薬剤師のしぐです。
薬局で働いてると、けっこういろんなお悩みをもつ患者さんから相談をうけます。
今回の内容である頭痛や生理痛、めまい、耳鳴りや不眠。
働き盛りの年代の方や、家事育児に忙しい方々だとなかなか病院にいく時間も作れず我慢するしかない、、、という声も聞きます。
そんな方々が、医療機関に受診せずに市販薬で対応できるようにお手伝いするのも薬剤師の仕事の1つなんです!
セルフメディケーションって言います。
そんなお悩みをもつ方々に、薬剤師として10年以上働いてきたしぐがオススメできる市販薬をご紹介します!
今回は痛み止め編です。
一般的な痛み止めから、後半は「頭痛といえば」この漢方!と、「生理痛といえば」これ!という市販薬の紹介もしています
ロキソニンS(ロキソプロフェン)
痛み止めといえばコレ!!
といっても過言ではないお薬。ロキソニン。
処方箋医薬品でも、市販薬でも1番有名なお薬ですね。
以前もこのピンク色の万能痛み止めについて書いたことあるのでよかったらみてみてね。
→ https://shg11710blog.com/頭痛でロキソニン?適応について!市販薬での/
今回紹介する痛み止めは全てNSAIDsの1つです。
薬価も安くてしっかりした痛み止め。さらにプロドラッグで副作用も少なめといういいことが三拍子そろってます。
解熱作用で使われることはほぼほぼないです。
イブ(イブプロフェン)
市販薬で痛み止めといえば、このイブプロフェン。
いろんな商品名で販売されてますが、このイブは有名ですよね。処方箋薬でいうと「ブルフェン」
子どもでも安心して使えるのがうりですね。
解熱作用はほとんどなく、痛み止めとして使用されるのしかみたことないです。
ロキソニン(ロキソプロフェン)との併用は基本ないです。解熱鎮痛効果は相乗効果がなく、胃腸障害等副作用リスクのみ上昇してしまうと言われています。
次に紹介するアセトアミノフェンはまた別で、ロキソプロフェンとも、イブプロフェンとも併用されます。
タイレノール(アセトアミノフェン)
上記2剤とは作用機序の違うNSAIDs。タイレノール。
作用機序が違うので、上記2剤との併用も可能です。
処方箋医薬品では「カロナール」という商品名が有名です。
鎮痛作用よりも、解熱作用のほうが得意なお薬。
子どもに使う解熱鎮痛剤といえばコレ!ですね。
子どもにも安心して使える上に、妊婦さんでも服用できる、古くからある安全なお薬。
NSAIDsに特徴的な副作用、胃腸障害もおこしにくいのがこのアセトアミノフェンのうりです。
頭痛といえば五苓散
頭痛の発現機序は脳血管の収縮・拡張が影響します。
この五苓散は体内の水分量をととのえてくれる漢方です。異常な水分バランスを整えて、血管への負担を軽減してくれる理に適ったお薬なんです。
頭痛以外にも下痢や吐き気、二日酔いなんかにもちいられます。
漢方だけど、市販薬では錠剤もあって飲みやすいお薬。どの痛み止めを使っても頭痛が改善しない方は試してみる価値はあるかもです。
生理痛といえばブスコパン(ブチルスコポラミン)
古くからある「鎮痙薬」のブスコパン(ブチルスコポラミン)。内臓平滑筋の異常な収縮を抑えたり胃酸の分泌を抑えることで、胃炎や下痢、胆管炎、胆石などによる腹痛に広く用いられています。
膀胱や子宮の平滑筋にも作用することで、尿路結石症や月経困難症にも有効です。
生理痛に対して第一選択で使われることはないですが、他鎮痛剤に追加することで抜群に効くことが多々あるみたいです。
今回はこんな感じ。
痛み止めってけっこういろんな場面で使うことになるんだよね。
どんな痛みでも痛みを抑える機序は同じなので、痛み全般同じ痛み止めで効果が出ます。がんなんかによる内臓痛をのぞいてではありますが、、、。
また他の痛みや症状にオススメのお薬や対処法も紹介していきたいと思いますます。
あと、最後に1つだけ!!
頭痛は、医師でも診察が難しい主訴の1つと言われています。頭痛の裏に、重要な疾患が隠れていることもあるので、なかなかとれない頭痛や頻度の高い頭痛は一度しっかり病院を受診し、診察をしてもらいましょうね。
ではでは、しぐでした
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