- 顔や手足のしびれ・力が入らない
- 激しい頭痛
- まっすぐ歩けない
- 意識がぼんやりする
- まぶたが急に下がる
複視そのものは電子添文に記載のある副作用ですが、原因を薬だけに決めつけないことが重要です。必要に応じて眼科や脳神経内科・脳神経外科での評価につなげます。
6.肝機能障害・黄疸|だるさや尿の色も確認
重大な副作用として、肝機能障害・黄疸が注意喚起されています。
RMPでは、肝機能障害関連事象が末梢性神経障害性疼痛の試験でミロガバリン群3.7%、プラセボ群1.4%に報告されています。
次の症状がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
- 強いだるさ
- 食欲低下、吐き気
- 皮膚や白目が黄色くなる
- 尿が褐色になる
- 全身のかゆみ
症状だけでは気づきにくい場合もあるため、必要に応じて血液検査でAST、ALT、γ-GTP、ビリルビンなどを確認します。
7.腎機能障害|副作用の原因にも結果にもなる
腎機能障害は、製造販売後に因果関係を否定できない重篤な事象が報告されたことから、RMPで重要な特定されたリスクとされています。
タリージェは腎臓から排泄されるため、腎機能が落ちると薬が体内にたまりやすくなり、眠気やめまいなどが強くなる可能性があります。反対に、服用中に腎機能障害が起これば、さらに薬が蓄積しやすくなるという悪循環にも注意が必要です。
- 尿の量が明らかに減った
- むくみが急に強くなった
- 強いだるさや吐き気がある
- 以前は平気だった量で急に眠気・ふらつきが強くなった
といった変化は、処方医・薬剤師へ伝えてください。
特に、脱水しやすい時期、発熱・下痢・嘔吐が続くとき、食事や水分が取れないときは、腎機能が一時的に悪化することがあります。
8.急にやめない|不眠・吐き気・下痢などの離脱症状
タリージェは、自己判断で急に中止しないことが大切です。
急激な中止により、次の症状が現れることがあります。
- 不眠
- 吐き気
- 下痢
- 食欲低下
- 痛みの悪化・再燃
RMPでも離脱症候群は重要な潜在的リスクとされ、長期投与試験で少数ながら報告されています。
副作用がつらいときも、まず処方医または薬剤師へ連絡してください。緊急性の高い症状を除き、通常は状態を見ながら徐々に減量することを検討します。
副作用が出やすい人・特に注意したい場面
次の人・場面では、より慎重な確認が必要です。
- 高齢者
- 腎機能が低下している人
- 転倒歴や骨折歴がある人
- 睡眠薬、抗不安薬、オピオイド鎮痛薬などを使用している人
- 飲酒習慣がある人
- 服用を始めた直後
- 増量した直後
- 発熱、下痢、嘔吐、食欲低下などで脱水しているとき
- 体重が増えた、むくみが出たとき
薬局では、「眠気はありますか?」だけでなく、転倒、歩き方、運転、体重、むくみ、視覚症状、尿量、併用薬まで具体的に確認することが大切です。

