アレグラFXは販売終了?エスエス製薬へ移管|価格・CMの歴史と仕入れルートの注意点

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紫の薬箱と錠剤、ティッシュで表したアレグラFX販売移管のイメージ

薬剤師のしぐです。

「アレグラFX、販売終了になるの?」

そんな見出しを見て、花粉症の季節に使っている薬がなくなるのかと心配した方もいるかもしれません。

今回決まったのは、久光製薬による販売の終了です。アレグラFXとアレグラFXジュニアは、2026年11月2日以降、エスエス製薬が販売します。

アレグラ販売移管の通知文

利用する方には、商品そのものがなくなるわけではないと伝えたい。一方、薬局側は「販売会社が変わるだけ」と受け流せないニュースです。エスエス製薬には直販を行ってきた経緯があり、現在は大木との協働も進めています。だからこそ、移管後の仕入れルートと金額・取引条件の確認は必須です。

先に押さえたい今回のポイント

項目内容
対象アレグラFX、アレグラFXジュニア
久光製薬による販売終了2026年11月1日付
エスエス製薬による販売2026年11月2日以降
理由として公表された内容久光製薬とオペラ・グループとの販売契約終了
利用者への説明商品自体の販売終了ではなく、販売会社の変更
取扱店の対応発注先、取引契約、仕切価、送料、納期などを確認

販売移管の案内には、値上げや成分変更、各薬局の発注先・仕切価の詳細までは示されていません。変更が発表されていない項目を「今後も必ず同じ」と決めつけず、必要な点を確認していきたいところです。

アレグラFXはどんな薬?

アレグラFXは、フェキソフェナジン塩酸塩を配合した第2類医薬品のアレルギー専用鼻炎薬です。花粉やハウスダストなどによる、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりを和らげます。

フェキソフェナジンは第2世代の抗ヒスタミン成分で、アレルギー症状に関わるヒスタミンの働きを抑えます。脳に影響を及ぼしにくく、眠くなりにくいことが特徴です。空腹時にも服用できます。

ただし、眠気が絶対に出ないわけではありません。服用後に眠気などが続いたり強くなったりする場合は、服用を中止して相談が必要です。

大人用とジュニアの違い

商品・対象年齢1錠中の成分量1回量服用回数
アレグラFX:15歳以上60mg1錠朝夕の1日2回
ジュニア:7~11歳30mg1錠朝夕の1日2回
ジュニア:12~14歳30mg2錠朝夕の1日2回

アレグラFXは15歳未満、ジュニアは7歳未満には使用できません。

12~14歳のジュニア1回量は合計60mgですが、「同じ成分量だから」と大人用を自己判断で代用しないでください。購入時には、実際に服用する人の年齢を確認することが大切です。

大小の薬箱と錠剤で表した成人用と小児用のアレルギー専用鼻炎薬

「病院のアレグラと同じ成分」でも、使える症状を確認

アレグラFXは、医療用アレグラ錠60mgと同じ有効成分を同量配合したスイッチOTC医薬品として、2012年11月に発売されました。

ただし、市販のアレグラFXを案内する際の効能は、鼻のアレルギー症状です。「病院で飲んでいた薬と同じ名前だから」と、じんましんや皮膚のかゆみなどへ自己判断で用途を広げないようにしたいですね。

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値段はいくら?希望小売価格と1日あたりの目安

次の表は、2026年10月26日に確認した久光製薬の掲載価格です。税込希望小売価格であり、店舗での実際の販売価格や、移管後の価格を保証するものではありません。

商品包装服用できる日数税込希望小売価格1日あたりの目安
アレグラFX14錠7日1,446円約207円
アレグラFX28錠14日2,075円約148円
アレグラFX56錠28日3,850円約138円
ジュニア:7~11歳16錠8日1,298円約162円
ジュニア:12~14歳16錠4日1,298円約325円

1日あたりの目安は、希望小売価格を用法・用量に基づく日数で割り、円単位に四捨五入したものです。

大容量は1日あたりの金額を抑えやすい一方、初めて使う方には、まず小容量から試すという考え方もあります。56錠が28日分でも、アレグラFXは症状が改善していても2週間を超えて服用する場合に相談が必要です。「箱に入っている日数」と「相談なしで飲み続けてよい期間」は分けて考えましょう。

販売会社が変わると値上がりする?

