薬剤師のしぐです。
新型コロナウイルスに全世界が右往左往している最中、また中国から新しいウイルスが感染拡大しているようです。
その名も「新型ブニヤウイルス」!!ぶ、ブニヤとは、、、。初めて聞く方も多いかと思います。この「ブニヤ」というワード。
新型コロナウイルスのときに学んだように、こういった新型の感染症は初期動作が重要になりますよね。
この新型ブニヤウイルスの中国での感染者数はまだ100人にも満たないようですが、死者は10人前後のようなのでまとめてみます。
新型ブニヤウイルスとは
ブニヤウイルスとは
ブニヤウイルスは、ブニヤウイルス科オルソブニヤウイルス属、ハンタウイルス属、ナイロウイルス属、フレボウイルス属およびトスポウイルス属に分類されるウイルスの総称です。
ブニヤウイルス科(Bunyaviridae)はアフリカ、ウガンダの地名:Bunyamweraに由来すると言われています。
1975年正式に名前を付けられていて、アフリカと北・南アメリカからアジアまで全世界で流行しています。この2020年になって初めて耳にした方も多いとは思いますが、実はもう何年も前から存在はしていたってことですね。
ただ、2020.7に中国で感染者を多数出しているブニヤウイルスは、これまでのブニヤウイルスと少し型が変わっていて「新型ブニヤウイルス」と呼ばれています。
ブニヤウイルスは動物由来
新型ブニヤウイルスとは、2011年3月17日に、中華人民共和国政府により過去600人余りの患者の存在を確認されているマダニ感染症。
マダニに噛まれることでウイルス性出血熱である重症熱性血小板減少症候群を引き起こすとされています。
基本的にはブニヤウイルス全般、ウシなどの脊椎動物に感染し、ダニを媒介して感染拡大するようです。世界ではすでに確認されているウイルス。
ちなみに、日本でもすでに確認はされているブニヤウイルス。Wikipedia先生→ https://ja.wikipedia.org/wiki/ブニヤウイルス目
日本では2013年に最初の感染者が確認された人獣共通感染症です。
すでに確認されていた新型ブニヤウイルスとはいえども、このタイミングでこんな報道をしたら、間違いなく注目されちゃいますよねー。メディアの策略ですかね。
新型コロナウイルス同様、この新型ブニヤウイルスも中国から感染が始まる、、、みたいに報道されてるけど。意外とそんなことないんです。
新型ブニヤウイルス感染による有害事象!重症熱性血小板減少症候群:SFTS
新型ブニヤウイルスによって引き起こされる重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrome; SFTS)は、感染症法で四類感染症に指定して届出の対象とされています。日本では毎年100人程度の感染者がでているんだとか。
さらに、ブニヤウイルスによるSFTSでは約27%の方が亡くなられているとも言われています。
けっこう西日本のほうで感染が確認されることが多いようですね。
重症熱性血小板減少症候群:SFTSの主な症状
- 38℃を超える発熱
- 白血球減少
- 血小板減少
- 咳
- 倦怠感
- 消化器症状(吐気、下痢)
重症熱性血小板減少症候群:SFTSの治療法
重症熱性血小板減少症候群:SFTSの有効な治療法は、今のところありません。対症療法で様子を見ることしかできないのが現状のようです。
新型ブニヤウイルスによるSFTS。
ここが結構鍵になるようです。
本格的な感染拡大が起こるようなら、もしかしたらこれまでの新型コロナウイルスに対する研究が役にたつのかもしれません。
新型ブニヤウイルス関連内容
現在確認できる新型ブニヤウイルス関連の内容が下記の分になります。
「新型ブニヤウイルス」というウイルスに感染し、中国で7人が死亡していることが分かりました。
中国メディアによると、江蘇省南京市に住む60代の女性は40℃の高熱が続いてせきとだるさもあったため病院に行ったところ、新型ブニヤウイルスに感染したと診断されました。
同病院では今年に入り、合わせて37人の感染が確認されているということです。安徽省でも4月以降、23人が感染してそのうち5人が死亡し、浙江省では2人が死亡しています。
専門家は新型ブニヤウイルスに感染した場合、白血球の減少や血小板の減少により、体内の出血などが見られるとしています。
今回は新型ブニヤウイルスと、それらに関連する感染症ということで、取り急ぎこんな感じー
またイロイロ分かり次第追記していきます!
しかし、ここに来て新型ブニヤウイルス、新型コロナウイルスなどなど多様なウイルスにふりまわされている感がありますね。全人類。
両方の新型ウイルスの拡大源が中国というのが少し気になるところではありますが、、。
国を超えて協力し、ブニヤとコロナに立ち向かっていかなければならない時が来たのかもしれません。
インフルエンザに新型コロナウイルス。さらにこの新型ブニヤウイルス。
みなさん、感染症には今まで以上に気をつけていきましょう。
ではではーしぐでしたっ
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