薬剤師のしぐです。
今回は新しく承認申請された医薬品のご紹介になります。
その名も、ソフピロニウムを有効成分とする「エクロックゲル」!
恥ずかしながら、成分名だけでは全く何のお薬か、どんな作用機序なのか、予想もできませんね、、、。ソフピロニウム、、、。商品名は「エピロックゲル」とかわいいネーミング。
分子標的薬の「〜ニブ、〜マブ」や、PPIの「〜プラゾール」ACEIの「〜プリル」、ARBの「〜サルタン」、βBの「〜ロール」だったり。わかりやすい名称もあるんですけどね。
そんなこんなで、謎な有効成分のソフピロニウム〈エクロックゲル〉についてまとめますよ
エクロックゲルの有効成分
ソフピロニウム
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の適応、効能効果
原発性腋窩多汗症
に、なるかどうかはわかりませんが、一応この疾患を対象に新規医薬品としての申請がされています。
ちなみに、「原発性腋窩多汗症」は「げんぱつせいえきかたかんしょう」と読みます。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の用法用量
まだ未収歳の為、不明です。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の注意点
まだ未収載の為、不明です。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の作用機序
ソフピロニウムは神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻止する抗コリン剤です。
アセチルコリンはムスカリン受容体と結合することで汗腺から発汗を誘発すると考えられています。同剤はムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制するという作用機序になります。
この2020年の今、抗コリン薬が新医薬品として出てくるの、なんだか違和感感じませんか??
自分はアコチアミド〈アコファイド錠〉発売の時も、すごく違和感感じました。コリンエステラーゼを阻害することで、アセチルコリンの作用を増強することで副交感神経を活性化し、胃腸の働きを促進するお薬。
大学時代の薬理学の基礎的な部分に作用する新薬。なんだか、違和感。自分だけかな?
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の禁忌
まだ未収載の為、不明です。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉の薬価
まだ未収載の為、不明です。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉と原発性腋窩多汗症
温熱や精神的な負荷などにより、手のひらや足の裏、わきの下などに日常生活や仕事に支障をきたすほどの大量の発汗を生じる状態を原発性局所多汗症といい、特にわきの下(腋窩)に生じる場合、原発性腋窩多汗症といいます。
現在、A型ボツリヌス毒素製剤・ボトックス注用が重度の原発性腋窩多汗症の適応で承認されています。
ソフピロニウム〈エクロックゲル〉は軽度から使用できるので、治療開始にはソフピロニウム〈エクロックゲル〉が選ばれることになります。
原発性腋窩多汗症を適応とする外用剤は初となります。
日本で原発性腋窩多汗症に適応を持つ医薬品(実際の適応は多汗症)は、内服薬で唯一プロパンテリン〈プロ・バンサイン〉のみですねー
冷所保存の、あの、プロパンテリン〈プロ・バンサイン〉。処方頻度も低いので、冷所に在庫されているこのお薬のことを忘れちゃう薬剤師は多いです。
今回はこんな感じー。エクロックゲルについて、でした。
新有効成分医薬品としての承認申請の段階なので、また承認されて詳細が決まり次第追記していきます!
ではではーしぐでしたっ
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