今回の販売移管の案内だけでは、移管後の値上げ・値下げは判断できません。

ここで整理したい金額は3つです。

・メーカーが設定する希望小売価格

・お客さまが支払う実際の店頭価格

・薬局が仕入れる際の仕切価と、送料などを含めた調達費用

希望小売価格が同じでも、薬局の取引条件まで同じとは限りません。薬局側は、現行条件と移管後の見積もりを同じ基準で比べる必要があります。

紫のテレビと宇宙ヘルメットで表したアレグラ広告の歴史のイメージ

紫の「アレグラ人」からアレグラ兄弟へ|広告キャラクターの歴史

アレグラと聞くと、薬の名前より先に、紫色の衣装や独特のポーズを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。

「アレグラ人」は、花粉に苦しむ地球の人々を救うために、遠い宇宙からやってきたという設定。出演者や演出を変えながら、商品を印象づけてきました。

時期主な出演者・役柄広告の流れ
2013年大野智さん:サトシーラ紫の衣装とアレグラポーズで登場。初期には桜庭和志さんのサクラーバ、大場はるかさんのハルカージョも出演
2020年知念侑李さん:チネラー後輩アレグラ人が登場。サトシーラとの共演後、同年にはサトシーラの帰還を描くCMも放送
2021年知念侑李さん:チネラー、神宮寺勇太さん:ジングーラ、吉高由里子さん:ゆりこさんアレグラ人と、花粉症に悩むOLという組み合わせへ
2024年吉高由里子さん、声の出演に木村昴さん朝夕の服用を印象づける「朝アレ~グラ、夕アレ~グラ」篇
2024年12月発表・2025年のCM吉高由里子さん、チョコレートプラネット長田庄平さんのオサダーラ、松尾駿さんのマツオーラが「アレグラ兄弟」として登場

広告を振り返ると、商品名だけでなく「眠くなりにくい」「朝夕の1日2回」といった特徴も、繰り返し伝えられてきたことがわかります。

薬局では「紫の箱の薬」「CMで見たアレグラ」と相談されることもあるはずです。そうした記憶は、商品を探す手がかりになります。ただ、広告で知っていることと、その方に適した薬かどうかは別に確認したいところです。

なお、販売移管の案内では、移管後の広告出演者やCMの継続については触れられていません。過去の広告史と、今後の広告契約は分けて扱います。

なぜ仕入れルートの確認が必須なのか

今回、薬局として特に押さえたいのが流通の経緯です。

OTCの仕入れには、メーカーから卸を経由するルートもあれば、薬局・薬店がメーカーと直接取引するルートもあります。

エスエス製薬は、従来、取引先との直接取引・配送を行ってきたメーカーです。普段利用している医薬品卸へ注文すれば、どのメーカーの商品でも同じ条件で届く、という前提では扱えません。

一方で、2025年2月には大木との販売・卸売りでの協働を発表し、一部取引先の取引窓口業務を移管する方針を示しています。そのため、「今もすべて直販」「今回のアレグラは必ず大木経由」といった断定もできません。

直販を行ってきた経緯があり、流通体制にも変化がある。だからこそ、自店での仕入れルートと取引条件の確認が必須です。

これは、公表された流通体制を踏まえた薬局実務上の提案です。アレグラFXの全店舗共通の発注先が、今回の販売移管案内で指定されたという意味ではありません。

薬局と配送箱、電卓で表した仕入れルートと取引条件の確認

発注前に確認したい項目

確認項目確認したい内容
発注先現在の卸で継続注文できるか。メーカーや指定先への発注となるか
取引契約新規口座・契約・登録が必要か。既存口座で扱えるか
商品の範囲FXの各包装とジュニアの両方を扱えるか
仕切価包装別の単価、税の扱い、数量条件、適用開始日
送料・最低発注量送料無料条件、最低金額、ケース単位の指定の有無
納期注文締め時間、配送日、切り替え期間中の受注・出荷日程
商品登録JANコード、商品コード、包装・表示の変更の有無
返品・旧在庫久光製薬販売品の返品先、期限、条件。移管後の商品との区別
販促物旧POPの扱い、新しい販売会社表記や販促物の案内

特に、単価だけ見て「今までと同じくらい」と判断しないこと。少量発注の薬局では、送料や最低発注量、在庫が動く速さまで含めて考えたいところです。

例えば、あくまで仮の計算として、税込販売価格2,000円、税込仕入額1,400円なら差額は600円です。そこに1回550円の送料がかかり、その注文が1箱だけなら、送料差引後は50円になります。10箱を仕入れ、送料を均等に配分すれば1箱あたり55円なので、差額は545円です。