タリージェとリリカの違い
タリージェ(ミロガバリン)とリリカ(プレガバリン)は、どちらもα2δリガンドです。ただし、用量、腎機能に応じた調整方法、適応、剤形などに違いがあります。
| 比較項目 | タリージェ | リリカ |
|---|---|---|
| 一般名 | ミロガバリン | プレガバリン |
| 分類 | α2δリガンド | α2δリガンド |
| 主な適応 | 神経障害性疼痛 | 神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛 |
| 主な注意点 | 眠気、めまい、意識消失、体重増加、腎機能 | 眠気、めまい、意識消失、浮腫、体重増加、腎機能 |
| 腎機能低下時 | 減量・投与回数調整が必要 | 減量・投与回数調整が必要 |
「タリージェなら副作用が少ない」「リリカより必ず安全」と単純には言い切れません。効果と副作用には個人差があり、患者さんの腎機能や併用薬、生活状況に合わせて選ぶ必要があります。
薬局で確認したいチェックリスト
タリージェが処方されたときは、次の点を確認すると安全につながります。
初回・増量時
- □ 初回量は腎機能に合っているか
- □ 増量間隔は1週間以上あいているか
- □ 自動車・自転車・高所作業の予定はないか
- □ 転倒リスクはないか
- □ 睡眠薬、抗不安薬、オピオイド、抗ヒスタミン薬などを併用していないか
- □ 飲酒について説明したか
継続時
- □ 痛みはどの程度改善したか
- □ 日中の眠気、ぼんやり感はないか
- □ めまい、ふらつき、転倒はないか
- □ 体重増加、むくみ、息苦しさはないか
- □ 物が二重に見える、かすむ、距離感がつかみにくいなどの変化はないか
- □ 尿量や腎機能に変化はないか
- □ 自己判断で中止・増減していないか
痛みが少し軽くなっていても、眠気やふらつきで生活の質が落ちているなら、治療全体を見直すサインです。効果と副作用の両方を具体的に伝えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1.タリージェは怖い薬ですか?
適切な量で使用し、副作用を確認しながら使えば、多くの患者さんに使用されている神経障害性疼痛治療薬です。ただし、眠気・めまい・意識消失による事故、体重増加、腎機能に応じた用量調整など、重要な注意点があります。「怖い薬」ではなく、「安全に使うための確認が大切な薬」と考えるのがよいでしょう。
Q2.眠気はいつまで続きますか?
服用開始後や増量後に出やすく、続けるうちに軽くなる人もいます。ただし、強い眠気を我慢してよいとは限りません。運転は避け、生活に支障がある場合は処方医・薬剤師へ相談してください。
Q3.タリージェを飲んで車を運転してもよいですか?
電子添文では、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事させないよう注意するとされています。眠気を自覚していなくても、反応速度や判断力に影響する可能性があります。
Q4.太ったのはタリージェの副作用ですか?
体重増加は報告されている副作用です。食欲や活動量の変化だけでなく、むくみが影響する場合もあります。定期的に体重を測り、急な増加、足のむくみ、息切れがあれば相談してください。
Q5.タリージェを飲んで物が二重に見えます。副作用ですか?
複視はタリージェの電子添文に記載されている副作用です。運転や危険作業を避け、処方医へ早めに相談してください。ただし、突然の複視に、ろれつが回らない、手足の麻痺、激しい頭痛、歩行困難などを伴う場合は、薬の副作用と決めつけず速やかに医療機関を受診してください。
Q6.副作用がつらいので、今日から中止してよいですか?
自己判断で急に中止すると、不眠、吐き気、下痢、食欲低下などの離脱症状が現れることがあります。原則として、処方医と相談しながら徐々に減量します。ただし、意識消失、呼吸困難、黄疸など緊急性の高い症状がある場合は、服用を続けず速やかに医療機関へ連絡してください。
Q7.腎機能が悪くても飲めますか?
使用されることはありますが、クレアチニンクリアランスに応じた減量や投与回数の調整が必要です。高齢者では腎機能低下が隠れていることもあるため、検査値を確認して使います。
Q8.タリージェとリリカはどちらが安全ですか?
どちらも眠気、めまい、浮腫、体重増加などに注意が必要です。単純にどちらが安全とはいえず、効果、副作用、腎機能、併用薬、生活背景に合わせて選択します。
まとめ|副作用は「我慢するもの」ではなく、調整のために伝えるもの
タリージェは、神経障害性疼痛に対する大切な治療選択肢です。
ただし、眠気・めまい・ふらつきは転倒や交通事故につながる可能性があり、意識消失、肝機能障害、腎機能障害などの重大な副作用にも注意が必要です。また、今回話題になっている複視を含む視覚異常、むくみや体重増加、急な中止による離脱症状も見逃せません。
特に大切なのは、
- 少量からゆっくり増量する
- 腎機能に応じて量と回数を調整する
- 服用中は運転を避ける
- 物が二重に見えたら運転を中止し、早めに相談する
- 体重、むくみ、眠気、ふらつきを記録する
- 自己判断で急に中止しない
という点です。
副作用を感じたときは、「薬だから仕方ない」と我慢せず、いつから、どのくらい、生活にどう影響しているかを処方医・薬剤師に伝えてください。量や増量ペース、服用方法、治療薬の見直しにつながることがあります。
ではではっ。しぐでした!

タリージェの名前の由来
名前の由来は「Target」のTAR と「ligand」のLIG。最後のジェはおまけ。
タリージェと同系統既存薬プレガバリン〈リリカ〉について
あと、プレガバリンはOD錠の苦味を気にしてる先生も多いですよね〜。
その苦味でコンプライアンス不良になったら困るからってカプセルでの処方も結構多い我が薬局。うーーーむ。調剤過誤の種がこんなところにも。

最後に、メーカーさんからイイ感じの資料もらったので貼っとくね。

こんな感じですね〜
余談ですが、ヒートがカラフルですごくキレイでした!!2.5mgの色の組み合わせってなかなかみなくないですか??センスを感じますよね〜〜



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