処方箋医薬品と市販薬の違い。有効成分がポイントです

薬剤師のしぐです。

みなさん処方箋でもらう医薬品と、一般的にドラッグストアで販売されてる市販薬との違いってご存知ですかー??ちなみに、市販薬のことをOTCというふうに呼びますね。
医師の診察を必要とせず、カウンター越しに販売できることから「Over The Counter」の頭文字をとってOTCと呼ばれるみたいです。

今回はこの違いについて!わかりやすいように、順番に「処方箋医薬品」「スイッチOTC」「OTC」の順に書いていきます。
今回の「処方箋医薬品」については、「基本的には処方箋でもらう医薬品」のことです。
「添付文書上それは処方箋医薬品ではないですよ?」といったちょっと踏み込んだツッコミはなしということでお願いします〜

処方箋医薬品

その名の通り、医師が診察・診断を行い記載した「処方箋」を元に、基本的に薬剤師が病院内調剤室や調剤薬局にて調剤を行い患者に販売する医薬品。一部を除き、保険適応であり実際の薬の金額の3〜1割で購入することが可能です。お薬の金額以外にも、処方箋発行料や診察料、調剤基本料、調剤料などいくつかの手数料がかかりますが、これも保険適応です。
処方箋医薬品をもらうにあたっての1番のメリットは、病気の専門家の医師が診察を行いお薬を選び、お薬の専門家の薬剤師がそのお薬の適正な使い方を確認の上でお薬をもらえること。
逆にデメリットは、おそらく待ち時間ですかね、、、。病院でも待たされ、薬局でも待たされ、、、。大きい病院さんや薬局さんだとなおさら。こればっかりはホントに申し訳ないです。

医薬品について考えると、「1医薬品で1つの症状に効く」というのがポイント。
○喉の痛みには医薬品A
○痰には医薬品B
○咳には医薬品C
○鼻水には医薬品D
といった感じ。いくつかの症状を改善するものとして、漢方薬や総合感冒薬もありはしますが、処方箋医薬品の中のホントに一部のみですね。
症状を診て、必要なお薬だけ選べるのがメリット。逆に風邪でたくさん症状が出ちゃってる場合は飲む薬の数もたくさんになっちゃうのがデメリットです。

スイッチOTC

これはOTCの中のほんの一部なのですが
「処方箋医薬品として取り扱われている医薬品を市販薬としても販売する」際の分類。
有名どころでいうなら「ガスター」「ロキソニン」「アレグラ」あたりですかねー。


効果としては、処方箋医薬品同様「1医薬品で1つの症状に」ですね。
このスイッチOTCの1番のメリットは、待ち時間なしで処方箋医薬品と同じ成分のものを購入できるということですね。なかなか時間の取れない方だったりは大助かり!
デメリットは、薬剤師からの説明はありますが最終的には自己判断での購入であること。それと保険適応にならないことですね。

立場的には「処方箋医薬品とOTCの中間」的な感じですね。

OTC

調剤薬局やドラッグストアで買える医薬品ですね。メリット・デメリットに関してはスイッチOTCと同様です。OTCには分類がいくつかありますが、その詳細についてはまた今度。

医薬品としてみると、「1つの医薬品で複数の症状に」が多いですね。
これはメリットでもデメリットでもあるんです。
風邪薬でいうなら、熱・喉・鼻に効く!お薬があったとすると、「鼻水はないけど熱と喉の痛み」の症状があるからこれでもいいよね。と、自己判断しちゃいますよね。熱と喉にも効くんだから。
効くんです。効くんですよ。でも、やっぱり鼻にも効くための余計なお薬も服用することになっちゃう。
それは、どうなんだろう。うーーーーーむ。熱のお薬であれば、副作用として肝機能障害が出るかも。鼻のお薬なら眠気、口の渇きはよくみられる副作用。喉のお薬であれば胃腸障害なんかがでちゃうかも。という余計なリスクも一緒になっちゃうんですよね!まぁそこはホントに自己責任でってなっちゃいますからね。まさにOTCって感じ。

こんな感じですかねーー
ではでは〜しぐでしたっ!

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