これは実際のアレグラの取引条件ではありません。また、会計上の粗利益を示すものでもなく、人件費や保管費なども含めていません。同じ仕切価でも、発注条件で手元に残る金額が変わることを確認するための例です。

まとめ買いで送料を抑えても、売り切れず期限切れになれば意味がありません。自店の販売実績に合う数量で、継続して扱える条件を確認したいですね。

しぐの視点|「いつもの薬」を、次も渡せるように

薬局では、販売会社の変更を「商品マスターの修正」として処理しがちです。でも、実際には発注先、支払い先、送料、返品先まで関係することがあります。

「いつものアレグラをください」

そう言って来局されたときに、初めて発注先の変更に気づく。それでは、商品が販売され続けていても、自店ではすぐに用意できない状況になりかねません。

販売会社の切り替え前に、既存の取引先へ継続発注の可否を聞く。必要ならエスエス製薬側へ取扱い窓口を確認する。そのうえで、単価だけでなく送料・最低発注量・納期まで記録しておく。こうした準備が、次の花粉症シーズンの相談対応を支えます。

利用者へは「販売会社が変わりますが、商品は引き続き販売される予定です」と説明しつつ、自店への入荷時期は確認してから案内したいですね。

店頭で忘れたくない服薬確認

指名買いの商品でも、「どなたが使いますか」「何歳ですか」「ほかの鼻炎薬やかぜ薬を飲んでいませんか」は確認したいポイントです。

アレグラFXの服用中は、他のアレルギー用薬や抗ヒスタミン成分を含む内服薬、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、エリスロマイシン、アパルタミドなどを併用しないよう定められています。治療中の方はお薬手帳などで確認し、自己判断で処方薬を中止せず、購入前に相談してください。

また、鼻づまりが強い方、妊娠中の方、高齢者などは服用前に相談が必要です。服用前後の飲酒は避け、授乳中は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける必要があります。

アレグラFXは1週間使用しても改善しない場合に相談を。ジュニアは3~4日間使用しても改善しない場合に服用を中止して相談します。いずれも、改善していても2週間を超えて使用する場合は相談が必要です。

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よくある質問

Q. アレグラFXは買えなくなるのですか?

久光製薬による販売は2026年11月1日付で終了し、11月2日以降はエスエス製薬が販売します。個々の店舗での取扱いや入荷時期は、その店舗で確認してください。

Q. 販売会社の変更で、成分や値段も変わりますか?

今回の案内には、成分変更や価格改定の記載はありません。移管後の製品表示・価格案内を確認する必要があります。

Q. エスエス製薬の商品は卸から仕入れられないのですか?

従来は直販を行ってきましたが、2025年には大木との協働と、一部取引先の窓口業務を移管する方針が発表されています。自店でアレグラFXをどこから仕入れるかは、既存の卸やエスエス製薬へ個別に確認してください。

Q. 大人用の錠剤を子どもに使ってもよいですか?

アレグラFXは15歳未満には使用できません。7~14歳には年齢に対応したジュニアを用い、定められた用法・用量を守ります。7歳未満にはジュニアも使用できません。

Q. 以前の箱の薬は捨てる必要がありますか?

今回の案内は販売会社変更の通知で、回収の案内ではありません。手元の薬は使用期限や保管状態を確認してください。薬局在庫の返品条件は、別途取引先へ確認が必要です。

Q. CMのキャラクターも変わりますか?

今回の販売移管案内では、今後のCMや出演者について公表されていません。

Q. 移管後の商品問い合わせ先は?

2026年11月2日以降は、エスエス製薬のお客様相談室(0120-028-193、9:00~17:00、土日・祝日・会社休日を除く)です。薬局の発注・仕切価に関する窓口は、商品相談窓口と同じとは限らないため、取引担当先へ確認してください。

おわりに

アレグラFXとジュニアは、エスエス製薬へ販売が移ります。利用者には商品が継続して販売されることを丁寧に伝え、薬局側は、直販の経緯と大木との協働を踏まえて、仕入れルート・金額・取引条件を確認しておきたいところです。

薬の特徴を知っていることと、必要なときに用意できること。その両方を整えて、いつもの薬の相談に応えていきたいですね。

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